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【簿記1級目指す方へ】総合原価計算の解き方まとめ

「総合原価計算って、たくさんパターンがあるから解き方をすぐ忘れてしまう。なにかまとまっている資料ないの?」


そんなお悩みの方に向けてこの記事を作成しました。

先入先出法や平均法、仕損や減損、累加法や非累加法、ちょっと挙げただけでも多くのパターンがありますよね。

そこで今回は、

「総合原価計算の問題で、この文言が出たら、こんなことを思い出して問題を解こう!」

というコンセプトで、日ごろ目にする ”問題文の文言” に注目したまとめ資料を作成していきたいと思います。

例えば、問題文に「減損は全て正常なものである。」と書いてあったら、どのようなことを意識して問題を解けばいいか瞬時に言うことができますか?


もし言えないとしたらぜひこの記事を読んで保存して、何度も見返してみてください。

簿記1級はスピードが大事なので、しっかり頭の中で整理しておくことが合格の鍵です。

この記事を通じてしっかり整理して、総合原価計算を得点源にしましょう!


この記事で取り上げる項目は以下の通りです。
(クレアールの簿記1級テキストを参考にしています)

1:先入先出法と平均法
2:減損(or 仕損)は全て正常なものである/減損(or 仕損)は全て異常なものである
3:度外視法と非度外視法
4:仕損に評価額がある
5:異常仕損(or 異常減損)が正常仕損(or 正常減損)費を負担する
6:累加法と非累加法


それでは一つずつ見ていきましょう!




1:先入先出法と平均法

まず最初は、先入先出法と平均法についてです。


「月末仕掛品の評価を先入先出法で行っている」
「月末仕掛品の評価を平均法で行っている」


問題文でこのような文言を見たとき、何を思い出せば良いか。


結論、この図が頭に浮かべばOKです。


先入先出法と平均法の違い


ようするに、月末仕掛品の計算において「月初仕掛品を計算要素に含めるかどうか」という話でして、

・月初仕掛品を計算要素に含めない(=当月製造費用のみで計算) 
 ⇒ 先入先出法
・月初仕掛品を計算要素に含める(月初仕掛品+当月製造費用で計算)
 ⇒ 平均法

となります。


では、数値例で確認してみましょう。



【問題1】先入先出法と平均法


回答は以下の通りです。
先入先出法:6,500円
平均法:6,875円

解説は以下の図をご覧ください。

FIFOとは先入先出法の略(First In First Out)、Aveは平均法の略(Average)を意味しています。書いておくと間違い防止になりますので、ぜひ自分の下書きに書いておいてくださいね。




【回答】先入先出法



【回答】平均法



2:減損(or 仕損)は全て正常なものである/減損(or 仕損)は全て異常なものである


続いては、減損や仕損についてです。


・減損(or 仕損)は全て正常なものである
・減損(or 仕損)は全て異常なものである


こういう文章があった時に何を思い出せばいいかってことですが、
これを思い出してください。

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