これを見れば日本の隠れた優良企業がわかります
本日のテーマなんですが、「これを見れば日本の隠れた優良企業がわかります」という話をさせていただきたいと思います。
日本の企業数と中小企業の割合
まずお伝えしたいのが日本の企業の数です。
日本にはどれくらいの企業があると思いますか?
実は、日本には約368万もの企業があります。
そのうち中小企業(資本金や従業員が一定数以下、業種によって数値は異なる。定義についてはこちらを参照)は99.7%。
日本の企業のほとんどは中小企業なのです。
就職活動などで企業研究をたくさんされた方おられると思いますが、 多くて100社ぐらいじゃないでしょうか?
でも日本の企業で368万もあるので、とてもじゃないですけど全部を見れているという方はいらっしゃらないと思います。
では、どのようにしてこれらの優れた企業を見つけることができるのでしょうか?
私自身も同じ疑問を持っていました。
成長している企業や働きがいのある企業、高い給料をもらえる企業など、自分に合った企業を見つける方法はあるのでしょうか?
経済産業省によるグローバルニッチトップ企業100選
実は、経済産業省が、隠れた優良企業を調査し、「グローバルニッチトップ企業100選」としてまとめてくれています。
詳細はこちら。
グローバルニッチトップ企業100選がどのようなものであるかを簡単にご説明させていただきますと、この選定は経済産業省のホームページで公募され、定量的な評価と外部の審査委員による審査を経て決定されています。
評価のポイントとしては、収益性、戦略性、競争優位性、国際性の4つの観点があります。
収益性に関しては、従業員あたりの売上高や営業利益率などが評価されます。
戦略性については、技術の独自性や展開可能性、納入先企業数、従業員の増加数などが考慮されます。
競争優位性では、サプライチェーン上の重要性、市場シェアとその将来予測、市場規模とその将来予測などが評価されます。
国際性については、海外売上高比率、販売国の数、海外取引実績などが見られています。
グローバルニッチトップ企業100選の評価ポイント
選定された企業は、名目上100社とされていますが、実際には113社が含まれています。
これらの企業の業績を見てみますと、市場シェアの単純平均が世界で43.4%、営業利益率が12.7%、海外売上比率が45%となっており、非常に優秀な企業が集まっていることがわかります。
特に、営業利益率の12.7%は、一般的な企業の3%から5%という範囲を大きく上回る非常に高い数値です。
これだけの利益を上げている会社であれば、投資余力もあり、環境変化などにもしっかり対応できる力があると考えられます。
選定会社のリストはこちら。
選ばれた113社の中には、聞いたことのない会社が多いと思います。私自身も様々な企業の分析経験がありますが、知っている会社は少なかったです。
例えば、川崎重工業株式会社や田中貴金属工業、旭化成、JFEスチールなどがありますが、それらはごく一部です。
大企業だけでなく、中小企業からのエントリーも多く、名前も聞いたことがないような会社が多いでしょう。
気になる会社を見つけたら、ホームページと決算書を見て会社の評価をする
リストをみて、気になる会社を見つけたら、まずその会社の選定理由を確認してみましょう。
選定理由が記載された資料はこちら。
例えば、まんじゅうなどを包む機械を作っている「レオン自動機株式会社」だと
そのあとは、会社のホームページと決算書をみて、事業内容の詳細の確認や、安全性・収益性を見ると良いでしょう。
グローバルニッチトップ企業100選は、転職活動の際の候補に入れていただいたりだとか、あとは株式の投資の投資先として考えていただいたりとか、そういう形でご利用いただけるんじゃないかなと思います。
日本の有望な企業がまだまだたくさんある
日本にはたくさん優良企業がありますので、私自身わくわくしながら調査を進めていきます。
調査結果について、別の記事で皆様にご紹介できればと思ってますので、引き続きよろしくお願いいたします。