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怒涛の一ヶ月半を乗りこなした後にはやっぱりありがとうの気持ちが残った

怒涛の一ヶ月半を何とか乗りこなした。
全体の締切まで一ヶ月半のボリュームのある翻訳の仕事。
いつもと違うのはこの一ヶ月半の間にだいたい5日毎にプチ締切がやってくること。全体で一ヶ月半ならば、その間に自分のペースでちょっと休んだり頑張ったりを調整できるのだが、ほぼ5日ごとに締切がやってきて、しかもその間のボリュームもこれまでやったことのない多さだったため、何とか締め切りをクリアできても翌日からすぐに次のパートへと移らなければならない。なかなかハードな日々だった。もちろんそれは始める前からわかっていたことだったが、環境関連をメインにする翻訳者としてはやってみたい内容だったので、ぜひにとお引き受けした。

その成果物の質がどうだったかはちょっと横に置かせてもらって、この一ヶ月半、家事と仕事と自分の身体の調整にどう取り組み、乗りこなすことができたかを備忘録を兼ねて振り返っておきたい。

我が家は共に在宅ワーカーの夫婦ふたり暮らし。子供はいないので仕事時間をいつも以上に確保するには家事の時短、ということになる。朝食後、仕事に入るまでにいつもやっているのは、洗い物、洗濯、風呂掃除、ストレッチなど。洗濯と風呂掃除は毎日ではないが、どれもやらないわけにはいかないのでこれらはそのまま継続。ちなみに風呂掃除は私が一番苦手な(嫌いな)家事。これまでも一番スムーズに取り掛かれるのはいつかというのを試してきた。最初は夕飯の洗いものの後。これはどうにもやる気が起きず、気が重い。次は、仕事が終わって夕飯の支度に入る前。ギリギリまで仕事してさあご飯作り、と思った瞬間に「あー、風呂掃除」となってテンションが下がりまくって続かなかった。なら、朝イチで仕事を始める前にやってしまえ、となったのがもう10年以上前かな。朝ごはんを食べて歯を磨いた後にすぐ仕事に取り掛かるオットに多少のうらやましさを感じながらも、ルーティンとしてこの時間帯に収まっている。最初は洗うだけだったが、震災後はお湯(水)の確保は必要だと思って給湯まで完了させている。

話がそれました。そう、時短。まずは買い物に出る頻度を減らす。仕事がなかったり、あってもこれほどタイトでなければウォーキングを兼ねてあえて毎日出かけていたのを3日に一回くらいに減らした。その分足腰に負担がきたのは明らかで、身体のストレッチなどで何とかカバーすることになった話はまた後日。

あとは夕飯の時間を1時間遅くした。二人が在宅になってからは19時スタートにしていたのを初めは30分遅らせ、後半は20時スタートに。これはだいぶ効果があった。1時間は大きい。夕飯後は仕事はしない、と固く決めている。一度体を壊してからは守っている。これまでに一度だけどうしても間に合いそうもなくて仕事をしたことがあったけれど、分量は稼げるが、結局風呂に入る時間が遅くなり、いつもより寝る時間も遅くなって、おまけに脳が興奮しているからか寝付けなくて睡眠時間が減り、翌日のパフォーマンスに影響が出た。それからは何があっても「ぜったいに」夕飯後仕事をするのはやめようと決めた。今回ももしかしたらやらなければいけない日があるかも、、と思っていたけれど、これは死守。

ここまで読むとオットは仕事だけして何もしていないような印象を受けるかもしれないけれど、全くそうではない。元々、土日はオットが美味しい夕飯を作る。私が仕事をしていない時でもそうなので、週末になるとそれが楽しみだし、すごくホッとするし、何より美味しいので単純に嬉しい。今回のようにタイトなスケジュールで仕事をしている時は助かるのはもちろんだけど、ギリギリまで仕事をした後に、すぐにテーブルについて「いただきます」と言えることは何と幸せなことか! 加えて今回は、トイレと、午後コーヒーを淹れに仕事場から出てくる以外は姿を見せない私を見兼ねてか、「夕飯、セブンの弁当でもいいよ」と言ってくれた時があった。その日はお言葉に甘えてお弁当にした。そう言ってくれたことは嬉しかったし、助かったし、「ありがとー」なのだけど、でもやっぱり、作ったご飯が食べたい、と改めて思ってしまったのだ。自分の作るご飯がめっちゃ美味しいとは全く思わないけれど、近所の米屋で買う北海道の「結」というお米は絶品なのでその白いご飯だけでも食べたいと思ってしまうのである。

だから次なる時短はメニューの時短化。うちはアラ還二人なので量もさほど多くない。ご飯、味噌汁、主菜と副菜一品ずつ。作り始めてから食べるまで30分〜40分くらいでできるもの。たとえば、生姜焼き、豚しゃぶ(茹でてピリ辛ドレッシングをかけるだけ)、タイカレー、麻婆豆腐、白味魚の甘辛煮、カレイの煮付け、鰯丼、アジフライ、回鍋肉、鯵の干物などなど。副菜は青菜のおひたし、豆苗やブロッコリーなどの野菜(茹でてドレッシングを色々変えて)、オクラのおひたし、山芋千切り(ゆずぽんをかけておかかと海苔をかける)などなど。ご飯は鍋で炊くので15分でできるし、味噌汁の煮干し出汁は昼ごはんの後に鍋に水と煮干しを入れておくのでこれもOK 。時間をかける煮物とかシチュー系が一切消え、これらのメニューを短いサイクルで回した。

こんな感じで何とか乗りこなした。1日の予定の半分も進まない日は「ダメかもー」とか「未知の領域すぎるー」とか、食事中やコーヒーを淹れる短い時間にオットに向かってボソボソ言いながら。オットには感謝しかない。何より、仕事に集中させてくれる。できそうでなかなかできることではないのでは、と思う。もちろん本人も仕事をしているので平日はそうだとしても、土日も一人であれこれやって楽しそうにしているし、昼ごはんの時間を多少過ぎても部屋から出てこない私を呼びにくることもない。「ご飯まだ?」とか絶対に言わない(怖いのか??)。その雰囲気すら出さない。「何時でもいいよ」とのん気に言ってくれる。たまに「私はなぜ今こんなにイライラしている?」と自分に問いかけると、その答えはほぼ「仕事が予定通りに進んでいないから」。そういう答えが出ること自体、幸せなことなのでは、と思う。それは仕事に集中できている証拠だから。

一ヶ月に一度は note に投稿しようと思っていたけれど、そんなこんなで5月は過ぎてしまいました。


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