PANCRASE335開催前レビュー

いつものやつですが、今回は軽めの予定です。

周年なんです、許してください

第1試合 プレリム 水杉泰誠vs鈴木悠斗

前回大会だかに近くの席の方がプレリムなのでアマチュアって会話されてた人がいましたが、パンクラスではプレリムは基本プロマッチです。アマチュアの場合はアナウンスされます。団体で色々あって分かりにくいよね。しゃーない

前置きはさておき水杉はWARDOGで1勝2敗してるらしいが、パンクラスではレスリングエリートの藤波に浸けられ1敗。試合を軽く見直したら思ったよりもフィジカルが凄く1Rでは良いパンチも当てていた。対する鈴木はパレ8期待の17歳、GOZOさんが上げてる動画を見ると体はまだ出来きってない感じがするが打撃の圧力と勝負所の爆発力を感じる。

水杉はライト級にあげ更にフィジカルアップが予想され打撃戦ならかなり面白いのでは。そこを空かして鈴木がTDすることも考えられるのがMMAだが

第2試合 沙弥子vsMIYU

沙弥子は以前はGRACHANで活躍し現在は女子アトム級のエースと期待されている選手。柔道ベースの投げから組み立てる印象が強いが前戦では打撃対応の甘さが見えた。 MIYUは16歳の空手ガール、九州の大和と広島のDFCでキャリアを重ねたらしい。

打撃の対応に課題を見せた沙弥子に空手ベースのMIYUをぶつけるパンクラスらしいマッチメイクだがキャリア差を考えると疑問も

個人的にはこういう試合を組むなら勝敗関わらずMIYUは使い続けてほしいな

第3試合 余勇利vs貞永大輔

前回、平の暴走ファイトに呑まれ持ち味を発揮できず完敗した余の再起戦。相手はtapologyによると2年前に闘裸男でデビューした貞永。現在ランカーの余としてはプロ未勝利の貞永には負けられない試合。しかし貞永は前戦から2年経過し階級も下げていることから未知数だろう。余が持ち味の腰の強さと打撃でランカーの強さを見せるか、それとも貞永が下剋上か!!

第4試合 前田浩平vsジョセフ・カマチョ

幻のBrawlフライ級王座戦が実現!!
元々はBrawlで組まれていた試合だが、カマチョが直前に負傷で試合が消滅、急遽フェザー級リミットでBrawlがタイトルマッチを組み勝利した前田がフェザー級王座を獲得したという経緯がある。

個人的にはBrawlフライ級かけようよと思うけど、どうもBrawlはPRIDEルールらしいので難しいよね(笑)詳しくは前田浩平選手のnoteで、まだ途中だけど面白いです!

本題に戻り、前田はローでリードしTDで組み立てる選手だったが、ここ数戦で打撃が向上しジャブ、ミドルとリードの幅が広がり間合いの上手さが見える。打撃が向上しリードがとれることはTDにも繋がり、確実にステップアップを果たした。

あのとき組まれるはずだった試合であのとき以上と思わせるパフォーマンスに期待!!

第5試合 名田英平vsRyo

透暉鷹に劇的なTO勝利、(玄米はあれど)中田との激闘の末の惜敗のRyoだったが、岩本、遠藤、田村と完敗し絶不調の四連敗。まだランキングに留まるとはいえ崖っぷち。

対する名田、派手さはないが全局面で戦えるトータルバランスに優れる印象。狩野、透暉鷹と2連敗も糸川戦では後半打撃で巻き返されるも逃げ切り判定で連敗を止めた。

今の流れでいえば名田が打撃でコントロールしRyoの組を切るのではと思う。一方でRyoが中田戦のように打撃で攻めれれば面白くなるのでは

第6試合 近藤有己vs佐藤豪則

レジェンドファイト!
近藤は言わずと知れた大ベテラン。今年初試合とはいえ、47歳で年2試合ペースで闘う正真正銘の化け物。数年に一度、もう無理と思わせてから復活するので理解不能ではあるが、スタイル的には徹底してアウトボクシングとなりMMAでキックボクシングをしている状態(とはいえセコンドからは組もあると声がけされ、柔術の試合も出てるらしいので見せていないだけとも思える)

佐藤は約10年ぶりのパンクラスらしくMMA自体も約6年振り。かつてのスタイルは組主体だった記憶だけど、Twitterやってない時代だし記録はしてない。今の所属は元ボクシング&K-1の渡邉氏が所属するBattle-Box。宇佐美兄弟やミノルなど打撃系の選手が多く近藤の対策は完璧にできそう。

試合的には最初に両者のコンディション、そして佐藤の試合勘がポイントか。ゲームのように数値なら佐藤にかけるけど、数値じゃ表せないのが現実。グダグダになる可能性はあるが、ベテランの味を魅せる試合に期待したい

コーメイン 黒澤亮平vs小林了平

元修斗王者 黒澤がパンクラス電撃参戦!!フライ級の濱田巧、松井斗輝、バンタム級の小原とうや、女子ストロー級の重田ホノカと若手を送り込んできたが、ここに来ての黒澤とパラエストラCNWがパンクラス制圧に本気で乗り出した

しかしストップ・ザ・CNWに名乗りを上げたのはパンクラスランカーではなく、NEXUS生まれNEXUS育ちの小林了平!! 組に若干の課題はあるが、打撃の強さは本物の期待の若手。

個人的には黒澤にはパンクラスランカーを当ててほしかったが、これもタイミングか…

逆に言うと小林はビッグチャンス、宮澤に敗れNEXUSのタイトルマッチから一歩後退した状況、ここで勝てばパンクラスランカー入りに加えて後楽園後のNEXUSにも影響するであろう大事な試合

黒澤が盤石な勝利で2本目のベルトを掴むか、それとも小林がアップセットを起こし未来を切り開くか!!

メインイベント 中田大貴vs高木凌

中田は"ミエテイレバキカナイ"教入信者であり、肉を切らせて骨を断つが如く殴り殴られぶっ倒してキャリアを重ねてきた。一方で三宅戦では逆転のブザービートギロチンなど「持っている」選手

対する高木は失神率脅威の67% 当たれば倒れるならぬ当たれば飛ばす脅威の拳を武器に6勝1敗。特にタフネスには定評があり岩本ですら飛ばせなかった遠藤来生を失神させた試合は衝撃的だった!!

ミエテイレバキカナイは本当なのか、それとも高木と当たってなかっただけだからなのか

パンクラスが誇る矛盾対決、考えうる限り最高のカードであり、正しくメインイベント!!

いいなと思ったら応援しよう!