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映画『tick, tick…BOOM!』から考える人生の過ごし方
Why does it take an accident defore the truth gets trough to us ?
なぜ悲劇が起きてからしか、
僕らは真実に気づけないの?
「tick, tick…BOOM!」
Jonathan Larson
立ち止まらなかったせいで、何かを失った時。
伝えたいことがあったのに勇気が出ず、
言えないままになってしまった時。
プライドが邪魔して素直になれなかった時。
心に従わなかった時。
自分にとっての悲劇が起きて、ようやく本音がわかる。
いつからでも遅くないと言い聞かせるも、
時間を戻せたなら、と本気で思ったことは何度もある。
映画『tick, tick...BOOM!』は
夢を追いかけるしんどさと美しさを教えてくれます。
この映画の脚本・作詞作曲をしたジョナサン・ラーソンはミュージカル『RENT』の作曲家として有名ですが、『RENT』が有名になる直前に亡くなってしまいました。
『tick, tick...BOOM!』における
20代後半の主人公ジョンは、まさに
ジョナサンラーソン彼自身のように感じられます。
短くも、夢を懸命に追った人生を駆け抜けた姿は
本当にかっこいい。
自分にとっての悲劇は何か。
大切な人を傷つけてしまうこと?
自分の心を従わなかったこと?
時間やエネルギーを、重要じゃないと思うものに使ったこと?
夢を本気で追いかけなかったこと?
悲劇が起きてしまう前に気づきたい。
そして、そう思っているのに、
何もしないなんてことは1番避けたい。
Action speaks louder than words.
行動がものをいう。
ここ最近四角大輔さんを知って、
自分が感動する瞬間をいかに多く作るか。
それが人生を豊かにする
という考え方を知りました。
忘れられない季節があるのなら、それは
忘れられない一日があったということ。
忘れられない一日があるのなら、それは
忘れられない瞬間があったということ。
この『tick, tick...BOOM!』にはこんな歌が出てきます。
When I was nine, Michael and I
Entered a talent show down at the Y
9 A.M. went to rehearse by some stairs
Mike couldn't sing
But I said: No one cares
We sang Yellow Bird and Let's Go Fly A Kite
Over and over and over
'Til we got it right
When we emerged from the YMCA
Three o'clock sun had made the grass hay
Hey, I thought
Hey, what a way to spend the day
Hey, what a way to spend the day
I make a vow, right here and now
I'm gonna spend my time this way.
9歳の頃だった。
マイケルと僕は子ども隠し芸に出た。
9時にリハーサル。
マイクは歌えなかった。
僕は「気にするな。」と言った。
僕たちは「Yellow Bird」と「Let’s Go Fly A Kite」を歌った。
何度も何度も何度も
上手く歌えるまで。
それが終わって外に出て、
午後3時の太陽が草を黄色に染めていた。
ああなんて楽しかったんだろう。
こんな風に日々を過ごせたら。
こんな風に生きられたなら。
僕は誓う。今、ここで。
こんな風に生きていくと。
Jonathan Larson
『tick, tick…BOOM』
友達とうまくいくまで何度も練習した時間。
外に出た時に見た太陽に照らされた草。
吸い込んだ空気もあったろう。
そんな風に無邪気に、自由に、友達と楽しい時間を過ごして、こんな風に生けていけたなら、と
泣きながらジョンは歌います。
忘れられない瞬間が彼の内側でずっと輝いていて、
その思い出が豊かさを与え続けてくれている。
なんて素敵な映画かと号泣しました。
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歌詞はまちがっているが、描いている瞬間幸せだった
日々生きていくためにお金は必要。そしてそれは
自分が感動する瞬間への投資にしようと思う。
感動する瞬間を求めて、感じては胸にためて、
強さに変えていけたなら。