KATインターン成果発表会2020
この記事は2020年2月17日に行われたKAT(キャット)インターン成果発表会の振り返り記事です。
ちょうど一年前に第一回の成果発表を行って、なんだかあっという間に一年が過ぎ去りました。
現在KATインターンは福岡大学の二年生から四年生まで、合計15名で構成されています。ウェブサイト制作やデザインを行っており、つい最近キャッチコピー部もできました。
今回の成果発表では、8名のメンバーが発表してくれたので一部ご紹介しながら進めます。基本的に内容は自由で、僕は事前チェックしていません。どのプレゼンも自分の経験を踏まえてよく考えられた、いい内容だったと思います。
まず、一年生から参加している、現在二年生の二人の発表から。
ブログを書く=アウトプットの意味
一人目のまーくんは、「ブログを書きながら感じたブログを書くことの意義」について語ってくれました。インターンでは日報代わりにブログを書いてもらってますが、最初はなぜそれが必要なのか理解できなかったというまーくん。
ブログを書くことのメリットがわからない
そもそもブログの書き方がよくわからない
アウトプットってそんなに大事なのかなぁ
でも、周りの人との文章力の差に恥ずかしさを感じて「ブログをもっとうまく書きたい」と思っていたそうな。そんな彼が取り組んだのが「まじめに書いてみること」。最初は苦労したけど、書き出すとだんだん書きたいことが増えてきていつの間にか1000字を超えていた。
アウトプットすることで、学んだことを定着させることができる
今まで気づかなかった考えや感情に気づく
考えが整理され、頭がすっきりする
実際、書けば書くほどに文章力が上がっているのは目に見えていたので彼の努力が垣間見えた1年間でした。インターンの仕事の話はなかったのですが、同期メンバーのコメントで「一緒になって考えてくれて良かった」とあって、チームへの貢献ができていたようです。これからもブログどんどん書いてほしいなー。
デザインについて
続いて同じく2年生のゆうくん。チームでの仕事で彼はこう思ったそうです。
すごく大切なことで、自分の得意分野、できることをひたすらやっていく。それで開けることがある。彼はロゴ制作やサイトの画像素材加工、インフォグラフィック制作など主にデザインスキルを活かした仕事に取り組んだ内容を発表しました。KATではAdobeソフト環境を整えていますが、彼はかなり使い倒してくれて投資した甲斐があったなと思えます。
それから「仕事は自分の思いや考えよりも、依頼した相手の評価が大事」ということを言っていて、大学二年生でこの心境はすさまじくすごいなと感心しきりでした。KATでは「相手の立場に立って物事を考えよう」と言っているので、体現してる感じですね。すばらしい。まだ卒業まで二年あるので、自分の思うままに極める所を極めてほしいです。
続いて、就活中の三年生三名。
やめたいと思った時もあったけど…
Webデザインと聞いて参加したものの、実際やってみると思い描いていたものとだいぶ違ったというゆまぴ。一時期はやめたいと思ったけど、できることを続けてみて、先輩メンバーとのチームワークを通じてやりがいを感じる仕事にも出会えたようです。
インターンで学んだこと
1.チームワーク
・当たり前だけど、仕事は一人ではできない。
・チームのみんなに相談して、気づくことが多い。
2.ビジネスの基本
・池田さんからのアドバイス(社会人のマナー)
・お客様とのやりとり
・報連相の重要性
3.自分のこと
・得意・不得意を理解
・就職に対する曖昧なイメージ→
この仕事で「働く」ことを経験し、明確にすることできた
この辺を大学生の時点で意識的に学べていると非常に強いなと思います。これからどういう風に進化していくか楽しみです。
失敗から学ぶ
取り組んだプロジェクトが納品まで行かずに、途中で終了してしまう案件を経験したちーぼう。失敗から学んだことは大きかったようです。
失敗の要因
・求められるレベルに到達できなかった
・取り掛かり、連絡が遅い
・共有不足
・きちんと役割分担できていなかった
この失敗で学んだこと
・ビジネス、仕事という意識の欠除
→自分は仕事に携わることで学ばさせてもらっている側。
・自分たちだけの主観で行動していた
→まだ大丈夫だろう、後でやる、は禁物
スケジューリングは客観的に
「うちの新入社員に学ばせたいわ…」と思う方もいるのでは。意識改革なんて普通、できません。僕もそれを望んでいたわけではなく、本人が自覚したことなので、その境地に至るとは思っていませんでした。しかし、やはり失敗を経験するってものすごく大事だなと再認識しました。
彼女も先輩と一緒に仕事をして、先輩がすごくデキるので偉大だと思ったそうですが、その先輩も最初は失敗して色々な学びがあったことを知って前向きになれたようです。ぜひちーぼうもそういう先輩になってもらいたいです。
最強になりたいけど悔しい
ちーぼうと同じチームで、うまく行かずに挫折を味わったきどちゃん。僕は発表を聞いて「自分だけまだプロジェクト完了経験してない(涙)」ことに気づき、あ、これは何とかしてあげないと、と思った次第です。
しかし、僕はこのインターンでどちらかというと「失敗」を経験してほしいと思っています。小さな成功体験ももちろん重要ですが、同時に失敗もどんどんしてほしい。そちらの方が学びも大きいし、成長も一気に加速するからです。きどちゃんはとても良い振り返りをしてくれていました。
大きな失敗
・仕事の着手も報告も時間かかりすぎ
・チームとクライアントの間で完結させるな
↓
「(池田さんから)言われる前に言え」
こういうのは、いくら他人から言われても自分で実感して行動に移せるようにはなかなかなりません。自分で考えて動くことが、自分の血や肉になるんですね。きどちゃんはプロジェクトがうまく行かなくて「とても悔しい。二度とこんな同じ思いをしたくない」と強い感情を持ったそうです。その「悔しさ」、ずっと忘れないでほしいな。みなさんはそんな強い感情、最近ありましたか? きどちゃんはお姉さん肌でしっかりしているので、必ずデキるようになると思います。
そして、二年半活動を続けてくれた卒業メンバー。
どこんじょう
自称コミュ障のもっちゃんは体調が悪くて欠席したのですが、偉大な業績としてこのKATのポートフォリオを作ってくれました(2019年12月時点)。
こういう時間がかかる制作を、丁寧に、地道に、たぶんこちらのリクエストに内心キレながらもちゃんと仕上げてくれる…これは天才としか言いようがないですね。イラレを触り始めた頃は、与えた教科書の制作課題を深夜2~3時に僕のLINEに送り付けてくる超強者。どこんじょう天才。
2年半前に出会った頃は「私働きたくないんですよね」と言っていたのですが、4年生の4月くらいに心配して就活について尋ねたら
「え? ワタシ内定2~3個持ってますけど(なにか?)」
と言われて呆然としてしまったのをよく覚えています。会社ではSE・プログラマーの道に進むみたいなのですが、地道にがんばってほしいです。将来が楽しみです。
仕事をまた依頼されてうれしい - 無心の重要性
お客様からとにかくかわいがられるらいちゃん。そのカギは「あれこれ考えず無心でやってみる」→「慣れる」→「ストレス減る」→「仕事がどんどん進む」→「お客様から気に入られる」の好循環にあった。
お仕事を依頼してもらえること。
さらに、もう一度依頼してもらえること。
こういうのがすごくうれしくて、自分の自信にもなったそうです。この辺は、もう僕が言いたいことを全部言ってくれてる感じ。
偉大な先輩の一人に思われた彼女も、最初は失敗続きで色々と思う所もあったようです。4年生になってからの仕事ぶりがすさまじく素晴らしくて、いやもうなんというかたくましく成長してくれました。就職先は男性中心の職場ですが、らいちゃんは普通に負けずにできる気がする。活躍を見守ってます。
人は人に支えられて生きとる
常にお客様の期待を超え続けたすみちゃん。彼女がマネジメントをしたチームの案件でお客様からとても高評価をいただき(他の案件も評価は高かったですが)、報酬をこちらが提示した額よりも「多く支払ってくれる」事案が発生。たまげました。そんなことある?
めっちゃさらっと書いてますけど、この境地に至るのは社会人でも難しい。ほんとよくがんばってくれた。彼女が締めくくりに残した言葉。
このインターンがなかったら、私には何もなかった大学4年間になっていた。
感無量ですね。もう。もはや何も言うことは無い。これからもがんばります。すみちゃんのこれからがすごく楽しみです。
旅は続くよどこまでも
発表スライド締切日まで卒業旅行を堪能していたぐっち。翌日がんばって送ってくれました。
やってきたことはこの3枚の写真です。
え? わからないんですか?
1.ストレッチ(やや背伸び)
2.リフレクション(内省)
3.エンジョイ(楽しむ) です!
(わかんねぇよ)
「俺、大学の時に翻訳して英語サイト作ったから(かっこよくね?)」と将来いるであろう子どもに語りたいとか。これからは「真・善・美」を大切にして生きて行くそうです。変なヤツだけどかわいいヤツなんです。2年半前に出会った頃と印象とか彼への見方はだいぶ変わったなと思います。理解されるのに時間はかかるかもしれないけど、ナルシストぶりはこれからも忘れずにマイウェイを進んでほしいですね。そしてそう、これが終わりではない。旅は続く。
僕から伝えたこと
・このインターンで学んだことはいったん忘れろ
毎年伝えることになると思います。郷に入っては郷に従え。僕は会社で教えられることと、真逆のことを教えているかもしれませんから。
・上司も、部下も、ガチャ
課金しても★5が出るとは限らない。採用側は課金してるけどその人が活躍するかはわからない。上司との相性もあるし、仮に悪くても変わることもあるから、ガチャ程度に思っておいて間違いない。
・見えないところでの努力を大事に
ふとしたときに「あ、この子は努力したな」と感じる瞬間があります。それは陰ながら努力をしてきた積み重ねだと思います。人は見ていなくても、誰かが必ず見てくれている。
以上です。
当日はゲストで参加くださった方からも質の高いコメントや質問もいただき、とても内容の充実した会になり、忘れられないものとなりました。
なんだか前向きなことしか書いてませんが、メンバーのみんなはそれぞれに「割り切れなさ」と向き合って、やめようと思ったこととかマジむかつくとかあったみたいです。
社会人のゲスト(30代)からいただいた「自分がここ数年で気付いたことを既に自分の言葉で語っていてすごい」のコメントにはかなり笑いました。
もう一人の方からは「KATメンバーは振り返りをしっかりして、それを行動に移しているから仕事ができるんだと思います」とメッセージいただきました。
ありがたいことです。
これからもがんばります。