「一般社団法人ヒマラボ」が設立されたお話
この度、福岡大学商学部・森田泰暢先生主宰の「ヒマラボ」が法人化されました。
森田先生の大学への兼業願いも正式に認められたので公式オープンです。
光栄なことに理事として僕は参画しております。
場所は今のところ、福岡市にあるFukuoka Growth Next内にあります。
ヒマラボについての詳細は、森田先生の記事を読んでいただくのが一番かと(サイトに掲載しているものと同じ内容です)。
そして、法人化についてnoteの記事。
研究しとけばよかったな・・・
大学卒業後、サラリーマンやって、起業してみたのですが、僕の中では大学の時にもっと学問とか研究とかやっておくべきだったなという思いがずっとありました。というか、ほんとは大学院行きたかった。
そんなの、また大学に入り直せばいいとか、自分でも勉強はできる、とかいう意見はごもっともです。
僕が言ってるのは、研究的態度を身につけるとか、方法論とか思考法とか、一緒に考えてくれる仲間とか、仕事をする上ですごく大切なことがあるわけなんですね。僕は基本的に仕事人間だから、お客さんのためになって、活用できると思うものはどんどんやってみて、そこから自分なりの知見を積み重ねていくしかないと思っているんです。特に、技術なんてものがない僕にとっては。
僕は大学が文系で学士卒ですし、ゼミも入らず、卒論も書いていません。今考えると、大学という貴重な学びの場で、大学の学問らしいこともせず、ひたすら目の前の生活を送っていたことがもったいなかったなと思っています。少なくともゼミは入っておけば良かったなと。
ヒマラボとの出会い
起業して2年くらいで自分の能力や知的技術に限界を感じて、どうしたもんかなと思っていたころに、ありがたいことに森田先生から「ヒマラボ」へのお誘いをいただきました。
そしてちょうど同じころに「これは」と思うテーマを見つけていました。それがヒマラボでも研究テーマとして取り上げた「エンプロイヤー・ブランディング」です。
固めの文章で申し訳ないですが昨年の春にアップした記事です。
まさに渡りに船
エンプロイヤー・ブランディング(Employer Branding)は海外でもアカデミックな研究がなされている分野であり、欧米を中心とした海外経営者にとってはもはや「当たり前すぎる」概念ですが、日本では全くと言っていいほど研究はなされていませんし、浸透はまだまだです。ちなみに、海外企業には「エンプロイヤー・ブランディング担当取締役」とか「エンプロイヤー・ブランディング・マネージャー」とかが普通に職種として存在します。
厳密に言えば、日本ではエンプロイヤー・ブランディングに関連する分野の研究、例えば、従業員満足度やエンゲージメント、定着率/離職率に関するものは断片的に行われていますし、サービスとして一部の機能を提供している企業はあります。しかし、結局そのような人事領域に関わるテーマを統合的に、束ねて考えるアプローチはないようでした。だからこそ、僕は頭を悩ませていたわけです。
しかし、研究しようにも論文の読み方なんてわからないし、そもそも論文てどこにあるの? といった状態でしたので、これはチャンスと思ってヒマラボへの参加を決めました。何より、自分のテーマに興味を持ってもらえたり、話を共有して反応が得られることがいいなと思いました。しかも、大学の先生から色々と教えてもらえる。こんなにありがたい場はなかったわけですね。
とりあえずかつおだしの味噌汁飲んどけ(?)
ヒマラボの活動の中でありがたかったのが「論文ワークショップ」で、探し方や読み方を森田先生と一緒にやってみよう、的な取り組みでした。もうだいぶ前ですが、そのころに僕が作った発表資料の一部がこちら。
こんな感じで論文アプローチ法や読み方を学びつつ、問いの立て方を学んだり、自分の関心のあるテーマについて森田先生から「こんなのありますよ」と論文を教えていただけるのも大変貴重な機会になりました。
高く飛ぶには、まず縮むしかない
その後、僕はエンプロイヤー・ブランディングについて海外の論文を読んだり、関係しそうな国内論文を読んだりして、発表したり、ヒマラボ外で情報発信して勝手に進めたりしているうちに、だんだんと興味関心を持ってくださる方が増えて、自社の一事業として発展させることができ、「一般社団法人エンプロイヤー・ブランディング協会」も設立しました。
この流れはヒマラボに参加していなかったら無かったものだったので、森田先生には感謝してもしきれないと思っています。本当にありがとうございます。そして、法人化のお話をいただいたときには超賛同で、なぜか理事にも選んでいただきました。引き続き法人ヒマラボの発展に貢献したいと思います。
ちなみに、今年2019年の2月に発表を行った際の、ヒマラボから学んだことまとめです。
僕にとってヒマラボの活動をしていた時期は、色々な準備期間だったなと振り返って思います。高く飛ぶには、縮むしかない。とにかく、運が良かったな、と。
今後の展開
ヒマラボ理事としてはもちろんのこと、今後もひとりのヒマラボ研究員として「研究的活動」を続けて、かかわってくださる方と一緒に知識や知見を深めていけたらなと思っています。
先日僕が立ち上げた「文系のためのAIコミュニティ」も、ヒマラボのひとつの枠組みとして取り上げて、通年テーマにして発表の場を得たいと思っています(まだ森田先生にはちゃんと相談してないけど→ご相談してOKでした!)。
「エンプロイヤー・ブランディング」についても、一般公開の場で話をしたことがないので、これも機会をつくってやりたいですね。
では、長くなりましたがお読みくださりありがとうございました。
ヒマラボの活動へのご支援もいただけると幸いです。
また、こちらの記事にコメントやご質問等もぜひお寄せください!