北山宏光さんのLIVE映像がファンじゃない人にこそおすすめなわけ
LIVE鑑賞ではなく、LIVE体験という感覚
「LIVEの演出がすごい」と聞くとふつう、どういうのをイメージするものですかね?
特殊効果(炎や火花など)がダイハード並の迫力だとか?
照明効果やライティングがド派手とか?
他で見たことない舞台装置を使ってるとか?
モニターの映像がMV並みに凝ってるとか?
でもさぁ、失礼を承知で言えば、顔がよくてダンスも歌もうまくて好みの楽曲で、てかそこにいるのが自分の好きなアーティストやアイドルだったら、ぶっちゃけそれだけでよくない?
演出って別にね?
そんなにこだわらなくてもね?
一、二時間くらい、余裕で成立しちゃうじゃん。
だってファンは好きな人がそこにいるだけで十分幸せなんだもん。
特に北山さんなんて歌うまいしダンスうまいし楽曲いいし、てか、立ってるだけでかっこいいし。
なくてもそれなりに成立してしまうLIVEで、
あえて演出が持つ役割を考えてみると、
その楽曲の世界観や持ち味を最大限に引き出すためなのかなって個人的には思うわけで。
なんでこんな話をするかっていうと。
いやー、ね。
北山宏光さんのソロコンサート「RANSHIN」の演出と構成がね。
まーじですごかったの!
楽曲も北山さん自身もなにも知らなくても、
いや、先入観がないほうがむしろ楽しめるんじゃないかってくらい、
エンタメとしての、映像コンテンツとしての完成度が高いんですよ。
アマプラで見れるよ!
▼ TOBE LIVE at ARIAKE ARENA 2024
シーズン1エピソード2 - 【北山宏光】RANSHI
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D6KYCKV5/ref=atv_dp_share_cu_r
「すごい演出」ってつまりなに?
で、冒頭の「すごい演出って?」の話に戻ると。
演出のすごさってどうしてもその派手さとか、どれだけ予算かけられるか、
みたいなことに意識がいっちゃうじゃないですか。
そりゃね、盛り上がりのある楽曲で「ここ!」っていう時に「バコン!」って特攻打ってくれりゃそれだけで十分テンションぶち上がりますよこっちはさ。大好きだよそういうLIVE。
でもね、北山さんのLIVEはそれだけじゃないんだよね。
とにかく細かいの。
とにかくすべてがつながってるの。
北山さんの振付に合わせてモニターの3D映像が火を噴けば、その場所に特攻で炎があがり。(なにを言ってるかわからんと思うが)映像が目からビームを出せば(笑)ライティングのレーザーが発射され。
これ伝わってる~~~~~?w
いやもう伝わらなくていいから見てきてくれ。
とにかく、演出がこれ以上ないくらい楽曲のポテンシャルを引き上げてるの。
音源を聴いただけでは想像もできなかった世界観がそこに広がるの。
一曲で何回おいしいの?という、LIVEの醍醐味よ。
ダンス(振付)、歌声、照明、映像、特殊効果のそれぞれが主役級に意味のある動きをしてて、それが全部音にハマってて、その中心に北山さんがいて、空間を、言ってみれば世界観を、北山さんのその一挙手一投足で支配してるわけ。
でもってその世界観が、楽曲によってばらばらなの。
ロックだったりバラードだったりヒップホップだったりサイコだったりサウナだったり。笑
で、そのばらばらな楽曲たちが、コンサート全体としてまとまってて、より大きな「RANSHIN」という世界観を確立してるの。
私は気が散りやすいというか、あまり集中力が持続しないタイプで、どんなに楽しい時間を過ごしてても、例えば曲と曲の合間のほんの一瞬に、「あー、明日仕事だ」とか「夕飯どうしよ」とか「やば、LINE返信してなかった」とか、急に現実に立ち返っちゃうんですよね。
映画とか観ててもそう。
思い出すことがしょーもないことであればあるほど現実味を帯びちゃって、一瞬で夢から覚めちゃうっていうか。
一度覚めちゃうともう、同じ夢って見れないじゃないですか。
それとおんなじ感じで、現実から戻れなくなっちゃうんですよね。
でも北山さんのLIVEの二時間弱は、その隙が一切なくて。
「次は?次は?なにが起こる?」っていう。
おもしろい小説を一気読みする感覚に近くて。
あ、そうか。
映画とか小説を読むようなおもしろさもあるのか。
伏線回収じゃないけど、「あー、あの時のあれ!」みたいなのがたくさん散りばめられてて、何度も見返したくなるんですよね。
なんて言うんだろうな。
ネタバレ回避でいくと、そうだなー。
細かい話なんですけど、存在感しかないでっかい真っ白なグランドピアノが使われる楽曲があって、「そのピアノ、この後どうすんの?(笑)」とか思っちゃったんですけど。笑
あといろいろあって靴脱ぐんだけど、「その脱いだ靴置きっぱなしにするの?」とかね?笑
これがさー、ちゃーんと次の楽曲でもさー、違和感なくてさー。
ほんとにねー。すごくない?みたいな。
ねー?
見たくなってきたでしょー?笑
▼ TOBE LIVE at ARIAKE ARENA 2024
シーズン1エピソード2 - 【北山宏光】RANSHI
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D6KYCKV5/ref=atv_dp_share_cu_r
実際の映像見てから一緒に語りましょ!
ぜったいね、語りたくなるから!
だから理想は~、アマプラで見てきてもらって~、から、これ以降を読んでもらって~、ほいで、読んだ後、アマプラ二週目を見てきて欲しいです。笑
ながら見でもいいので、まずは流してみてください!
▼ TOBE LIVE at ARIAKE ARENA 2024
シーズン1エピソード2 - 【北山宏光】RANSHI
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D6KYCKV5/ref=atv_dp_share_cu_r
こっからネタバレ!
とはいえ細かく語り出すと、とんでもない分量になっちゃうんで、すっごいかいつまんで私の好きポイントをw
1.「NE:Ø era」
一曲目から「NE:Ø era」て最高にぶちあがるんだがーー。
「ホイあっち向いてよ」の振りに照明が連動したり、猟銃構える動きで特攻が発射されたり、特攻の炎のタイミングで映像にも炎があがって迫力倍増されたり、曲終わりに「welcome to RANSHIN」したり、いちいち芸が細かい!
2.YOU & I
まってこの曲こんなに良かったっけ??
ド頭から自由に音にのる北山さん、毎秒かっこよすぎんか?
「お前ら来れるだろ?」からの「Go!」嫌いな人いないでしょ。Goしちゃうよ。
あとさ、二番あたりのさ「(Shout!)」のタイミングで体ごとマイク後ろに振るの(伝われ!)、頭抱えるほど好きなんだけど。
ロックが似合う人だよマジで!
3.JOKER
いやーーーこれも好き!
JOKERのカオスな脳内を彷彿とさせる映像と独特な振付がショーを見てるみたいでさ楽しくてさ!
それはそうと、大サビ前の間奏部分で「脳内暴れ出すJOKER」って細かくこめかみ叩いてるとこ、リピってるのぜったい私だけじゃないはず。
あと二番の「遠くこの追憶の果てに~♪」の左から右にステップ踏んで移動するとこ好き。
4.ヒロイン
これはさ、もうどうしようかな、散々語ったしなって思いつつ。
この感想のあとでこんな馬鹿っぽいこと言うのもあれだけど、北山さんローラースケートうま!ww
でもこの曲、ほんとに感動したなー。
滑り出す北山さんを見送る大東さんの表情に、ぐっとくるものがあるよね。
前にも書いたか忘れたけど、あえて「ヒロイン」という楽曲でローラースケートを持ってくる思惑とか、そのあとの、飛ばした紙飛行機がメールになって伴奏とともにファンに向けたメッセージが流れていくのとか、その内容とか、この一連の演出すべてに溢れんばかりの愛を感じたな。
5.BET
さっきもちょっと話したけど、ヒロインで使ったピアノとさ、靴をさ、どうするんだろってすごい変なとこ気になっちゃってたんだけどさw
すごくない?
BETのカジノとジャズバーな雰囲気にはまりすぎやしないかい?
ぽつんと置かれたブーツもいいアクセントになっててさ。
天才か?
あとはもう、とにかく映像へのこだわりを感じる。
BETに限らず、なんとなくで流してる映像なんか一つもないよね。
6.赤い夜に
でさ、カジノの街並みが下に溶けて流れて月が落ちてくるでしょ?
この鮮やかな曲のつながりよ。
でさでさ、
うさぎの仮面をかぶったダンサーさんたちが北山さんの周りにたくさん現れて、
でも女性ダンサーさんが2人だけ、モニターに映し出された巨大な月の前に、影になるように踊ってて。
それがまるで月にうさぎが住んでるように見えて。
こまかっ!って。
このステージの奥行きの使い方がさ。
天才か?
ああ、天才だったわ。
7.TOTONOTTE
これもさー、何回も繰り返し見ちゃったよー。
全体的に暗いステージに黄色い照明が最高におしゃれでさあ。
いやてかもうそんなことより!
こんな踊る楽曲だって聞いてないし!
緩急のあるダンスかっこよすぎだし!
荒ぶっちゃってぜんぜん整わないですこっちは。
8.消えないメロディー(大東立樹さんソロ)
大東さん、いいですよねぇ……にじみ出る品の良さ、お育ちの良さ。
めちゃくちゃ歌うまいし、あと字もうまいし。笑
大東さんの、観客のひとりひとりに語り掛けるような歌い方が、すごく心がこもってて、やさしくて好きなんですよね。
クライマックスの乱心前のダンスも、すごくよかったな。センターで、存在感あって。
「歌とダンスまとめて一曲でどん!」じゃなくて、
歌は歌、ダンスはダンス、ピアノはピアノ、MCはMC。
それぞれにちゃんと見せ場があって(まぁそれについては北山さんの愛も感じるんだけど)、
少ない出演時間の中でこれだけの印象を残せるんだから、やっぱり大東さんすごい。
9.BEAST
BEASTね!大好きです!ダンスverありがとうございます!
これを一人で歌って踊っちゃうんだもんなぁ。
てかバフォメットなんか戦闘力あがってない?w
リアルで火も吐けるようになっちゃったやん。
そのうち画面から出てくる?
10.Violet
もう一瞬でその場がテーマパークになるじゃん。
もともとサイコというか、メンヘラ味のある曲だなって思ってたけど、私の生易しい想像の100倍イカレた演出で最高だった。
パンダの目から出すビームがレーザーに連動するってなに食べたら思いつくんだろう。カレー?からあげ?
世界観を保ったままその後の撮影可のインフォメーションへつながる手腕もお見事ですよね。
いやでもこの曲、どうしても演出の印象が強すぎるんだけど、リスカダンス(?)がめっちゃ好きなんだよなー。
11.ink.
これさぁ。
すごいよね。
サイコなVioletとクライマックスの乱心の間に持ってくるか?ふつう。
浮くに決まってない?
でもぜんぜん浮いてなくない?
なんで?
撮影可の映像が流れるテレビの電源を切って。
ガラッと変わる世界観に一瞬で引き込まれてしまうのは、北山さんが醸し出す雰囲気がそうさせてるからなんだろうけど。
北山さんそんな妖艶に踊るの?
そんな色気のある歌い方するの?
さっきまでキルキル言ってたのに?
このふり幅にため息が止まらん。
そして分割されたステージが一つになるのも、驚きのあるトリックも、ほんと、飽きさせないよねぇ。
12.乱心
このね。乱心前のね。ダンスがね。もうね。めちゃくちゃ好きなんですよ。
ink.から一気にボルテージを上げてくる感じが。
和テイストの激しいフォーメーションダンスと。
規格外の花吹雪の映像と。
実際に発射される紙吹雪と。
その紙吹雪が点滅する照明に反射してきらきらするのと。
からの乱心ね。間違いないですよね。
なんだろうこの、乱心のさ、「そうそうこれ!」っていう、待ってました感?
安定と信頼の乱心。
マジで宴(語彙力)。
13.FORM
FORMについてはもう今さら語ることはあるまい。
いや、やっぱ一言だけ。
「過去よりも~」のちょっと裏返った歌い方が好きすぎる。
「RANSHIN」の感想まとめ
自分が北山さんのLIVEのなににこんなに惹かれてるかってね。
考えるんだけど、正直よくわかんないんだよね。
世界観は世界観なんだけど。
でもなぁ。
唯一無二の世界観っていうと、なんか陳腐に聞こえちゃうんだよなぁ。
そんな表現では収まりきらないくらいの……世界観というか、もはや、世界。
うーん、作り込み……こだわり……。
なんだろ、わかんないけど、北山さんて楽曲へのリスペクトがすごいじゃないですか。
制作に関わったものも、提供してもらったものも、
一曲一曲をすごく大事にしているというか。
楽曲によって歌い方も変えるし、声色も違うし。
愛着を持って深く考えているから、一曲ごとにあれだけ解像度の高い世界観を構築できるんだろうなぁって。
自らが表現者でありながら、楽曲製作にも、MV制作にも、LIVE演出・構成にも関わっていることの強み。
って文字にしてしまうとそれまでだけど、これができる人ってこの世に何人いるのかな?
特にこれがね、できるのは稀有な存在よね。
>LIVE演出・構成
やっぱさ、小説でも映画でもなんでもさ、こだわりを持って作ってくれるとさ、ひとつひとつに意味があるんだということへの信頼が持てるからさ。
「あ、ここあえてこうしてるのかな」とか「これ絶対意味があるな」って探したり、見つけたりしながら見るの、すごく楽しいんですよね。
そんな楽しみ方を、まさかアーティスト(アイドル?)のLIVEでやる日が来るとは思わなかったけどw
きっと私は、あちこちに光る北山さんの「職人技」にどうしようもなく惹かれてるんだろうな。
というわけで以上が「RANSHIN」の感想なのですが、アマプラ見ずにここまで読んじゃった人いる?
んも~~仕方ないなぁ┐(´ー`)┌
行っておいで。
百聞は一見に如かずやで。
▼ TOBE LIVE at ARIAKE ARENA 2024
シーズン1エピソード2 - 【北山宏光】RANSHI
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D6KYCKV5/ref=atv_dp_share_cu_r
おまけに。北山さんハピバ!
あまりにLIVEの感想と関係ないのであとで記事分けするかもですが……。
9/17、北山さん、お誕生日おめでとうございます!
知るのが遅すぎて、この記事の公開ぜんぜん間に合わんかった!笑
ファーストコンタクトはこの時だったわけだけど、今改めて読み返してみても、この時自分が感じた「優しくて愛の深い人」という印象は、4ヶ月経った今も何も変わらないし、むしろより深まるばかりです。
あ、でも一つだけこの時の私に訂正を入れるとしたら。
「北山さんなんでもできるから(マジでなんでもできるから)、つい天才って言いたくなっちゃう気持ちもわかるんだけど、
天才という言葉で片づけるのが申し訳なくなるほど、努力の人だったよ」
ってことかな。
マジで思ってた100倍生き様がかっこよかった。笑
北山さんて意に沿わないこと言われても、一切反論しないしさ。自分の正しさを誇示したりもしないしさ。人として、尊敬しちゃう。
あとは、なー。
いろいろ見てると、北山さんの周りの人は、みんな北山さんのこと大好きなんだろうなってことで。
それは北山さんが、たくさんの愛を与えてきたからなんだと思うけど。
でもそれってさぁ、口で言うほど簡単なことじゃないじゃん。
その場しのぎのやさしさだったり、特定の人にだけ向ける好意だったりはあるかもしれないけど、北山さんて、なんかこう、万物に対して愛を感じるというか。自分のことを好いてる人にはもちろん特大級の愛で返すんだけど、嫌ってる人にもこれとは別の種類の愛を持ってるような.…..うまく言えないけど。
長いこと芸能の世界に身をおいて、あれだけブレずにまっすぐな性格をしてたら眩しすぎて、そりゃ妬まれもするだろうし、裏切られたことも、傷つけられたことも、たくさんあったはずなのに、それでも人の善意を信じているんだろうなって。
相手を許す、って見ようによっては傲慢なことでもあるけど、許したいと思うこと自体、愛がないと無理だよね。
っていうのを、「逸れた流星群」聴くとぐるぐる考えちゃう。いつか生で聴きたいな。
性善説なんて私は、絵空事だと思ってるタイプだけど。
努力はたいてい報われないとも思ってるけど。
愛に見返りなんか求めたって傷つくだけだとも思ってるけど。
今まで綺麗ごととしか思えなかったことも、
北山さんを見てると信じてみたくなるんだよね。
不思議な人だ。
...…うーん、なんか深夜だから恥ずかしいこと書いてる気がする。笑
眠いからもう終わろう。
なにはともあれ北山さん、お誕生日おめでとうございました!
※サムネの画像はご本人のインスタに上がっていたものを拝借、加工させていただきました。