【詩】たいせつ

人に良くしてあげたいと
思っている
いつでも

それが出来なくて
歯がゆくなる
情けないと

力を尽くして
気持ちを尽くして
どうにかしたいと

ふと息を吐いた瞬間
僕ってなんだろう
削ってばかりで
埋まっていかない

僕自身を見失っているのを
自分でもわかる

抜け殻のように
どうにかしようと
もがいたところで
そこに解答はない

行方不明で掴み切れない
自分を　自分を
もうよくわからない

どうしたらいい

与えるものも
助けるちからも
手を出すことも出来ない

僕は自分を大切に出来ているか

行方不明のままの僕が
誰かを救えると言うのか
まず自分を大切にしろ

足りないところだらけの
僕をわかっている仲間もいる
それさえも朧に遠くに見えて

フォーカスするのは自分ばかり

見失っている自分を
そっと見守ってくれる仲間
そんな仲間が
それで十分じゃないかと

目を覚ます

自分を大切に思ってくれる
仲間と共に生きていく

自分を大切に思えたのなら
自然と自分の力に火をつけられる