麗~花萌ゆる8人の皇子たち~
いつか見たい見たいと思っていた作品。
ただ話数が多いし、史劇なんですよね。
見られるのか…という不安からなかなか手を出せず…
ようやく見る決心が。
麗~花萌ゆる8人の皇子たち~
イ・ジュンギさん演じるワン・ソは、幼い頃顔に傷を負い、孤独を背負って生きてきた第4皇子。
カン・ハヌルさん演じるワン・ウクは、優しさに溢れ頭脳も武術も優れた第8皇子。
コ・ハジン(ヘ・ス)演じるIUさんは、現代で湖で幼い子を救っている最中に、溺れて突然高麗時代に舞い降りてしまう。
ストーリーは……
ある日、化粧品販売員のコ・ハジンは、湖に落ちた子供を助けようとして溺れてしまう。
目を覚ますと、なんとそこは高麗時代だった。
ハジンの魂は少女ヘ・スの体で目覚め、高麗の初代皇帝ワン・ゴンの宮廷で生活を送ることに。
そこで彼女が出会ったのは、世にも美しい8人の皇子たちだった。
優しい第8皇子ワン・ウクと惹かれ合う一方、冷徹な第4皇子ワン・ソに幾度となく危機を救われるヘ・ス。
ワン・ソの素顔に触れ、次第に距離を縮め始めた矢先、彼こそが後の第4代皇帝光宗だと知る。
果たして、ヘ・スの恋は歴史を変えてしまうのか…
これは、見てよかった!
1話目から面白いんです!
皇子たちとの出会いはそれぞれで面白くて。
出会いは、助けて貰ったり喧嘩したり…様々で。
現代からタイムスリップ系というのはよくある設定なんですけど、最後まで見ると奥深いです。
全員がヘ・スを取り合う?!と思ってたけど、案外そこまでではなかったw
でも、なかなかの魔性の女です(ちょっと違うけど)
でもね、何度か泣けてしまうシーンあるんです。
時代が時代だけに、そういう時代だからこその決まり事や世の常的なものに泣けてしまって…
このドラマで初めてちゃんとイ・ジュンギさんを見ました。
以前ある韓国史劇でも見ましたが、それは途中離脱しました。
が、このイ・ジュンギさんは本当にカッコよかった。
あと個人的には、ジスくんが出てたので嬉しかったなぁ。
終盤は涙無しでは見れないくらいでしたが、とても良かったです。
約3日で見終えましたが、最後は目が離せなくて、7時間くらいずっと一気見してました。
ここからネタバレ……
本当に1話目からこれは離脱しない!という自信しかなかった。
あるあるなタイムスリップ系だと思って見始めたら、違う違う。
ちゃんと高麗時代をどっぷりと描いてました。
現代と行ったり来たり系?!と思ったら、ほぼ高麗時代!
しかし、ハジンの適応能力!
結構ちゃんと高麗時代に馴染みすぎてるw
初めは慣れない感出てたけど、数話で馴染むの早!
ざっくり言うと、皇帝の座を巡って争い色んな人達が巻き込まれ、壮大なストーリー。
そこに現代から来たハジンも巻き込まれ、ある意味渦中の中心とも言えるかも。
ウクがねぇ…とても優しい第8皇子だったのに、スを想い始めたことにより、どんどん人が変わってしまい、王座を狙うようになりなかなかの策士となり、争うように仕向けたり。
力を手に入れようと、変わってしまい。
兄弟をも自らではなくとも、死に追いやってしまうし。
そして1度、家族や妹を選んでしまい、スを手放してしまい…
あれはちょっとぉ!って思ったわ。
でも、最後までスを想い、人を想うことを考えていたのね。
そして、ソは最初、逆らうものは誰でも…みたいな殺気立ってたけど、スを守るためにこちらも最終的には力を手にする決意をして。
皇帝になろうとして、なったことにより…こちらも辛い選択があったり。
守るべきもののために、何かを犠牲にしたり。
容姿や言動から誤解されやすく、本当はそこまで怖くないしただ人から愛されたかっただけなのに。
そして、その権力争いでたくさんの血が流れ、沢山の命を失ってしまった。
大切だった人も亡くなってしまった。
まず最初に泣いたのは、オ尚宮の死でした。
スを守るために、自ら死を望み…
この先長くないので、娘のように思うスのため、命を差し出した尚宮。
そして、ウン皇子が夫婦ともに亡くなった時も。
ジョンもソもペガ辛かっただろう。
勉強も武術も苦手だったウン皇子、それでも妻だけは守ろうとして…1人逃げるのを拒み、妻のそばに居たかった。
ウヒの死もチェリョンの死も…辛いものでした。
誰かを守るために、死を覚悟で生きていた時代。
ウクも本当は兄弟や大切な人を失いたくはなかったはずだし、野心家なヨ皇子もソのように扱われたくなくてただ母親を喜ばせたかったのだろう。
誰かのために生き、誰かのために死を受け入れざるを得ない時代。
沢山の欲望や陰謀、変わってしまう心や過ぎ去っていくこと。
最後まで見ていて辛かった。
最初の頃は本当にそれぞれ楽しそうにしていて、そのうち兄弟たちは争い殺しあってしまい。
それぞれただその時代を生きたいだけだったのに。
地位や権力や欲が、色んなものを作り色んなものを壊してしまった。
スとして生きたハジン。
最後は、ソに会えることなく旅立ってしまい、幼き娘をジョンに託した。
決してあの場所にだけは入れないで欲しいと。
そして現代、当時の夢を断片的に見るハジンには、高麗時代での出来事の記憶がなく、ただ夢だと思ってたけど、現代でジモンらしき人物と再会し夢ではなく自分の過ごした過去(あるいは前世)だったと確信したのね。
ソは、いつかの時代で争いもなくただ愛し合える時代で出会いたいと願ったスに会うため、恐らく現代で再会したであろうエンディングだった。
いやー、泣けるわーこれ。
多分夢だった説は見始め1話目で感じてたけど、前世らしき夢を見てたのね。
時代が時代だけに、争いとか起こって、出会って婚姻も自由に出来なくて、決まり事も制約もあって、好きな人と結ばれる事も自由に出来なくて。
こういう辛さも描かれた史劇を見てると、毎回本当に来世では悪い人もいい人も幸せになって欲しいと、物語なのにいつも思います。
時代が時代なので、悪い人にならざるを得なかった人もいたり、最初から好きで奴婢や悪人になった訳では無いだろうし。
物語とはいえ、どんな悪人でも最初から悪人になりたいわけではなかっただろうし。
そして、今回の推しキャラはもうこの人しかいない。
ジョン皇子。
色んなことがあって兄弟たちも失い、生きてきたけどソを想うスの事を慕いながらもソとスの子供をきちんと育てていた。
正直1番癒されキャラでした。
ウン皇子と共に、純粋で人を裏切れず優しい皇子でした。
色んな好きなキャラいました。
オ尚宮も厳しいながらも、ちゃんとスを見守ってたし。
ペガも好きだったし…
でも1番は、ジョンですね。
ある意味いちばん優しい皇子だったのかも。
最後は大泣きしながら見ていた麗。
レビューとかも評価高い理由が分かります。
最初の楽しさやワクワク感から、最後は切なさや虚しさなどになります。
日本の時代劇と、似ているものはあると思います。
どこの国でも、王や殿など国のトップになるには、色んな欲望や陰謀などが張り巡らされて、それに巻き込まれ踊らされる人々や消えていく人。
生きることすら今よりも辛い時代。
時代が変われば、生きやすくなるかもだけど、今の時代も辛いものはあります。
どの時代も、人が幸せに生きることは難しいものだと考えます。