見出し画像

自称イラストレーターの私が、美大卒の親友に【自分を誇れる】言葉をもらった話。

友人A。

小学校3年生からおよそ30年来の親友。
私が人生で初めて出会った「心惹かれる絵」を描く人です。

上手いのはもちろんですが、人を惹きつける絵を描く子でした。

小学生のころからたくさん賞を獲っていたし、
他の人の絵と並んでいても、彼女の絵だけは特別光っていました。
放課後一緒に絵を描いて遊んだり、美術展に行ったり出来ることがとても幸せでした。
お互い全然違う絵を描きますが、自分に無い魅力を持っている相手。


やがて大きくなり、私は私大の文系へ、Aは美大へ進学。

社会人になってからも私たちの交流は続き、
環境が変わった今も年に数回遊んでいる仲です。

私は子供の頃していたように、今も描いた絵をLINEで送って見てもらっています。
子どもが「見て見て!描けたよ!」とするのと同じですね。



そんなある日、いつものようにカフェで談笑していた時、
何かの話の途中で突然Aが言いました。

「美大を出ることより、

ずっと絵が好きで描き続けられることの方がよっぽどすごいことだよ。

それって一つの才能なんだよ。」


さらに、
「だから絵を描き続けているハルを、すごいと思ってる」とのことでした。

たぶん、私が「こんなの描いたよ」とか「仕事はいそがしいけど絵は描いてる」とか、そんな話だったのかなぁ。

尊敬している相手からの思いがけない言葉に、とても驚きました。

さらにAは、

「絵を描きたくて美大まで来たのに、様々な理由で卒業後全く描かなくなった同級生をたくさん知っている」

「自分はデザイン会社に就職できたが、今は役職もあり制作の現場からは離れてしまっていて、自分の手でデザインはしていない。それが少し寂しい」

と話してくれました。


絵を描き続けていることを才能だと思ったことはなかったので、とても励まされました。
そして、自分を少し誇らしくなりました。

また、
美大に行けた彼女をずーっとうらやましいと思っていましたが、
彼女には彼女にしか分からない苦悩があったんだなぁと、改めて気付かされました。

(Aはお父さんがデザイナーなので、将来自分も美大に行くことが当然だと思っていた、と昔言っていました。美術系の進学を反対されていた私とは真逆…笑)


今も私が描いた絵を時々見てもらうのですが、

Aは「ハルの絵を見ると『私も描きたい。表現したい』って思う」のだそうです。


こんな風に大人になっても刺激を与え合える親友がいることは、とても恵まれていると思います。

彼女は私がイラストレーターになれると信じてくれているので、
今はまだ「自称イラストレーター」だけど、
いつかもっともっと胸を張って「絵が仕事になっているよ」と言えるといいな。

そんなことを思いながら、親友のくれた言葉を胸に日々イラストを楽しんでいます。

Aよ、ずっと友だちでいてくれてありがとう。
これからもよろしくね。


今回のサムネイラストは、絵を描いて目を輝かせてキラキラしてる女の子です。

最近自分の中で
「え?好きなだけ絵を描いていいの?!」
と昔の自分が喜んでいるのを感じるので、それをイラストにしてみました。
いかがでしょうか?^^

<関連記事>


いいなと思ったら応援しよう!

haru-ハル‐|イラストレーター
ご覧いただきありがとうございます。 いただいたチップは大切に使わせていただきます。