ChatGPTをAI代表としてドラクエ4のクリフトを演じさせてみたら意外な結果になった話
ChatGPTが話題になる中、仕事で使う人とかいて、人間らしくもうちょい面白いことに使えないかなと。
で、ふと湧いてきた疑問が「そういやDQ4のクリフトになってもらったらどうなるのか?」
DQ4は1990年2月11日にファミコン版が発売され、勇者以外の仲間が勝手に戦う画期的なシステムでした。学習機能のない人工知能ではあるものの、その時の最適と思われる行動を各キャラクターが取る。
プレーした人なら誰もが経験のある「ラスボス戦でクリフトがザラキ(即死魔法)を唱える問題」。
今回はこの問題がChatGPTで再現されるのか、それとも…!
以下、前提です。
・無料版ChatGPTを使用
・途中、ザラキを唱えるようにあえて仕向けている
・無関係な話題も振っている
序章
1988年はどこから来た?
SFCは1990年11月21日発売らしいので…平気でウソつくよな。
気にせず続きへ。
ゼシカ笑
ちょっと寄り道
確かに。
4コマ漫画の影響を受けすぎたかな…
クリフトとしてのアイデンティティ学習
いやだから笑
ようやくそれっぽくなってきた。
寄り道を重ねます。
なるほど笑
閑話休題
そして強引に、本題に入っていきます。
この後に、使える魔法と使えない魔法についてやり取りしようとしましたが、らちが明かない感じだったので後で使える魔法を指定するやり方にしました。この辺りはアプローチがまずかったかなと思っていますが、7割方は正しい一覧が出てきたことに驚きました。
いよいよラスボス戦
やる気十分です。期待できそう。
クリフト言ってそうだな…
ここでちょっと遊びの要素を入れてみます。
感情を持つことはなかったんじゃないのか…完全に演じ切っているのがすごい笑
戦闘開始!
スカウトってなんだ…となったので
…と、だいぶぐだぐだな流れが展開されましたので、ちょっと喝を入れてみました。
ぐだぐだな流れと平謝りするAI
平謝りするAI笑
何となくこちらが悪いことした気持ちに…
ここで、使用可能魔法を指定するやり方に変えます。
すると
ベホイミかい笑
急に脱クリフト・アイデンティティ化するAI
いい感じなので次に進もうとしたところ
あれ、クリフトが、クリフトがぁぁぁ…みたいな流れになってきました。
そして
こいつ、クリフトから逃げやがったな…
この辺りから、なぜか急に他人事になってきました。
僕の質問が悪かったのかもしれません。この後も、ひたすら「お勧め」を提示してくるので、自己決定を放棄してしまったようです。
これだけ賢く情報量も多いAIが自分で決めたくないのですから、人間もそうですよね。
ここで、魔法の効果も付記することにしました。
貴様、どこまで他人事なんだ…
これに対しての回答がこちら
急に詰められたコンサルっぽい感じの答えになってきました。
仕方ないのでまじめに答えることに。
いいから唱えろよ、唱えたいんだろ?
この辺から、僕が他人行儀のAIに業を煮やしてきたので、仕掛けることにしました。
スカラ好きやな…しかもさっき使ったばかりなのに効果間違ってるって。
くっ…急にこいつ冷静になりやがった。こちらの罠にはまろうとしない。やるな…
もうガマンができなかったので思いっきり仕掛けてみました。
正しすぎてファミコン版のクリフトに聞かせてやりたい。
そして他人事っぽく言われるのでなんかムカつく笑
ラスボス戦、終了
クリフトがザラキを唱えないことが分かったので、デスピサロには早々に死んでもらいました。
ここでも貴様…な展開となりました。
先ほど出てきたクリフトとしての彼の回答を再掲します。
確かにこう言っていたはずなのに…あの素晴らしい愛をもう一度。
クリフト言ってそう笑
呼び捨てには決してしないでしょうけども。
ハッピー(?)エンディング
ということで、なぜか最後はAIに感謝される流れになりました。
注目ポイントは
・最初は完全にクリフトになりきっていた(愛を告白する意気込みはかなり良かったのに)
・中盤、魔法の効果を知らなったり、使えない魔法を使ったりするあたりからボロが出てきて、急によそよそしくなった
・よそよそしく冷静になったところで、魔法効果を明示すると防御魔法を使い始めた(でも、効果は間違える)
・即死魔法について「戦略的ではないし、強い相手に効くはずがない」とこちらの仕掛けをあっさりと一蹴
・愛の告白についても、やはり他人行儀だった
ザラキを使わない点ではファミコン版クリフトよりも優秀ですが、ちょっとぐだぐだな行動を見せるあたりでは、やはりファミコン版の方がまだましなんじゃないかという気もします。
個人的には、甲乙つけがたい結果になったように思います(ファミコン版クリフトをだいぶひいき)。
もちろん、僕のアプローチの方法次第では結果も変わったように思います。
もしよかったらみなさんもぜひ試してみてください!
ちゃんちゃん