二階から目薬のセンス
外出するときはだいたいいつも、
コンタクトレンズをつけている。
そのため、普段からよく目薬の
お世話になっているのだけれど、
ぼんやりしていると、
たまに的を外して、まぶたや頬にポトリと
目薬をこぼしてしまうことある。
そんな風に的を外したある日、ふと思った。
“思うようにいかなくて、もどかしいこと”
をことわざで
”二階から目薬”
と言うけれど、二階から目薬だなんて、
随分とシュールな表現(発想)だなぁ、と。
気になって由来を調べてみると、
”二階から目薬”はなんと、
江戸時代中期に発売された浮世草子
(世相や人情を面白おかしく書いた物語)
にある、男女のもどかしい距離感を
表現した句から来ているそうだ。
ことわざには他にも、
なかなか普通そんな風に例えないよね?
という面白くてインパクトのある表現が
たくさんあるけれど、
それにしても、
男女のもどかしい距離感を
”二階から目薬”と例えたその句の作者は、
やっぱりちょっとシュールで、
今の時代に生きていても
きらりと光るようなセンスの持ち主
かもしれないなぁ、と思ったのだ。