見出し画像

【岡山のお気に入り】美術館①

岡山と行き来している中で発見したお気に入りスポットをご紹介します。今回は美術館を。


高梁市成羽美術館

岡山県には様々な美術館があります。が、なかなか知られていないものも。

昨年初めて訪ねて、すっかりファンになってしまった美術館。なぜ今まで行かなかったのか。歴史は割と古いのに、岡山県人も行ったことない人も多いようで、もっと知られて欲しいNo. 1です。

児島虎次郎を満喫できる

洋画家の児島虎次郎は、倉敷の大原美術館開設にあたり、西洋画収集に多大な貢献をしたことで知られています。大原美術館では彼の絵画はメインで飾られていますよね。

ここは、出身地が成羽町であることから、彼の功績を伝えるために、岡山県初の町立美術館として1953年(昭和28)に開館されたそう。

なので、虎次郎作品がたくさん所蔵されていて、所縁の企画展がよく開催されています。大原で虎次郎ファンになった方にはマストの美術館なんです。

2024年
若い時から才能がみなぎってます
渡欧時代はいろんな国を訪ねていて面白い

虎次郎は、写真の腕も素晴らしい!

フランスでモネに会って写真も撮ってるんですよ。100年以上前に、ジヴェルニーにあるモネのアトリエを直接訪れ、《睡蓮》を購入したというエピソード自体、ただものではないですよね。

高梁市成羽美術館HPより

他にも、インテリアデザイナーや設計者としてもマルチに才能を発揮していて。彼の偉業を知る度に、地元にこんな逸材がいたなんて!といつも感動します。

虎次郎は筋金入りのコレクターだったようで、渡欧の際に寄ったエジプトなどで収集した貴重なコレクション500点までもが所蔵されてます。1920年代に古代のエジプトのものをこんなに収集していた日本人なんて、ほかにいたかな?

安藤忠雄のモダン建築

今の建物は、建築家 安藤忠雄氏の設計にて1994年(平成6)に新築したもの。安藤建築らしいコンクリートの壁と周囲の緑が調和した美しい景観は、田舎だからこその贅沢な作り。建築好きにも訪れていただきたい。カフェもあるので、鑑賞後もゆったり過ごせます。

モネの庭から株分けされた睡蓮も

化石もたくさん

さらに面白いのは、植物の化石コレクションも充実しているところ。なぜかと言うと、成羽地域は、三畳紀後期の植物の化石が産出しているそうで、学術的にも貴重な日本最古の森林の植物化石として保存されているそうです。子ども時代に遠足とかで来たかったなぁ。


映画コラム

とらじろう繋がりでもあり、今日の話題にぴったりな作品はこちら👇

山田洋次監督  『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(1983)

寅さんの妹、さくら(倍賞千恵子)の夫のひろし(前田吟)が岡山県の高梁出身という設定なのをご存知でしたか?

ひろしはまったく岡山弁を話さないので印象ないかも知れませんが、そんなことから寅さんシリーズでは過去2回も高梁が出てきます。

この作品では、高梁駅近くのお寺がロケに使われていて、マドンナの竹下景子との階段のシーンがとてもいいんですよね。

ロケに使われた薬師院

中井貴一や杉田かおるも出てきて、一生懸命岡山弁で喋ってるので必見。昔のJR備中高梁駅の面影も見れる貴重な作品でもあります。備中高梁駅は8作目「男はつらいよ 寅次郎恋歌」(1971)にも登場するので、そちらともぜひ見比べていただきたいです。

ちなみに、渥美さんの遺作となった48作目「男はつらいよ 寅次郎紅の花」では津山や真庭が出てきます。岡山が寅さんシリーズに何度も出てくるのは嬉しいですよね。


最後までお付き合いありがとうございました!
好きな美術館はまだまだあるのでまたご紹介したいと思います♪









いいなと思ったら応援しよう!