夏の始まりと秋の予感
これは去年の7月に書いた文章です。こちらで過去のnoteからの投稿は最後になります。
この文章を載せる時期を待っていました。ちょっと早いけど、そろそろいい時期かなぁと思ったので、投稿します!私の好きな季節の話です。
ちょっと季節が過ぎてしまったけれど、5月末ぐらいの、
初夏の訪れを感じられるような時期に私が感じること。
それは、夏の訪れを私に感じさせて、もうすぐ夏だ、というワクワク感や高揚感、期待と同時に、
何故だかいつも秋の訪れまで感じて、なんとなく感傷的な気持ちになってしまうこと。
まだまだ本格的な夏すら始まっていないのに、
何故秋の訪れまで同時に感じて少し感傷的な気分になってしまうのか、ずっとわからなかった。
もちろん理由のひとつとして、春と夏が私の特に好きな季節で、冬が嫌いな季節だから、秋の訪れはさらに先の冬の訪れまで感じさせる、
というのは少なからずあったとは思う。
だけど、初夏よりもっと秋が近づくはずの夏真っ盛りの時には、秋のことなんてすっかり忘れて、
初夏の頃に感じた寂しさとか、感傷的な気持ちとは無縁で過ごす。
だから、他にも何か原因があるはず。
この夏の訪れと秋の訪れを同時に感じるというのは私が割と幼少期のころからあって、疑問に思うことのひとつだった気がする。
ところが今年の初夏に、私はその原因をついに突き止めたのだ。
今年もいつものように、夏の訪れを感じてワクワクするような気持ちと、秋ももうすぐ来てしまうのか、という少し感傷的な気分を味わっていた。
だからまたちょっと、こう感じるのは何でだろうって自問してみた。
そうしたら、この、初夏の日々、日中は暑いのに、朝と夜はまだ冷え込む、この感じが、
秋の始まりと似ているからだ!
と、ふと、すごく腑に落ちる考えに至ったのだ。
そう思いついたら最後、ああ、そうだったんだ。そうに違いないとものすごくしっくりと納得がいった。
初夏の気候が秋の始まりに似ているから、頭の中の認識を超えて、無意識に身体が秋を感じてしまうんだ。
だから、夏本番までまだまだなのに、なんとなく秋口に向かっているような気分になってしまうんだ。
身体ってすごいなぁ。無意識に四季を感じているものなんだなぁ。
この、自分なりの答えに辿り着いたとき、すごくすっきりとした気分になった。
という文を書いている今は、すっかりと暑くなってしまい、私の身体も秋を感じる余裕は無くなって、
あの感傷的な気分を感じることはすっかり無くなったのでした。
同じような経験をしたことがある人はいるでしょうか?
もしあったら、どのような解釈をされているのか、、気になる。
もう少しで常夏のような国に赴任することになるけれど、
もしかしたら、そこへ行って一番に恋しくなるのは日本の四季かもしれない、と感じたはるでした。
おまけ。
冬は苦手だから冬がないのは嬉しいけれど、やっぱり冬の寒さを恋しく感じたりはするかも。特にクリスマスの時期とか。
留学中、一年間ほぼ夏しか経験しなかったけど、あったかい気候で迎えたクリスマスのクリスマス感の無さといったら…。
2020.7.21