公募推薦で合格する為に、いつ何をするか。
初めまして。
友達が、「受験からもうそろそろ1年経つね」とぽろっと漏らした言葉をきっかけに、この経験を文章にしなきゃ!と思ってこのnoteを書きました。
レポートみたいにしたくないなーと思い、言葉のチョイスはゆる〜くしました。一方で、内容はとっても細かくしたので、是非必要な部分だけ目次から選んでお読みください☺️
また、私が受験をしたのは、センターラストの年であり、パンデミック前です。つまり、このnoteの通りに今年も進むことは難しいと思いますが、参考になる所があれば幸いです。
1.はじめに
・私について
・理系私大の大学1年生。元々一般入試で受ける気満々であり、公募推薦は合格の機会を増やす為に受けました。
・自称進学校出身
・入試内容について
・本命大学: 筆記(生物基礎・化学基礎・英語),面接,内申点,志望理由書
・滑り止め:筆記(化学基礎・英語)
見ての通り小論文はしていないので、志望理由書、面接、筆記試験について書いていきます。
2.スケジュール
~8月 受験校決定。公募の筆記試験の過去問で傾向チェック。その中で苦手なところをまずは対策する。一般・センター対策に時間を費やす。
9月 一般・センター対策に加え、公募の筆記試験対策を始める。
10月 志望理由書書き。出願。センター・一般の対策も。
11月 面接対策。試験本番。
※一般,センターと公募推薦の対策時間比率(感覚)
9月は8:2(一般,センター:公募)
10月は5:4
11月〜試験日までは1:9
3.志望理由書
1.今、何をしたいのか
2.どのような事がきっかけでそう思い始めたのか
3.大学入学後はどうしたいか
4.卒業後はどうしていくか
このような構成で志望理由書を書きました。以下、説明していきます。
1.何をしたいのか
その学部・学科で学んで、やりたいことを書きました。例えば、○○の研究をしたい。○○になって活躍したい、などです。私の場合、一言で書き切っちゃいました。
2.きっかけ
過去の経験をさかのぼり、やりたいと思ったきっかけを書きました。ここで私は勘違いして、「凄い経験を書かなきゃ!」と思っていたのですが、そんなことはないです。単純なことで大丈夫です。例えば、中学校の先生に教えてもらって、私もやってみたいと思った。とか、ニュースを見て興味を持った。など。
あまり深く考えすぎずに、なんで私はこの学部を志したのか?過去にどんな事があって興味を持ち始めたのか?と、考えてみてください。意外と何気ない日常に潜んでいたりします。
そして、「その分野を志した理由」に加えて重要となるのは、「なぜその大学なのか?」といことです。これを書かなければ、面接官は「他の大学でもできる事ではないですか?」と考えます..
でも逆に、ここを深く追求することができれば、こんなにもこの大学で学びたい!ここ以外ない!という熱意を伝えることができます。つまり、合格に一歩近づく事ができるのです。
この部分は、同じ分野の大学のパンフレットやホームページを比較することで見つけられます。強調されているところや、この大学にはあるけれど、この大学にはないことを炙り出します。すると、興味深そうな実習があったりと、それぞれの大学の特色が見えてきます。アドミッションポリシーを見てみたり、カリキュラムを読み込んでみたりして、志望大学のオタクになってください(笑)
3.大学入学後にしたいこと
どのように学ぶのか・どのような事をして4年間を過ごす予定なのかを書きました。
学び方については、大学の強みと結び付けて書きました。大学の勉強といえば、講義を聞いて、予習復習、レポート書いて、テスト受けて...の繰り返しです。殆どの大学がそんな感じですよね。しかし、少子化が進む中、各大学が差をつけて学生を集めよう!と頑張っています。どの大学にも、その大学だからこそ可能な学び方がきっとあるはずです。
また、在学中にやりたい事として、留学やボランティアでも良いと思います。留学やボランティア等と専門分野を結びつけると強みになると思います。例えば、環境の学科であれば、環境保護について進んでいる国に留学をして、身を持って学んでみたい。という様なものです。ここで書くものは、やりたい事であって、やらなければいけないことではありません。これは自分では無理かも、と思わず、素直にやりたい事を考えてみちゃいましょう。
4.卒業後はどうしたいのか
この部分のポイントは、大学で学んだ事をどのように生かし、どのように社会問題にアプローチしていくかという点です。
大学で学んだ事は、もちろんカリキュラムにある事でも良いですし、上記の、この大学でしか学べない事を書くのも良いです。
そして、学んだ事を生かして、どう社会問題を解決してゆくか考えます。ここで、志望する分野にある社会問題を知っておかなければいけません。本やニュース、Google検索等を使って調べ、自分はどう解決していくのかを考えます。どこかの大人が解決するのではなく、自分が解決することを考えてみてください。少し難しいですが、ここで学んだ事は大学生活でも役に立っています!
・書き終えたら
書き終えたら、2人程度の先生に添削をお願いしてみましょう。1人は志望分野の専門の先生、もう1人は担任の先生がオススメです。私は、書いて、見せて、また書いての繰り返しの末にやっと完成し、締切の前日に出願しました。(ギリギリ)
4.面接対策について
私の場合、面接対策は2週間程度で行いました。短いと思われるかもしれませんが、面接時間が10分程度と短かったためだと考えられます。
面接に関して対策した点は以下の3点です!
1.志望理由書関連の質問
2.志望理由書関連以外の質問
3.面接という状況に慣れること
1.志望理由書関連の質問
志望動機、入学後やりたいこと、卒業後やりたいこと等の質問です。これは、志望理由書をきちんと書いてきていたら、そこまで対策する必要はありません。志望理由書で書いたことを口で言う練習をする感覚に近かったです。もちろん、言えなければいけないことですので、気を抜きすぎないように気をつけてください!
2.志望理由書関連以外の質問
これらは、面接用に答えを準備しておく必要があります。具体的には、自身の強み・弱み、苦手科目・得意科目、部活や課外活動、時事問題、自己PR等です。これらの対策のために、面接対策本を借り、そこに載っている質問に対する答えをノートに書いていました。
また、自分が考えている事を書き出していました。どのような質問が来ても答えられるようにする為です。
例えば、「○○について学びたい」という1つの志望理由に対し、「○○とは?」「○○と関連する分野の△△ではなく、なぜ○○を学びたいの?」「○○を学んで、何に繋がる?」といった疑問点を深ーく自分に問い続けるのです。
それを1枚の紙に書いていきます。「○○について学びたい」→「○○とは?」→「なぜ?」→...と、1つの答えに対して、また更に問いを投げかけて、連鎖図のようにしていきます。
これをすることで、どれだけ深掘りされても慌てずに答えられます。実際に、過去問にはなかった質問がされたのですが、この対策をしておいたお陰で答えることができました。
3.面接という状況に慣れること
これまでの人生で、大人と面と向かって自分の意見を言うという経験は少ないと思います。ですので、言いたいことがまとまっていても違う話をしてしまったり、ソワソワしてしまったりするのです。違う話をすることは自分で気づきますが、声が小さくなっていったり、視線が上を向いていたり、体が揺れていたり、早口になっていったり....このような事は自分で気づきにくい特徴があります。このような事は、改善する必要があります。そこで、面接練習が必要となります。面接で必要な椅子の座り方やドアの開け方も一緒に学ぶことができます。先生にアポを取ってみてください。とても緊張しますが、なんとかなりますし、得られるものしかありません。練習で失敗しても、次に繋げられれば大きな前進になりますし、合格しちゃえばこっちのもんです。
ここまで面接について書いてきましたが、面接対策は志望理由書と比べればハードではなかったと感じています。
その理由は、すでに述べた通り、10分程度の短い面接だったからだと思います。つまり、学校によって対策が変わります。ですので、受験する大学の入試内容や、過去に先輩が受験したレポート(高校で頂きました)、進研ゼミ等(下記)の受験情報サイトに投稿されている情報をチェックしてみてください。長さだけでなく、聞かれた内容や面接の形式も載っているはずなので是非チェックするようにしてください。
5.筆記対策について
私の大学では、筆記試験の配点が大きかったので、過去問を調べ上げた上で、一般入試とバランスを取りながらしっかりと対策を取るようにしていました。また、筆記試験のみだった滑り止めの大学(公募推薦)も合わせて説明します。
・8月
本命大学の過去問を1年分だけを解き、傾向を掴みました。苦手であった英熟語が出題されていたので、センター対策にもなると思い、対策を始めました。
・9月
一般・センター対策に時間を費やしました。英熟語は続けていました。下旬ころから化学基礎・生物基礎で不安な点を復習し始めましたが、一般・センターの対策を優先しました。
・10月
10月の上旬頃から、本命大学の、一般入試だけれども科目は同じである過去問を解き始めました。特に、英語は専門分野の文章が出題されるので、できるだけ多く解くようにしました。
・11月
残っていた過去問を、本番であると想定して全て解きました。また、滑り止めの過去問を入手したので、傾向を確認しつつ、時間配分を考えて1回解きました。滑り止めの入試科目が、化学基礎と英語であり、本命と被っていたので特段対策はしませんでした。
以上のような対策を行ってきましたが、重要となるのは、一般入試・センターや、滑り止め大学の対策時間のバランスです。かなり難しいと感じていました。
一般入試・センター試験との時間の兼ね合いについては、公募推薦が万が一不合格となってしまった時に挽回できる程度だと思います。公募推薦で受かる気満々でいたからセンター対策しなかったけど、ふたを開けてみたら不合格だったなんて考えたくもありません。。
また、滑り止め大学との兼ね合いについては、受験校選びによってかなり楽になると思います。私の場合、本命の大学の筆記試験科目と、滑り止め大学の科目が重複していました。
このように、受験する学校を考えれば、滑り止めの大学も比較的簡単に対策することが可能です。ただし、入試内容が被っていないけれど受けたい学校がある場合は、自分のキャパをよく考えた上で受験すると良いと思います。もちろん、キャパを超えてしまえば一般入試へ回す時間が減ってしまい、リスクが大きくなってしまいます。
6.最後に
今年大学や専門学校等を受験される受験生の皆さん、このような情勢の中での勉強はとても大変だと思います。精神的な事に加え、土曜授業や自習室等、私が受験生だった時とはかなり状況は異なります。このnoteに書かれていた事は、あくまでパンデミック前の話です。政府や各大学、高校の先生が言うことをまずは頭にいれ、その上でこのnoteの内容をどこかで役に立ててもらえると幸いです。
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