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映画「相撲道-サムライを継ぐ者たち-」を観てきました

世界初の相撲ドキュメンタリー映画

ドキュメンタリー映画の聖地、ポレポレ東中野で「相撲道-サムライを継ぐ者たち-」を観てきました。

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映画としての具体的な論評や批評は専門の方にお任せしますが、率直に面白かったです。沢山の人に観てみてほしいなぁと思ってます。映画内の主役とも言える境川部屋の元大関豪栄道(撮影時は現役大関)と高田川部屋の当時前頭の竜電の2人のメッセージは、いかに「相撲道」という世界が独特且つ我々が普段暮らしている世界とは隔絶された特殊な世界であるかを象徴しているメッセージでした。いや、僕の本音としては、昭和、平成初期まで2人のメッセージは普通の事だった気がします。良く言えば伝統を重んじる、悪く言えば時代に逆行するメッセージ。コンプライアンスと科学技術が蔓延している令和を生きる若者に是非観て欲しい、感じて欲しいなぁと。そこにある「相撲道」という「男らしさ」を。←この「男らしさ」が昭和なんだよね。

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「相撲」と「雑誌」の関係から見えた驚きの事実

僕は映画の専門家ではなく「雑誌」の専門家なので、「相撲」というものと「雑誌」の関わりについて考察してみようかと思います。調べてみたらかなり驚くべき事実がありました。そしてそこから見えてきたものもありました。

現在定期刊行として発行されている相撲に関する雑誌はベースボール・マガジン社から出てるその名も「相撲」という雑誌とアプリスタイルとスポーツ報知が共同で出してる「大相撲ジャーナル」、毎日新聞出版から出てる「NHK G-Media 大相撲中継」の3誌があります。1つのジャンルで3誌も雑誌があるってなかなか凄いことですよ!それも定期刊行で!!サッカーや野球のような観るのもプレイするのも人気のスポーツではなく相撲というかなりコアな世界で雑誌が3誌。出版社で働き雑誌づくりに携わっている自分からしたらかなり驚きの事実でした。

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でもそれって実は僕が知らなかっただけで、やはり国技と言われる相撲がいかに魅力的なものかということの証明なんでしょうね。だってそれだけ相撲雑誌の需要があるってことでしょ?お世辞にも相撲雑誌にふんだんに広告が入るとは到底思えず。(失礼な言い方になってしまっていたらすみません)

雑誌が3誌あるということはそれだけ国技としての相撲が根強い人気があるということ。確かに相撲の中継を観てると「満員御礼」なんて垂れ幕がよく下がってますね。収容人数は違えど、野球やJリーグはなかなか満員にはなってないなと言うこととも比較できます。今日「相撲道」の映画を観て相撲の「魅力」の一部が分かった気がします。

映画「相撲道」から見える相撲の魅力とは

きっとまだまだ僕の知らない相撲の魅力って沢山あるんだと思います。映画の製作者側からしたら「相撲道」から感じてほしいことは「そこじゃねーよ!」なんて言われてしまうかも知れませんが、今日僕が「相撲道」を観て感じることができた沢山あるであろう「魅力」のなかの一部を伝えたいと思います。

1つは、「音」。この作品音にもかなりこだわっているんですが、作品冒頭に取組の映像がいくつか流れます。皆さんご察しの通りあの大きな体の力士がぶつかり合うときの音も当然すごいのですが、一番驚いたのは力士の息遣い!劇中の遠藤憲一さんのナレーションでも言ってましたが、200kg近い力士がぶつかり合うのはほぼ交通事故のようなもの。そんな力士同士がぶつかり合う瞬間に力士が発する唸りとも咆哮とも取れる「んんーーー」という息遣い。普段のNHKやスポーツニュースの中継では決して感じることのできない「音」にとにかく驚かされました。これはやはり現場で見ないと感じれない、逆に言うと現場で感じることができる相撲の大きな魅力の1つなんだと思います。

もう1つは力士1人1人が持つ「ストーリー」。たくさんの力士がいると思いますが、現世から隔絶された角界で生きる力士1人1人を知れば知るほどそこにはストーリーがある。怪我の多いスポーツだからこその「怪我との戦い」や「家族」「仲間」。様々なストーリーを知れば知るほど、その力士たちの取組1つ1つに感情がどんどん入っていく。そんな気持ちにさせてくれるのも相撲の魅力の1つなんでしょうね。

そしてその魅力に気づかせてくれたのは紛れもなくこの「相撲道」です。

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↑竜電関の笑顔は本当に素敵でした。

この「相撲道」という映画。観る人によって感じ方もきっと様々だと思います。年齢、性別、国籍(←世界中の人に見てほしいという希望も込めて)それぞれ違った感想や魅力が出てくると思います。だからこそ色んな人に観て欲しい1本です。

お時間ある方は是非劇場に足を運んでみてください!

※PR記事ではありません


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