いじめっこゆうちゃん
保育園の頃、いつも『ゆうちゃん』に虐められていた。
私と遊びたいなら掃除しろ
ゆうちゃんという女の子は、私と同じ保育園に通い、同じ団地に住んでいた。
何故かゆうちゃんは私を虐める。
同じ保育園に通っていたが、全然仲良くしてくれない。
ある日、ゆうちゃんと遊びたくてゆうちゃんの家に行った。
すると「私と遊びたいなら、下のゴミ捨て場掃除して」と言い出した。
私はゆうちゃんと遊びたい。
ゴミ捨て場の掃除は、団地に住む大人がやる仕事だ。
それを私に強要する、ゆうちゃん。
ゆうちゃんと遊びたいから、言われる通り掃除をした私。
純情やなw
今の私なら、絶対にやらないけどねwww
冷たい雨が降る中、一生懸命掃除をする私。
「本当に掃除してるじゃんw馬鹿なの?www」と、ゆうちゃんのお姉ちゃんが笑っていた。
その日は冬の雨の日で、とても寒かった。
それでも私は、ゴミ捨て場を水で洗い流し、たわしでゴシゴシと磨いた。
ゆうちゃんのお母さんが「あの子何してるの?」と、聞えよがしに言っている。
するとゆうちゃんは「知らなーいwww」と、私に聞こえるかのように大きな声で返事をしていた。
この様子を私の母はベランダから偶然見ていたそうで「あんた、雨の中何してたの?」と聞いてきた。
素直に話す私。
「そうなの。今度からは言う事聞かなくてもいいから帰ってきなさい。あそこを掃除するのは大人だけでいいのよ?」と。
母は怒るでもなく悲しむでもなく、あとは興味なさそうに妹の介護をし始める。
※妹は重度障害者
ちなみに、ゆうちゃんのお母さんと私の母はとても仲が悪かった。
私の母はこの時20代、ゆうちゃんの母は40代?で、見た目もかなりオバサンだった。
失礼だけど、絵に描いたようなおばさん。
真っ赤な口紅に、真っ白すぎるファンデーション。
茶色くまっすぐな眉に、口はいつもへの字。
グリグリのゴテゴテの、おばさんパーマだった。
ゆうちゃんのお母さんより若いというだけで、私の母は嫌がらせを受けていた。
無視はもちろん、こっちをみてニヤニヤ笑うのだ。
親子揃っていじめ体質の、最低な家族だった記憶しかない。
ゆうちゃんと風船ガム
ゆうちゃんのお姉ちゃんも、かなりのいじめ体質だった。
ゆうちゃんのお姉ちゃんは、中学生くらい。
もしくは、小学校高学年。
団地のすべり台でゆうちゃんとゆうちゃんのお姉ちゃん、他に女の子たちが遊んでいた。
遊びたくて近づくと「風船ガムを膨らませることができたら、遊んであげる!www」と、ゆうちゃんのお姉ちゃんが言い出す。
私はガムを食べた事がなかったので、当然風船ガムなんて作れない。
一生懸命膨らまそうとするも、やはりできない。
ゆうちゃんとゆうちゃんのお姉ちゃんは、できない私を見て大爆笑している。
「ただ一緒に遊びたいだけなのに、何でこんなことをしなければいけないんだろう」
悲しくなって、私は帰ることにした。
笑い声に背を向けて、涙を流しながら。
小さな子どもでも、いじめはとても陰湿。
なぜこんないじめを子どもがするのか?
それは、近くの大人をよく見ているからであろう。
ゆうちゃん家族はその後引っ越したが、幸せに暮らしているかは不明。
どうか幸せでありますよう、願うしかない。
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