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環境社会学会@京都 に参加してきた
この週末は京都教育大で開催の環境社会学会へ。
・地域社会における軍事化の浸透と抗いの可能性
・脱炭素に関わるドミナントストーリーと環境社会学―洋上風力発電を事例に―
というセッションに参加した。
軍事化の方は沖縄の普天間・辺野、馬毛島、京丹後の宇川の話とかが出てきた。聞いてて苦しかった。国防については国と地方の権限に差があるし、意思決定に住民が参加できない。急に外から話がやってきて、反対しないと賛成していると解釈されてしまうので、抗ったところでとめられるかはわからないけれど、抗わざるを得ない。しかもずっと抵抗し続けないといけない。その中で住民の意見が割れていって対立を生むこともある。
“脱軍事化”はどのようにして可能か。自分のところにさえなければいい(not in my backyard)という話でもない。じゃあどうするの?という話になる。
洋上風力についても同じような話がでてて、反対運動の後に地域に何が残るのか、気候変動対策はどうするのかという問題が残る、と。
軍事化の方は地理的に「基地が自分たちをまもってくれる」という認識もあるようだけど、洋上風力の場合は発電した電気が周辺地域で使われるわけではなく、どちらかというと都市への供給になるというし、そこに難しさがあるような気がした。
「環境社会学」だからか、自然と人間、人間と人間の対立や、対立をどう乗り越えるか、対立をうまない工夫、合意形成みたいな話が多かったかな。もやもやしつつぐるぐる考えさせられた。
でも、こうして考えられること、議論できることはとても幸せなことだと思う。セッションのコメントにもあったけど、企業や行政等だと締め切りがあったり、スピード感が全然違ったり、ちゃぶ台返しがしにくい。明日までに意思決定をしないといけない、進めないといけないという世界にいると、ちゃんと考える時間も体力もなくて、考えるのをいつしかやめてしまって、でもそれがたまっていって。。みたいになっていた。
反省会としての研究ではなくて、伴走型の研究。スピード感と丁寧さを両立させる。というのはとても共感する。そういう形で貢献できるようになりたいな。
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