ただの輝き
あの日僕らが描いたのは拙すぎる未来図
叶わないとどこかで分かってて
それでもはしゃいでた
好き
それだけでなんでも乗り越えられるような気がしていたんだ
好きは最強だった
だけどそれはすぐ側にある輝き
ただの輝きだったんだ
遠くに見える景色はくっきりと輪郭を現していて
でも見えないフリをしていた
先延ばしにしているだけと
本当は気付いていたんだ
分かっていたよ
分かっていたでしょ
だから何も言えなかった
言い訳なんて、ただの延命治療
涙をこらえて頷くことしかできなかった
ありがとう
その言葉を伝えることしかできなかった
これが正解だと言い聞かせて
違う道を歩くことに決めたんだ
決めたのは僕らふたりだ
正解か不正解かなんて
そんなこと、どうでもいいんだ