うつ病患者のゴードンアセスメント
うつ病患者のゴードンアセスメントになります。
ゴードンの1~11領域までのアセスメントであり、
7,500文字以上のボリュームある内容となっております。
うつ病の患者さんを受けもたれる学生さんのアセスメントの助けになればと思います。
※資料の転売行為は禁止です。見つけ次第措置を取らせて頂きます。
患者事例
患者:Aさん 45歳 女性
診断:うつ病
家族構成:夫 48歳 2人暮らし。長男21歳(大学生)、次男:18歳(大学生)
息子は県外でそれぞれ1人暮らしをしている。
役割:専業主婦
性格:まじめで几帳面、人に気を遣う事が多い。
<入院前の経過>
一昨年、実父の死をきっかけに不眠、意欲低下、不安、食欲低下、吐き気などの症状が現れたためメンタルクリニックを受診。うつ病との診断を受けた。その後通院し、抗うつ薬を服用していたが症状は徐々に改善し、その後は受診をしないまま過ごしていた。今年次男の大学進学の準備が終わったころより「私はだめな人間です。生きていても仕方がない。お金がないから子どもの教育ができなくなる。」と訴えるようになる。食事の支度ができなくなり、夫が作る食事も2割程度しか摂取できなくなった。夜は24時頃やっと入眠できるが、3時には目が覚め「何もできない自分はみんなに迷惑をかけている。これからもきっとうまくやれない・・。」など自責的な発言が多くなった。夫から「随分と疲れているようだから家事も休み休みしては。」と勧められ、1週間ほど休養したが改善しないため夫に付き添われて受診、任意入院となった。
<入院後の経過>(入院7日目)
食事:常食(1,800kcal)を3分の1程度摂取 飲水量は800mL程度。口渇、多飲はない。「何を食べても味がしなくて・・砂を噛んでいるようです。」と話す。間食はしていない。
排泄:排便1日1回。排尿1日4回程度。排泄回数、性状は自覚している。
睡眠:就寝前薬を21時に服用し、22時頃より入眠、深夜0時頃に覚醒する。覚醒時には本人の希望で追加眠剤を服用、再入眠した後朝6時頃まで眠っている。本人は「眠りが浅く、ぐっすり眠れない。」「夜中に目を覚ますと死ぬことばかり考える」と話す。
セルフケアの状態:入浴、洗面は促しにて、洗髪は介助にて行う。衣類などの持ち物や病床はきちんと整理している。日中の殆どを臥床して過ごす。午前中は気分の落ち込みが激しくベッドから起き上がれない、午後から夕方にかけて改善する。「体も頭も重くて何もやる気がしない。」「しなくてはいけないとわかっていても、行動に移すことが億劫で・・。こんなに、自分で何もできないなんて」と悲観的に訴える。
コミュニケーションの状況:会話時はじっと考えこむことが多く、何かを伝えようとしているが言葉がすぐに出ない。会話時はゆっくりと小さな声で話す。
今回の入院に対する思い:「病気のことも、薬の事もまだよくわからない。」「私は何をやってもだめ、家族に迷惑ばかりかけて何もできていないしやっかい者でしかない、生きている意味のない人間です。」と話す。
<身体状況>
・身長:155cm 体重40kg
・バイタルサイン 体温36.9℃、脈拍74回/分、血圧:110/80mmHg
・TP5.8g/dL ALB3.2g/dL RBC370万/μL Hb11.0g/dL H35% BUN19mg/dL Cr0.79mg/dL
治療内容
・薬物療法
1)トレドミン 25mg
アモキサン 25mg ×3回/日
ワイパックス 0.5mg
2)ロヒプノール 2mg 1日1回就寝前
不眠時屯用 サイレース1mg
便秘時屯用 プルセニンド 2錠
うつ病患者 ゴードンアセスメント
資料はExcel形式(.xlsx)ファイルになります。
※下記にて全文を公開しております。
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