グループハグタイプの適職をみつける5つの方法
エミリーワプニックさんの著書のなかで、マルチポテンシャライトがご機嫌に働ける仕事の特徴について、いくつか紹介されています。
グループハグ、つまりまとめて抱きしめるキャリアタイプは、一つの多面的な仕事の中で仕事の意義や、多様性、お金にニーズをすべてまとめることができる仕事の仕方です。
今回は、このグループハグタイプの仕事を見つける・作り出すための最適な5つの方法について、著書の解説と私の事例をもとに説明していきます。
方法① 複数の分野にまたがる仕事につく
自分の興味関心がまたがっている分野はないでしょうか?
エミリーワプニックさんの本によると、建築関係者はとてもマルチポテンシャライトが多いそうです。
マルチポテンシャライトで都市計画の立案の仕事をしている人の1週間のスケジュールはこんな感じ
1週間の仕事内容
調べ物をする
地図をかく
実地調査を行う
インタビューをする
コミュニティと連携し報告書を執筆
イベントの企画
政策の実施計画を策定→設計→市民との意見交換→プロジェクトの認可を申請
完成したプロジェクトの評価
私も同じくグループハグの仕事に携わっていましたが、デスクワークの日もあれば、フィールドにでて、人と話す日もある。グラフィックデザインをやる日もあれば、出張で一日中視察している日もあるなど、とにかく日によってやることがまったく違って、飽きないところがとても好きでした。
よく仕事の息抜きに、別の仕事をやっていました(笑)
複数の分野にまたがる仕事はたくさんあります。
例えば、建築関係、人工知能、芸術療法、総合医療、環境政策、ロボット工学、カウンセリング、映画製作などです。
軸をずらしてマルチポテンシャライトが楽しくいられる仕事を探す
自分が興味のある分野が、スペシャリストやひとつのことを極めるタイプの仕事で難しそう…と思うことがないでしょうか?飽きたらどうしよう、と。
本の中で紹介されているケイティさんもその一人でした。
科学を専攻していたが、科学の特定分野に縛られたくないと考えていたところ、彼女が見つけたのは「科学コミュニケーション」という分野でした。
科学コミュニケーションとは、科学の進化や専門的な概念を一般の人たちに伝える仕事です。
科学のあらゆる側面を深く細かく把握しておく必要があり、かつそれを伝える人たちがどんな人で、どの程度の知識があるのかを把握して、その時々によって話す内容や話し方を変えなければいけない。公衆の面前で話すプレゼンテーションの技術も必要になってきます。
また、科学コミュニケーションはそれ以外の専門分野にまたがることも多いの。例えば芸術×科学、音楽×科学、プログラミング×科学とかね。
意外と専門的な分野に見えた仕事にも、マルチポテンシャライトが輝けそうな分野がありそうです!
私の場合は、教育に携わっていたのですが、教育も、幅広い分野をみるので、たくさんの役目があります。
教科の指導や、進行役、カウンセラー、部活の指導などたくさんの役割をもちながら、進めていく仕事です。楽しいけど、あんまり役割が多すぎても心の余裕がなくなりますがw
柔軟な組織で働く
どこで働くかも、とても大事ですね!
マルチポテンシャライトならではのあなたらしいアイデアを大切にし、強みを生かしたいと考えてくれる職場を見つけるというやり方です。
たとえば、中小企業やスタートアップなど、これから新たに社内のルールや規約を整えていくフェーズの職場であれば、様々な役割を兼務してくれるマルチポテンシャライトさんは重宝されるでしょう!なぜなら、会社の人材がまだ少ないから!
大きな企業でも、これから変わっていく世界に対応するために柔軟な人材を求めていると事は多いでしょう。
そういった職場や企業をどのように見つけたらいいのか?
求人広告や社長の研究をするなかで、以下のような言葉が見つけられるといいかもしれません。
フラットな社風
ボトムアップ
裁量のある業務
自ら考え実行していける人
柔軟に対応できる人
トラブルを楽しめる人
今の仕事を多面的なものに変える
現在の仕事に満足感がないなら、現在の仕事の範囲を広げてしまえばいいのでは?
もちろん、縦割りが強力な企業では難しいかもしれませんが、提案の仕方によっては今の職場で自分の興味のあるものを含めた多様性のある仕事に変えられてしまうかもしれません!
私も、ルーティーンの仕事ばかりのときに、自ら企画をして社内インタビューの仕事を新しくはじめました。もともと人の話を聞くのが好きだったことと、これまで自社サイトに人に特化したウェブページがなかったこともあり、そのインタビューによって新たな顧客の獲得につながりました。
このように現在の業務範囲を広げていく際にはコツがあります。
それは、会社に提供できる価値を強調すること。
あくまで自分がやりたいことを主張するのではなく、これをやることがどれくらい会社の利益に結び付くかということをデータや根拠を示しながら、淡々と説明するのです。
そこで、適任がいないとなれば、言い出した人がまずやってみなさい、となるので、結果的には自分の仕事内容の幅が広がっていくはずです。
こういったケースは会社にも重宝されるうえ、自分の興味関心を仕事にも取り入れることができて一石二鳥です!
起業する
最も、確実に多くの役割を担うなら、起業。つまり自分が自分の上司になることです。
起業すると、すべてをひとりでこなすことになります。
商品開発、マーケティング、販売、心理学、ブランド戦略、広報、顧客関係、法律、財務などなど…。
特に最初のうちは、これらのことを自分で担わなければなりません。
起業というと「えっ…!」と思う人もいるのではないでしょうか。
私もその一人で、起業と聞いただけでちょっと後ずさりしてしまうような…笑
ただ、大きな会社を構えてビジネスを大展開する、ということでなくてもスモールビジネスは始められます。自分のスキルやプロダクトを売ることは、最近は珍しくなくなってきました。
自分には何かあるのかな?と考えてみたら、一つや二つはできそうなビジネスがあるかもしれません。
自分の興味関心をミックスさせること=オリジナリティ!
これまで5つの戦略を説明してきましたが、
これらのことに加えて、もう一つとても重要なことがあります。
それは、興味関心をミックスすることです(エミリーさんはスムーシングといってます)。
マルチポテンシャライトの皆さんは、関心があることがたくさんあると思います。
それぞれ全く異なるものをひとつにミックスさせること。
これがマルチポテンシャライトさんの最大の武器となりえます。
例えば、政治学と料理と人類学と教育への興味をミックスすると??
「世界の料理教室」を通じて子供たちがさまざまな文化を学べる団体を設立する、とか。
できるだけ、異なるものの組み合わせを出してみると、それが結果的に自分だけのオリジナリティあふれるキャリアを生み出していくことにつながるかもしれません!
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