ク・ハラの死I

 ソルリも自殺してしまったし、名も無き大衆もまた今日も明日も自殺している。
 五木寛之はかつて、自殺者が交通事故で亡くなる人の3倍以上である事を憑拠とし、交通事故者数の多さが社会問題であり、正に「交通戦争」の時代であるというなら、現代はそれ以上に「自殺戦争」である旨を述べた。
 戦争。本当にそんな感じがする。私達は銃後でさり気無くその戦争に加担している。
 その根源にあるものは、自分さえ良ければいいという優勝劣敗の無関心社会。それは他者との繋がりの無くなった、それが故に生じるルサンチマン社会でもある。
 この問題に関してはしっかり書かなければいけない気がする。完全に近代合理主義が齎し続けている社会的問題であり、テーマが大きく、派生的に敷衍していくから書けるかはわからない。けれど、「書かないと」と衝動的に思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?