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【遊戯王OCG】『リモートオフ会』初心者体験記【第2回ありおふ】

『その他大勢』が広い世界に飛び込むのって、ちょっと怖いね。でも……という話。

記事の概要

自分が趣味の一環として遊んでいる『遊戯王OCG』で、この前初めて『リモートオフ会』なるものに参加してみたよ。それが面白かったから、体験レポを書いてみたよ。そういう記事です。
オフ会なのにオンライン。変な響きですね。要は不特定多数の人と遊ぶリモートカードゲーム会です。ちなみに知り合いは誰もいませんでした。そんでもって筆者はリアルのカードゲームオフ会でさえ行ったことがありません。
そんな自分だけど、実際どうなの楽しく遊べるの? と、つい先日まで不安に思っていた初心者目線の話でもあります。

自分の概要

さて、自分はこれといって特筆することのない、遊戯王OCGプレイヤーです。普段は友人と遊戯王を月1か月2くらいで遊びつつ、強いて特徴を挙げるなら某城下町や某ミソデュエルを好んで観てるとかそれくらいの、いわゆるカジュアル勢です。
要するに遊戯王界隈の誰でもない、その他大勢の1人です。

思うに多分、自分みたいな『普通に遊戯王を遊んでるだけの人』は結構多いのだと思います。
特に遊戯王にまつわるなんの活動をしているわけでもない。そんなに面白デッキを組めるわけでもない。ネット上に遊戯王を遊ぶ友だちがいるわけでもない……そんな自分が遊戯王OCGカジュアル環境とかいう魔境で知らない人と、しかもリモートでデュエルなんて、果たして楽しくできるのだろうか?

と、いうのもたぶん多くの人が感じたことのある不安じゃないかと、勝手に思っています。遊戯王におけるカジュアル環境って、ある種の憧れを抱けば抱くほど敷居が高く見えてくるんですよね。私だけ?

もしも私のような不安を抱いているカードゲーマー(なんなら遊戯王以外でも)がどこかにいたとして、うっかりこの記事を読んだとして。この記事がそんな誰かの不安を少しでも和らげられれば。そんでもって新しい世界に、決闘に飛び込むきっかけとなれば、嬉しいなぁと思います。
まぁそうでなくとも、書いてあることに興味があろうとなかろうと、この記事の何かしらを楽しんでもらえたのなら、もっけの幸い!(思いがけぬ爆アドの意)

参加した遊戯王リモートオフ会『第2回ありおふ』について

【遊戯王】第2回ありおふ 交流会概要 - 2022/08/06(土)/個人戦/定員:30人|イザジン (izazin.com)
こちらが今回参加させて貰ったリモートオフ会になります。繰り返しますが、主催者のありおりおさん含め、自分にとっては参加者全員初見の方でした。
今回は主に自分がこのオフ会に参加させてもらった時に感じたあれこれを主軸として語りつつ、ついでに自分と同じリモートデュエル初心者に向けたかる~いアドバイスなんかも交えられればね、良きかなと。

オフ会の前準備

①使用デッキ

どんな相手とでも戦えるようにと、自分なりに色んなデッキを用意してこそいましたが、主に使っていたデッキはこの2つでした。

①Punk、立花、それとオベリスク。

サイドは入れ替え候補メモ

Punk初動でメリアスを組んでから立花たちでベアトに繋げるなどして、上手いことオベリスクを落とす→あとからうまいことカンザシでオベリスクを釣り上げれば、効果無効になったオベリスクは自壊せず場に残り続ける。というギミックを軸にして戦うデッキです。

立花とPunkの合わせ引きが理想だけど、手札が悪くともそれぞれが単体のテーマでも戦える構築になっていて安定性が高いこと。
ソウルエナジーMAXというド派手な大技がありつつも、各種墓地肥やしからトリクラ→青い涙→エナジーMAXに繋げられる。オベリスクを普通に蘇生してリリース効果を使っても、カンザシで蘇生できる……などといった細かい技も充実していること。
植物族ゆえの高いリソース回復力で長期戦もある程度賄えること。

そして、単純に好きなカードがたくさん入っていること。などなど自分好みの要素が充実していて、執筆現在では一番のお気に入りデッキとなっています。だからいつかデッキ紹介でも書いてみたいなと思いつつ、肝心要のデッキ名が決まっていません。ゆる募中。

②ラビュリンス+デスガーディウス+天地返し……と、隕石!

2積みの多さは迷いの証

元々『ラビュリンスからデスガーディウスに繋げ、それをハイレートドローで割って遺言の仮面を使う』というデッキを組んでいたのですが、オフ会数日前になって急に天地返しが使いたくなり、たまたま転がっていた当デッキに色々ぶち込んで試運転する時間もないまま持ち込みました。
メインムーブは古来より伝わりしデスガイド→オクトロス→トランスターン。あるいはアリアーヌで近しい動きができます。なんならトラタンでメイド姉妹も呼べる。

その脇で天地返しなどのフリーチェーン罠によって天獄や姫様を起動し、デスガーディウスへ繋げるためのカード。あるいは出したそいつを自壊させるためのカードなどを引っ張って戦います。
天地返しは上手く2枚並べたりバラージュと一緒に揃えばアド損無しのなんでもサーチに化けるわけですが、そこでタイミングに合わせてニビルやバハルティヤを持ってくることによってデスガーディウスをリリース。遺言の仮面で相手モンスターあるいはニビルトークンを奪うことができる。

……という卓上の空論全開デッキでしたが、実戦ではなんか思ってたよりずっと良い具合に動いてくれて持ち主ながらびっくりしました。元々気長に戦うデッキなのもあってか、GoodGameメイキング力が妙に高い。
もうちょい構築詰めたらデッキ記事にしてみたいなー。そして名前が決まってない。募。

他にも、ちょろちょろ使ったデッキがあります。

③ギガスギガスグスタフオラァ!2022

バハルティヤはこう、ギガスで捲れたらちょっとだけうげってなってくれんか?(願望)

リチュアに古来より伝わる呪文を令和に蘇らせました。アビス含むモンスター2体からエルフやアネモネ呼んでギガスに繋げて、引いたカードでデュエルします。あとはリゾネーターやみずきちでライフを補填とか。
これもオフ会直前に組んだけど、1回だけしか使ってないのでその全容はまだ持ち主もよく分かってません。要実戦。

④竜魔導騎士ガイア2022

テーマ的に轢き逃げ力特化なのが長所であり短所な感じ

マグナムートor呪われしを絡めて天球を組むことで手札に走破+レベル5ドラゴンを揃えれば、ガイア成分少なくても安定して竜魔導騎士を投げられるじゃん! という発想をとりあえず形にしてみた系デッキ。実際に使ってみて多少なりとも理論が実証できたので、あとはもうちょい遊びを増やしたいです。要改造。

②準備した道具類


そもそもリモートデュエルをよく知らないという方は、色んなところに解説が転がっているのでまずはそちらを参考にすると吉。

遊戯王リモートデュエル 特設サイト (konami.com)

①パソコンorスマホ、タブレットなど
これは自分自身も今回痛い目にあったのですが、機材トラブルはリモート遊ぶ上で避けて通れない道なので、自分の環境に自信がなければ代案をいくつか用意しておくと◎です。
自分はPC&Webカメラの他にタブレットのカメラ化。スマホ&タブレット(discordアカ2台持ち)なんかも予備案として準備していました。
……まぁ今回実際に起きた機材トラブルは、もっとアレな力技で解決したわけですが(後述)。

②Webカメラ
自分が今回使ったのは、Amazonで買ったこちらの低値段カメラです。

Amazon.co.jp: ロジクール Webカメラ C270n ブラック HD 720P ウェブカム ストリーミング 小型 シンプル設計 ウェブカメラ 国内正規品 2年間メーカー保証 : パソコン・周辺機器

こういう感じで引っかけて、

見切りロゼちん


こういう感じで映します。

地べたです。


カード効果はどうせ口頭で説明し合うので、解像度などはあまり気にしなくても良きです。
そんでヘタなカメラよりも最近のスマホ&タブレットの方がおそらく画質は良いので、無料アプリでWebカメラ化してPCと繋いだり、Discordの機能で直接映すなどするのも全然有りです。やり方色々。

③プレイマット
無くてもデュエルはできますが、あるとやっぱり便利です。カメラ調整の基準にもなります。
個人的にはフィールド魔法~モンスターゾーンの端まで、6✕2枠ぐらい映るようにしておくと過不足ないかと思います。

④カメラの高さを調節するアレコレ
公式のリモート紹介ページにも例がありますが、謎の台とか謎のアームとか謎のラックとかです。100均で作れたりもします。
自分はPCモニターにカメラを引っかけたので、そのモニター自体を適当な箱で底上げして高さを調整しました。見えないところは超適当。

⑤ボイスチャット用の道具
余程のことがない限り、お互いに喋り合うことでデュエルは進行します。これも選択肢は色々。
自分は有線のマイク付きヘッドホンを使いましたが、頭がめちゃ重いのでこれはちょっと考え物だなと思いました。
リモートなので休憩を挟むことも簡単ですが、ひたすらデュエルしたいならなるだけ負担が少ない機材を選ぶと吉かも。

⑥いつものデュエル道具
計算機、サイコロ、コイン、カウンター、トークンなど。
リモートデュエル特有の準備として、コントロールを奪ったカードの代用品があると便利です。

⑦飲食類
家の中でデュエルしているので、定期的な水分補給やちょっとお菓子をつまんだりしやすいのも、リモートの魅力です。咀嚼音などで相手を不快にさせないよう気をつけつつ、適度にリアルライフを回復しましょう。

⑧BGMを流すやつ
ふと思いつきでスマホから(相手に聞こえないよう)某ゲーム曲を流していたのですが、これだけでリモート特有の無音による気まずさ、不安みたいなのがかなり軽減されて気楽に遊べる度が上がります。何気におすすめ。

当日。決闘レポート

開会、そして。

開会式は13時予定。知らない人が続々とボイチャに集まってくる様子に自分はひたすらソワソワしっぱなしで、ずーっとデッキをカット&シャッフルしていました。
やがて始まった開会式は最初こそ少しトラブルがあったものの、その後初戦の振り分けから主催のありおりおさんの挨拶までつつがなく終わり、自分も対戦相手の方と同じルームに入りました。
実のところ自分は、リモートデュエルそのものは初体験ではありません。その形式が流行りだしたあたりで友人と何度か試したことがあるので、多少なりとも勝手は分かっているつもりでした。
プレイマットは逆向きに映す方が、向き合う相手にとって見やすいこと。プレイの宣言はハキハキと喋ること。ターンの終わりに、目に見えてる妨害数などをおさらいしておくこと。
そんなことを思いだしながら、いざ人生初めてのリモートオフ会。デュエル開始――

う、映らないだってー!?

「そちらの画面が映っていない」
対戦相手にそう告げられたのは、自分がセアミンを召喚したその直後でした。
自分のPCからは、自分も相手もしっかりと映っている。なのに相手のPCからはこっちの画面が映っていないようで。
自分は焦りました。カメラのコードを抜き差しして、discordに何度も入り直して(申し訳ないことに、相手にも同じことを試してもらい!)、もしや回線起因かと思って無線を有線に繋ぎ替えたりしても……駄目……!

主催者のありおりおさんも巻き込んで相談に乗ってもらい、最終的に自分が実行したのは『使うPCを変える』ということでした。ゆえあって自宅にPCが2台あった自分は急いでもうひとつのPCでdiscordを起動し、カメラを繋ぎ、プレイマットを敷き直して、画面を映して……無事、相手様にも自分のセアミンが映ったと一報が入りました。

普段使いのノートPCからゲーミング用のデスクトップPCに変えたところ、ちゃんと映るようになった。と、いうことはつまり最初使ってたPCのグラボが終わってたという説が現在濃厚です。なんということだ!
ちなみに、このトラブルを直すのにかかった時間は確か30分くらいです。
人は焦ると変な汗が出ます。自分も汗でびっちょびちょでした。しかし対戦相手の方は、そして相談に乗ってくださったありおりおさんも終始すげーーーーーー優しく対応してくださって。おかげで変な心の傷を残すこともなく、心置きなくデュエルに打ち込むことができました。
本当に、ありがとうございました。

7時間超の決闘三昧

そんなこんなで自分は大体14時ぐらいからまともにデュエルを始めて、19時の閉会式を挟み、21時の完全撤収直前までほとんどデュエルをしていたと思います。数にすると10戦ほど。色んなカードや戦術とぶつかり合うことができました。こういうところでHNを出して良いのか分からないので匿名ではありますが、以下印象に残った色々をつらつらと。

プリマドーナをS素材にして対象に取られないBFアサルト・ドラゴン+VVフィールド+マスターケルベロスがめっちゃ強かったとか、
蛇神降臨が3枚見えたド級コンボデッキをたまたま引き固まった罠でがっつり止めて申し訳なくなった直後に、ルインフォース+エコールドゾーンに命をもぎ取られたりとか、
アンカモフライトとかいう珍しいカードに目を奪われていたら超久しぶりに神判+ゲーテをぶち込まれたりとか、ブルーDの吸収能力をデストラクト・ポーションとかいう意味不明なカードで躱したりとか、
デスガーディウス→ニビルコンボを早々に決めて勝ったと思ったらそこから遺言の仮面を割られるやらネクロフィアで奪われるやらで、攻撃力5600のニビルトークンがおそらく10ターン以上場に居座っていたりとか、

他にも色々ありました。当然、遊戯王ゆえにあっさり終わったデュエルもありますが、そのあとの感想戦が存外捗ったなんてことも。
あと、休憩がてら他の人のデュエルを見学もしました。そこでも色んな戦いが観られました。やり方は簡単です。
人様がデュエルをやっているルームに入って、一言チャットを叩いて、ミュートでボイチャに入って、飲み食いしながら観るだけ。

デュエル以外はすごく気楽に居られるのが、リモートの本当に良いところだなと思いました。トイレも冷蔵庫も全部近い。開会するまでここは自宅。閉会したらもう自宅。移動時間や諸経費を掛けることなく、知らない人との未知のデュエルだけを思う存分堪能できます。満足したら解散して、次の相手を募集して、その繰り返し。

対面でないからこそ、ただひたすらにデュエルに集中できる環境を自分の好きに構築できる。入退出もほぼ自由だから、自分のペースに合わせたデュエルができる。そんな我儘を叶えてくれるところが、リモートデュエル一番の醍醐味なのかな。
と、今これを書いていて感じましたとさ。

反省会と、その先へ。

終わって真っ先に思ったこと。

全身がめちゃ固まって、めちゃ痛い!!
カメラの写真を見たときになんとなく察せられたと思いますが、今回のリモートデュエルは地面に座って遊んでいました。うっすいクッション一枚を尻に敷いて、胡座を掻いて7時間も座っていればそりゃあ腰や背中へのダメージも甚大になるわけですよ。
なのでさっさと良い机と良い椅子を揃えて。あとついでに長時間使ってもしんどくならないボイチャ用の機器なんかも用意して、次のリモートオフ会に備えたいですね。

モチベ? ムキムキです。ネットは怖いと言うけれど対戦相手は皆さん優しかったですし、遊戯王OCGはデッキ構築の幅が広すぎてカジュアル勢も魔境だというけれど、言うて皆さん色んなデッキを組んでいるので上手くいかなきゃもう一回! 上手くいったらそれはそれでもう一回! で、大抵はなんか良い感じになるわけです。
そんでそういうところはきっと、よく見知った友だちと遊ぶ時でもそんなに変わらないのでしょう。

結局のところ。

遊戯王に限らずカードゲームとは人と人が向かい合って、一定の礼節を持って、初めて成立するものです。だからこそ、逆に? 知らない人と遊ぶときであろうと、気をつけるべきことは普段と大差ないようです。
強いて言うなら例えば友人よりもちょっとだけ礼儀正しく接して、ひとつひとつの宣言をしっかり言うとか。逆に分からないことはちゃんと聞くとか。
べつにおべっかとかはいらないけど、それはそれとして相手が良いカードの使い方やコンボをしたら、それを素直に口に出すとか、それくらい。

結局は当たり前のことを当たり前にお互い守っていれば、あとは少しの機材をちゃちゃっと準備するだけで、誰とでも闘えるのだと思います。知らない人だからといって気後れする理由なんて、考えてみれば案外そんなにないっぽいです。
ガチプレイヤーでも投稿者でも面白デッキビルダーでもない、その他大勢の一般決闘者の感想です。

さて、言いたいことは言い終えたので、あとはこの記事がどこかで新しい決闘を生み出す助けになることを願うだけ。みんな、決闘しようぜ!

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