キャロルクリスチャンポエル ハイネックレザージャケット LM2498
簡単な前置き
服に、着る事に、作ることに興味を持って幾星霜。
ブライダルドレスのMDからなぜかドレスやタキシード以外にもパリミラノ辺りのブランド中心にバイイングやコラボレーションの交渉等した後、既定路線を大きく外れ何や感やあって今に至りますが割愛します。
これまで買ってきたものや買うもの、これからも買うであろう事からその時何考えていたか、なんとなく残しておきたいなと思いつらつらと書きたいなと。
加えて、服も作るので、その辺も見せたいなー的にぼんやり考えています。つまり何も考えがまとまってないまま見切り発車です笑
着られるオブジェ
初回からこれでいいのか、ってところですが、キャロルクリスチャンポエルのハイネックレザージャケット。素材はホースレザーで氏の定番的かつ人気の素材だとか。
アルチザンブランドの走りとして当時一世風靡したブランド群の中でも健在かつ変わらぬデザイン、クオリティを貫いている唯一無二のブランド。
アルチザンブランドとは何ぞやってのはググってください。
このレザーの特徴はオブジェクトダイという、今ではさほど珍しく手法ではあるものの、レザージャケットを製品染めして仕上げる一品。
製品が出来てから染めるので、当然縮む。その分を考慮してパターンは大きめに設定しているのだろうが、かなりタイト。特に袖。
スポーツ選手はおろか軽い筋トレしてる人でも着るの困難ではと思うほどの細さ。実際、筋トレをしていた時期は薄いロンティー一枚でもきつかったし何なら今着てもきつい。
サイズや製品単位で個体差があるので一概には言えないだろうが、もはや服側が着る人を選ぶ感じだ。
そんなもんで着る頻度はめっきりないが、手元にある。
着なくても上からハンガー吊るしておくだけでそれなりにオブジェっぽくも見える。もはやオブジェとして扱っている。
それだけ雰囲気があるのはやはりアルチザンたる所以なのだろうか
説明書があった
説明書と下げ札がご丁寧にとってあった。ナイス昔の俺。
下げ札は金属プレートに説明書のホッチキスの錆ってもとから?製品加工?
ご丁寧に日本語もあり、染め方や乾燥、磨きのフィニッシュ方法まで記載有り。優しい…
え、洗えるの!?
まぁ、製品染だしそれはそうかもしれないが。。機会があったら洗ってみるか。なんとなくレザークリームとか付けない方が方向性として合ってる様な気もするが。。
仕様について
さて仕様。ファスナーは開けているとAライン気味のシルエット。
袖はジャケット系なら2枚袖で前に振るのですが、1枚袖をダーツで2枚袖風にとっています。同様に後ろ身頃も背中中心では接がず、ダーツで立体感を作っています。
普通、生地(この場合革)の裁断効率から考えて接ぎ目を増やした方が無駄なく取りやすいのですが、この辺もこだわりだと思います。
エクリュ色でも錆とか汚れとか気にせずガンガン着ようぜって感じで行けるのが魅力
開きどまり付近にあるドット釦はファスナーを留めるもの。意味?
ファスナーはまさかの安心クオリティYKK。。引手はYKKオリジナルか、本国で後付けか…CCPの刻印と留め具オス付き。
裏地はタイプライターみたいにハリ感のあるコットン。袖裏も然り。袖通しの良さ?なにそれおいしいのってレベル。
他サイトの製品紹介等で散々既出なオーバーロック縫製。
縫製手法をアイコニックにするのもデザインだよなぁと感心する。
日本じゃ生まれにくいアイデア(ロックとはいえ、緩く見える縫製では普通、工場じゃ通さないだろうし、、)
レザーにロックミシンってレベルで訳わからんしどこのミシンなんだろうか
ところどころマイナーチェンジされているらしい、このポケットはハコ部分が立体的になっている
袖付けは縫い方見るに先に身頃と肩を縫い合わせて縫い合わせ。ちょっと意外だった。
頻度は多くないとはいえ、10年以上着てもいまだ硬さを保つのはホースレザーならではだろうか。全然現役。かっちかち。
着なくても洋服は洋服。箪笥の肥やしが人を形成する
私の力不足(ルックス)も否めないが正直、着るより見る方がかっこいい。
着やすさも大事だけど見た目大事だよね。うん。着るの大変だけど。着ちゃえば案外気にならないし。カッコつけたい日だってあるじゃん?
暑さやわらいだら久々に着てみようかな。鞄とかいらないよね。
最後にこんなこと言うのもあれですが私はアルチザンのカテゴリ自体に特に興味ないです。通ったのはカルペディエム位で、今手元にあるのはJMアルキヴィオ。これが中々どうして…この辺はいずれまた。