本物と偽物。

ある日有名人を偶然目撃した時、
見て感じた感想がだれにもあると思う。

想像と違った、思ってたより小さかった、大きかったなどある。

昔、いつか実物を見たいと思ってた絵があった。
はじめて見た時、感動した。
時には、
こんなに小さいの?これが本物なの?って
思ったりする事もあった。
これって本物なのかな、、、
ってもしかしたら沢山の人が思ってる気もする。
わたしは本物を味わってる感覚がイマイチわからなかった。これが、あの本物か、、、と全力で思いたかった。
昔絵にハマって興味ある絵を見に行った。
感動もしたし、これが?と不思議な時もあった。
自分の感覚に確信が持てなく、疑問だった。

この前とある展に行った。
とある有名な画家が描いた絵をイマージュした
展覧会である。
デカいスクリーンにプロジェクターでその画家の作品を投影しながら曲を流す新しい美術鑑賞の仕方らしい。

面白そうと思ったから行ってみた。
人はたくさん。人気の画家だからだろうし、インスタ映えもする。
みんな写真を撮ってる。

でも、ふとイマイチだな思ってしまった。
何か胡散臭いと思った。

そう、肝心の本物の絵がない。
作品を見に来たのに、
見たのは作品をトレースしたスクリーンなのである。

画家の感情にいろんな人のフィルターがかかってしまったのだ。この展覧会はなんなんだろうとふと思った。

表現の仕方を見たんだろうとは思うけど、
これ、表現を作品にしてるように見えなかった。
この展示方法を誰が作ったかが、どこにも説明になかった(気がする)画家の事ばかり説明があった。

画家を押し出して新しい技術があるから
集客したような内容だった。

この違和感という感覚でやっとわかった。

本物と偽物の違い。
偽物は、そもそもこれが本物?と思う
感覚がないと気づいた。
偽物は目の前にあったって、
感覚的に何も思わないと気づいた。
個人的に大発見だった。
これに気づけてよかった。
嬉しかったし謎が解けた気分になった。

てことで、こういう展覧会は私には向いてないと気づけた。本物の絵が見たい。
絵が見れるなら、世界巡ってもいいと思ってたりする。

楽しめる人は楽しんだらいいので、
この展覧会を全否定するつもりはない。
私の満たしたい気持ちと合わなかっただけだ。

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