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暮らしのヒント

暮らしまわりのスタイリストである伊藤まさこさんが書かれた『する、しない。』に収められている「ごみ箱を深呼吸させる」というタイトルのエッセーを読んで、ハッとさせられました。

伊藤さんは、ごみ捨ての日に空っぽになったごみ箱をきれいに拭き上げて、1〜2時間蓋を開けてもやっとした空気を外に追いやる、というのです。「このごみ箱の深呼吸、するとしないのとでは台所の空気感がまったく違う」のだと。

我が家には、燃やすごみと燃やさないごみ用の2つのごみ箱が台所に置いてあります。匂いはまったくしないのですが、ごみを捨てるときに蓋をとると、モワッとした空気を感じるのがずっと気になっていました。
それでもごみ捨ての日に袋を変えればなんとなく解消するので、そこまで深刻にはなっていなかったのですが、また数日が経つとモワッとする、を繰り返していました。

このエッセーを読んで、さっそくごみ捨ての日にごみを出したあと、キッチン用の除菌スプレーをシュッとしてきれいに拭き上げ、しばらく蓋を開けたままにしておきました。すると、なんだかスッキリした空気が漂っているではありませんか! 

汚いものには蓋をする、という感じで、特に台所に置いてあるごみ箱には常に蓋がされています。だから、空気も当然こもる。目から鱗が落ちる、とはまさにこのことです。ついでにごみ箱の外側も、夜の洗い物が終わった後にまめに拭くようにしたら、ステンレス製のごみ箱がピカピカしちゃって、台所そのものの気持ちよさが一段アップしました。

同じエッセーには、「ごみの捨て方にもセンスがある」という料理家ウー・ウェンさんの言葉が載っていて、それは日頃から私も感じていることです。

使ったティッシュなら、小さく小さく丸めてちっちゃいボールのようにして捨てる。ビニールなどプラごみ系なら小さく折りたたんだり、かたく結んだり、できるものは蝶々結びにしたり(笑)。ごみじゃないようになるべく見せたいと思って捨てています。

家や暮らし系の本はあまり読まないけれど、たまにはいいものですね。
他人の暮らしぶりを知るのも、ずっとモヤモヤしていたことを解消するヒントになったり、「私もやってるー」と共感したり、なかなか楽しいものです。

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