見出し画像

昼間だけど夜逃げ計画・13

猫の引っ越し

我が家には13歳になる猫が2匹います。
人間でいうと65歳くらいかしら?

今回の引っ越しは、子どもたちのこともですが、
猫たちの事も大きな心配事でした。

「犬は人につき、猫は家につく」
と言われるように
猫は住む家に執着します。

引っ越しなどで家が変わることは
猫にとって大きな大きなストレスになります。

体調を崩して病気になってしまう猫もいると聞きました。

うちの猫たちは
子猫の時に拾ってきてから
ずっと家の中で暮らしてきました。
病院に行く以外に外には出していません。

夫は猫たちの世話をしていなかったし、
邪険に扱うこともしばしば。
(本当に頭にくる)

なので、
夫のところに猫たちを置いて行くという選択肢は最初からありませんでした。

どうかこの変化に耐えてくれますように。
祈るしかありません。

引っ越しは私の車で

引っ越し屋さんのトラックには
基本的に生き物は乗せてもらえません。
植物や動物は自分の車で運びます。

朝からガタガタと片付けが始まり、
それだけでも怖くてテレビの裏に隠れていた2匹。

驚いて外に逃げてしまうと困るので、
引っ越し屋さんが来る前に
キャリーに入れてしまいました。

全部の荷物を積み終わり、
猫たちのキャリーは一番最後に私の車に乗せました。
その時にはすでに恐怖で縮こまり、
汗で毛並みもしっとりしていました。

「怖いね、ごめんね。」

声をかけながら
引っ越し先へ向かいました。

一番静かで落ち着く場所へ

引っ越し先に着くと、
まず猫達のキャリーをベランダへ置き、
大きなタオルで目隠しをしました。

バタバタと
業者が出入りしていたので、
ひと通り終わるまで
そこで待ってもらいました。

息子が合流してからは
猫たちのそばで様子を見てもらいました。

水もご飯も受けつけない

予想していたのですが
恐怖のあまり
水すら飲んでくれません。

業者が帰った後も、
キャリーの中で丸まったまま
出る気配はありません。

愛用していた毛布を広げて
水とカリカリを置いて
部屋のドアを閉めて暗く静かにして
しばらく様子を見ることにしました。

夜になると一匹がキャリーから出て水を飲みました。
でも、もう一匹は相変わらず出てきません。

ご飯はともかく
せめて水を飲んでくれないと。。

息子たちも
引っ越ししたことで不安があったと思います。
でも、猫たちの様子が心配で
自分のことより
猫たちに付きっ切りでした。

少しずつ落ち着きを

翌朝、
ようやくキャリーを出てウロウロと歩くようになりました。

まだ全てに対して恐る恐るという感じですが、
昨日より慣れて来た様子。

息子たちがそばにいて世話をしてくれたおかげで、だいぶ落ち着いたよう。
そして2匹とも水を飲んでくれたのです!
ほんとうにホッとしました。

そしてその日の夜には、
2匹とも好物の缶詰を食べてくれました。

3日目には
2匹で戯れながら喧嘩がはじまり、
これでもう大丈夫!
と安心しました。

大きなゲージへ

引っ越しに伴い、
2匹が悠々過ごせる三段の大型のゲージを購入しました。

仮住まいなので、
家を留守にする時間はゲージに入れる必要があります。

前の家のように
好きなところでガリガリしたり、
障子を突き破ったり、
させてあげることができません。

猫用トイレもゲージの中へ入れました。
慣れてもらうために、
愛用していた毛布もゲージに敷きました。

気に入ってくれるか不安でしたが、
思いのほかすぐに入ってくれました。

引っ越し後も度々業者が出入りしたこともあり、
その度にゲージに駆け込んでいました。
どうやら安心できる場所と認識してくれたようです。

猫可能な物件について

以前にも書きましたが
猫2匹可能な賃貸物件を探すのは
大変な苦労でした。

特にネットだけで探すのは至難の技。
もし猫可能な賃貸をお探しの方がいらしたら、不動産屋を直接訪ねることをお勧めします。

この部屋も
実は「ペット可」物件ではありませんでした。

古くて駅から遠く人気がなかったのでしょう。

空き家にしておくよりは
敷金を払ってもらい住んでもらった方が採算が合う・・・

そんなやり取りが
不動産屋と大家さんの間であったのかもしれません。
(あくまで想像ですが)

交渉して
条件が変わる部分はけっこうあるようですから、諦めずにまず相談してみることです。

14へつづく

いいなと思ったら応援しよう!