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火星探査車 オポチュニティ

みなさんご存知ですか?
私は今NHKでやっている「宙わたる教室」というドラマで知りました。

第3回だったかな?「火星の夕焼けは青い」という話で、
オポチュニティの存在を知りました。

本当は3ヶ月の探査の予定でしたが、幸運が重なり15年も保ったそうです。
でも、ある時通信が途絶えてしまい、NASAは8ヶ月に渡り1000回以上信号を送り続けました。それでも応答はなし。そして2019年2月12日にオポチュニティの「死」を宣言したそうです。

最後にチーム全員が集まりでオポチュニティに短い信号を4回送ったそうです。応答はもちろんありません。NASAの科学局長トーマス・ザブーケンは最後に「お疲れ様」とオポチュニティに伝えた時、そのチーム全員で泣いたそうです。

ドラマでは主人公がこの話を(もっとわかりやすく)話してくれます。その相手はリストカットする定時制の女子高生です。その彼女にとってショックな出来事が起こり、いなくなります。先生たちが彼女を探している中、主人公の先生が屋上で見つけます。満月を見上げている彼女に先生はこう伝えます。

「オポチュニティを孤独や寂しさの象徴のようにいう人がいたそうですが、本当にそうでしょうか?僕はそう思えません。オポチュニティが残してきた足跡は生きた証がそこにあるのだと、僕は思います。」

オポチュニティの轍

その女子高生は自分の手首を見ます。
そこで次のシーンに入ります。


私はこのシーンが大好きで、とても胸が熱くなり、涙が溢れてきます。この気持ちは何なのかと言語化したくてキーボードを叩いています。

無かったことにしたいこと。それは出来ません。刻まれたものはなかなか消えません。だけど、そこまで生きた証と考えると、尊い命であることには変わらないのです。その言葉を代弁してくれたNASA科学部長の言葉に、どこか救われた気持ちになったかもしれません。自分で自分を認める。それが一番の自分への癒しになるのだと言語化して出てきました。(アウトプットしないと出てこないですね。)

私は哲学が好きです。移り変わるトランジットの中で生きていく人々がとても愛おしい存在だと思います。

原作を読んでみようと思います。

今日も、そこにいてくださり、ありがとうございます。

朱里林檎

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