引き寄せが運命のメッセージだった話②
前回書いたこちらの話の続きです。
北海道に引っ越した年、交通事故にあい首が全く動かなくなってしまいました。
なかなか治らない中、家の近くの脳外科医のお医者様から衝撃的な一言が。
「あー。首の骨に異常がありますね」
「これは事故関係なく、おそらく生まれつきです」
1、大きい病院に行く決意
健康で生まれてきたはずの私が、生まれつきの病気?!
(病気とも違うのですが、、表現が難しい、、)
何だか大ごとになったぞと思いつつ、その後もしばらくは様子をみて
早く首が動くようになると良いなと思う日々でした。
が、一向に首が動く気配はなし。
そろそろ本格的に雪も降り始める季節となりましたが、私の首は交通事故の日と変わらず、動くことはありませんでした。
さすがにこれはまずい。
事故から半年以上経ってるのにまったく動かない。
私も両親も祖母も、そして祖母の友人まで
一度大きな病院で診てもらった方が良いと思いはじめていました。
祖母が友人に相談してくれて、北海道の中でも有名な札幌の整形外科を紹介してくれることに。
北海道は広いので、家から札幌まで日帰りはなかなか遠い為冬休みを利用して受診しに行ってきました。
2、医師の診断
当時の私は「札幌に買い物に行ける〜♪」位にしか思っていなかったのですが。
受診当日。
紹介してもらった病院は、整形外科しかないのにとても大きく、身体の部位ごとに先生が違う程整形外科に特化した病院でした。
私は頸椎の専門の先生に診てもらうため、何時間も待って待って、やっと呼ばれて診察室へ。
問診や触診をし、レントゲン撮影に案内されて。
撮影した後、現像されるまでまた待って。
(当時の技術は今より進歩していなかったので、レントゲンが現像されるまでにそれなりに時間がかかりました)
いざ診察。
先生のお話によると
「頸椎の骨の一番上が完全に付いていない「亜脱臼」の状態。
これはおそらく事故ではなく、先天性のものと考えられる」
(これは地元の病院でも同じことを言われました)
「この亜脱臼が、成長により筋肉で固められていたので、今までは何事もなく過ごせていた。」
「今回の事故で、その筋肉で守られていた状態がなくなり、一番上の骨が浮いた状態になってしまっている」
(・・・・え?)
「浮いた状態の為、わずかな衝撃でもこの骨は動いてしまい、例えば転んだだけでも即死です。なぜこんなに放置していたんですか?」
(・・・・)
びっくりしすぎて、何も言えなくなっていました。
「すぐに手術をしないと命が危ないです。いつから入院できますか?」
え?手術?入院?
私死ぬの?
一度に色々なことを言われ、頭がついていけず。
そして何より、先生の真剣な表情に只事ではないんだということだけは、
かろうじて理解できるような状態でした。
一緒に来ていた母も同じで、いつから入院できるか、という先生の問いにやっとの思いで
「夏休みになれば、お休みになるので入院もできるかと、、、」
と返答するも、すかさず先生。
「夏休み?!このままだとあと半年も生きていられる保証、ないですよ。」
人ってこんなに簡単に死ぬのかな。
この話、私のことを言ってるのかな。
当時15歳(高校1年生)だった私は、何だか他人事のように思えてしまって
全然実感が湧かなくて。
誰の話をしているのだろう。そんな思いが強かった気がします。
この日の診察は以上。とにかく1日も早い手術が必要だから、とのことだったので、入院に関わる書類をもらって病院を後にしました。
地元に帰るまではまだ少し時間もあるし、せっかく札幌に来ているのだから、と買い物をしようにも親子揃って上の空。
何より、転んだだけでも即死と言われたこの季節は冬。
雪が降るこの地方で、歩いてて転ぶことは珍しくても、滑るなんてことはよくある話で。
買い物もそこそこに、私たちは帰路についたのでした。
3、命を守る決断
家に帰って診断結果を家族に話しました。
・生まれつきくっついていなかった一番上の骨が、事故により動いている状態であること
・その為転んだだけでも命が危ないこと
・あと半年も放置したら、無事でいられる保証はないこと
病院での診断直後は、
「手術なんていやだ」「学校を休んで留年になったらどうしよう」
と、自分の状況を受け入れられなかったのですが、家族会議をしている中で私も冷静に自分の状況を受け入れることができるようになり、
何より大事なのは「命を守ることなんだ」とやっと腹をくくることができました。
学校を留年したって良い。
少し自由に遊べなくなるけど、健康になればまた何だってできる。
病院にもすぐに電話を入れ、1月下旬から入院をすることに決まりました。
今考えると、それだけ大きな整形外科で、きっと入院を待っているであろう方がたくさんいるはずな中、電話をしてから約10日後に入院ができるということは、よっぽど重症だったのかなと思います。
ちなみに、この記事を書いているちょうど20年前の今頃、私は入院をし
寝たきりの生活をしていました。
あれから20年たったんだな。
健康な身体に戻っていなかったら、きっとこの20年はないし
きっと事故にあっていなかったら、首の骨の異常に気づくことなく
今の年齢になって、もっと大変な事態になっていたかもしれない。
そう思うと、人生で必要のないことなんて起こらないんだと思います。
次回も、続きを書いていきたいと思います。
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