柚香光 1st Solo Concert『TABLEAU』の感想1
TABLEAU見てきました!
12日のソワレを見てきました。
すごかったです。
柚香さん、とんでもなくパワーアップしていて、最高にかっこよかったです。
まず登場シーンからすごかったです。
共演者さんに凶器(笑)って言われてたジャラジャラのコートをぶんぶん翻して踊る柚香さん、今まで以上にかっこよくて、まどかちゃんがどこかで「男役の鎧を脱いだ柚香さん」って言っていたのを思い出しました。男役らしさや宝塚らしさに縛られない柚香さんの、今まで以上に自由で多彩でニュアンス豊かなダンスは至高のかっこよさでした。
共演者さんたちもすごいプロフェッショナルな方ばかりで、本当に全部の場面を額に入れてとっておきたくなるような夢のような2時間でした。
宝塚の舞台も暖かくて元気いっぱいで大好きですが、柚香さんには選り抜きの精鋭さんたちと一瞬一瞬が芸術品みたいな舞台を作るのがすごく似合ってると思います。まさに水を得た魚という感じでした。
できればもっとたくさんの人が見られる場所でまた再演してほしいです。もう本当に素晴らしかったので。
あと、思いがすごく伝わってくる歌やダンスが多いのが印象的でした。ダンスの振りの意味や歌詞の内容をしっかり理解できなくても、心が勝手に共鳴して震えるような感動があってすごかったです。
タイトルがTABLEAUだから絵のように綺麗なのかと予想していたのですが、そういえば絵って見て楽しむだけのものじゃなくて、心に訴えかけてくるものでした。
人生のいろんな場面を切り取って、その折々の感情や物語を研ぎ澄まされた技術で表現している感じがしました。
かっこなんか気にしていないように見えるほど強い思いを表現している曲にも、ひたすらかっこよさを極めた曲にも、すごく心を動かされました。
客席からの「かっこいい!」という声に、柚香さんが「かっこつける仕事をしています」(ごめんなさい、うろ覚えです)と答えていたのを楽しく聞いていたのですが、そのあとパンフレットの柚香さんの見事な縦割れ腹筋を拝見したとき、これがかっこよさを支える筋肉!となって、改めて、かっこつけるというのはものすごいことなんだと思いました。
印象的だった場面の感想です。
まずは『BANG BANG』。まっすぐ前を向いて歌っている塚本直さんと、その周りを一人で自由に動いている柚香さんの空気感の違いが独特ですごく面白かったです。
たまに塚本さんに寄り添ったり、物陰からふざけて撃つ真似をする柚香さん、自由で余裕たっぷりで、柚香さんにしか出せない空気、という感じで最高にかっこよくて、そんな柚香さんに少しも引っ張られない塚本さんの力強い歌声も素晴らしくかっこよかったです。そして、お話の展開がすごくて、見ているこっちは柚香さんのそのどうしようもないかっこよさゆえにうわーっとなってしまうんですが、塚本さんの歌声も慟哭のように高まっていって、そのうわーっとなってる気持ちに重なるというか、とにかくすごく共感しました。いや、もうあんまりでした。そのかっこよさが本当に残酷で美しかった。
あとすごく好きなのがピアノでタップの場面。もうほんと大好きです。ピアノを蹴っ飛ばして鳴らしたり、楽譜?レコードジャケット?と一緒に踊ったり。そこらじゅうのものを巻き込んで踊る柚香さんのリズム感や遊び心が最高で、ずっと見ていたくなるくらい楽しかったです。柚香さんのこういう、音楽と歌とダンスとお芝居が一体となるパフォーマンスが大好きです。私は一番好きなミュージカルが『TOP HAT』と『Nice Work If You Can Get It』なので、こういうミュージカル、またやってほしいです。『ベイビードライバー』みたいなのもやってほしい(車と暴力抜きで)。本当に大好きな場面でした。
まどかちゃんとのデュエットダンスも、トップコンビとしての建前がなくなって、より親密で、より息ぴったりな細やかなやり取りがたくさんあって、ものすごく素敵でした。トップ娘役の重いドレス(そんなに重かったんですね)でないまどかちゃんをご機嫌で支えてる笑顔も可愛かった。オタマトーンの演奏もめちゃくちゃ面白かったです。東京での華ちゃんとの共演も楽しみだし、退団でなくなったものなんて何もない気がしました。
続きはまた後日に書きます。