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言葉は時間差で届く

まっけいです。

年が明けて早くも1ヶ月が過ぎ、2月。

学生たちが4月からの新社会人の準備を刻々とする一方、我々現社会人は先輩として仕事を教える立場になります。

正直、ほとんどの方が憂鬱なんじゃないでしょうか。

今までの自分の仕事のペースは崩れるでしょうし育成にかけた時間全てが報われる訳でもありません。

後輩にどうやったら伝わるのか。
先輩として教えられることは何なのか。

こんなことばかり考えてしまうと思います。

実際、僕自身が新卒だった頃
先輩から教わった仕事の半分、つまり5割は出来ているだろうと過信していました。

ですがあの当時を今振り返ると「1割も出来ていなかったんじゃないか」と思います。
言われた通りの仕事は行ってはいたものの、

制作時間・品質・安全性…。先輩が僕にどの程度求めていたかは定かではありませんが、求めていたもの100%で提供出来たことはなかったはずです。

僕はそんな仕事ぶりだったにも関わらず「こんなこと出来ない」とか「もっと分かりやすい説明はないのか」と先輩に対して思ったりもしたものです。自分の実力の無さを棚に上げて。

でも後輩側って必ず一度はこの感情芽生えると思うんです。

その経験を経て
自分が上司や先輩になった時は

もっと伝わるように
歩み寄って
工夫して

後輩を育成しようと
いい上司になろうと

僕自身こう思っていました。

ですが皮肉な事に
自分が「育成」について考えれば考えるほど、当時の先輩の言葉が咀嚼されて理解出来るようになっていったんです。

「言葉は時間差で届く」

届く時間はその人の成長だったり、何かのキッカケで急に入ってきたり

基本的にバラバラです。

僕なんて10年かかって理解できたこともあったぐらいですし。

でも必ず言われたことって、その人の中に残ってるんですよね。

新卒の今は教えられたことの本当の意味なんて分からないんです。
例えるなら「引き出し」が目の前にあるのに鍵がない状態。

10年かけて得た経験で
鍵が作られてやっとその「引き出し」を開けることが出来るんです。

新社会人はやれなくて当たり前。

現社会人は伝えたこと全部が伝わらなくて当たり前。

お互い時間をかけて歩み寄ること。

両者が足掻いて、もがいた分

組織はより強く太くなっていきますから。


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