夢中でGrandFinalまで駆け抜けた二人。新メンバーだけで優勝を掴んだNORTHEPTION。【NORTHEPTION BlackWiz選手&xnfri選手インタビュー】
2022年6月26日に埼玉スーパーアリーナで開催された2022 VCT Stage2 Japan Playoff Grand Finalで、前日のUpper Bracket Finalで惜敗したZETA Divisionを倒し、Stage 2 Mastersへの出場を勝ち取ったNortheptionから BlackWiz選手(以下:BlackWiz) & xnfri選手(以下:xnfri)にインタビューをさせていただきました。
ー優勝おめでとうございます。
2人:ありがとうございます。
ー今日は、ZETA Divisionとのリベンジマッチとなりました。昨日のインタビューの中でも「3度目の正直で勝ちたい」というお話がありましたが、あまり時間のない中での調整だったと思います。その中で、チーム内でどういう話し合いをしましたか?
BlackWiz:ZETA Divisionが、今日自分たちがやったことを対策してくるというのを踏まえて、自分たちが対策された時の対策をしてきました。具体的には難しいですが、この作戦には相手が絶対こういうカウンターをしてくるっていうのが分かっているので、あえてそのアクションを行って、相手の対策をさらにカウンターできるようにしました。フェイクでアクションだけをかけて後から取り返すような動きを取り入れたりとか、相手がなるべく2人で詰めてくることが多いので、そこにはあえて行かずに反対のサイトを詰めるとか、そういう対策を取れたかな、とは思います。
ーなるほど。xnfriさんはどうでしょうか。
xnfri:時間がなかったので、ZETA Divisionの主な動きの傾向っていうのを把握して、それの対策を数個考えて、みんなで共有しあって、それを意識して、プレイしてました。
ーありがとうございます。昨日のインタビューの中で、xnfriさんが「大きな会場でやってる実感がまだ湧かないし、だからなのか緊張していない」っていう話がありましたが、今日優勝されて、実感っていうのはどうでしょう?
xnfri:正直、今も実感ないですね…。本当にたくさんの方々がインタビューとかしてくださってるんですけど、未だに本当に勝ったっていうのが、あまり感じられてないですね…。試合中は、昨日よりは緊張しました。だけど、最初のアイスボックスのマップを13-11で勝利できてから、もう必死で、緊張は取れましたね。
ーありがとうございます。BlackWizさんはどうですか?
BlackWiz :僕は…正直、VCT Stage 2のプレイオフの一番初めから、さいたまスーパーアリーナが決まる前まで、ずーっと実感がなくて、気付いたら北海道にいて、気付いたらメンバーで集まってブートキャンプして、今度気付いたら埼玉にいて、この2日間でさいたまスーパーアリーナで試合して、また次気付いたらトロフィー掲げてて、みたいな感じです。「なんか記事で見たやつだ~」みたいな(笑)感覚なんで、自分が思い描いた夢の中にずっといるような感覚で、今も記者の人たちに囲まれて取材されてるってこと自体が、本当に僕は信じられないですね。未だに世界大会に行くってことすらドッキリかと思っているような感じです。
ーなるほど。ありがとうございます。今回オフライン開催で、有観客での試合という形でした。どのような感想ですか?
xnfri:思ってたより、観客がいるってことは意識してませんでした。いつもだったら、公式配信の視聴者数とかできっちりと数字が出るんで、どっちかっていうとそっちの方が、観客がいることよりも緊張してました。
BlackWiz:最初、数万人規模っていうのを聞いて「すごくたくさんの人がいる」って思ってたんですけど、会場の中に足を踏み入れると、確かにすごい人数なんですけど、意外と僕たちが想像してたような人の圧がすごいみたいな感じではなくて、自分たちが座っているところの周りに人がいるっていう感じだけで、緊張はなかったです。この最高のメンバーでオフラインの環境でプレイができるし、自分やチームメンバーの良いプレイが出た時にいっしょに盛り上がってもらえてるっていう感覚があって、本当に楽しかったなぁって感じです。
ーありがとうございます。最後の質問になりますが、今回コペンハーゲンでのMasters行きを決めました。各リージョンでの出場チームは決まってないところもありますが、出場の可否関係なく、戦ってみたいチームや選手はありますか?
xnfri:NAのOpticと戦いたいです。自分と同じチェンバー使いであるyay選手が本当に世界で1位だと思っていて、とても評価されている選手なので、自分がどのように対抗できるのか気になる部分が多いので、Opticですね。
BlackWiz:今回は戦えないかもしれませんが、個人的にはTeamLiquidと戦いたいです。自分が『CS:GO』というゲームを元々プレイしていて、その時に「このゲームを続けていきたい」「うまくなりたい」と思ったきっかけが、EUのTeamLiquidに今所属しているScreaM選手でしたし、すごく応援してた好きなチームがTeamLiquidだったので、実際に会って、プレイしてみたいなとは思います。
ーありがとうございます。
では、最後にファンの方へ一言お願いします。
xnfri:いつも応援していただいてるファンの方々、本当にいつもありがとうございます。僕たちがここまで来れたのも、ファンの皆様のおかげなので、これからもよろしくお願いします。
BlackWiz:いつも応援ありがとうございます。本当にいつもファンの方々が応援してくださる言葉だったり、Twitterでいただくリプライだったり、いろんなところで僕らは支えられて、今回のような勝利をつかむことができました。これから世界大会に行くので、これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします。
ー今日はお時間いただき、ありがとうございました。Masters応援しています。
2人:ありがとうございます。
双方の受け答えに笑いあいながら、BlackWiz選手が考えている時は、xnfri選手が先に答えてくれたりと、息の合うやりとりを見せてくれた。二人ともに勝利の余韻を感じるとともに、Stage2の時間の少ない中で必死に新しいチームメンバーでここまで走り抜けてきたことを感じられるインタビューだったように思う。正に夢中で走り抜けてきた二人とNORTHEPTIONがMasters Stage2でどのような景色が見えたのかを聞けるのも楽しみである。
チームメンバーであるDerialy選手へのインタビューはこちら。
https://note.com/harry_takanori/n/nfd27c408a23a