【読書感想文】今日、誰のために生きる？
はじめに
今年の抱負として、効率化を図り自分時間や家族の時間を去年よりも多く確保することを掲げた際に、「効率を追求すると苦しくなるよ、むしろ無駄すらも楽しんだほうがよい。巡り巡って周りの人も楽しくなり、結果的に効率があがる。」と知り合いからアドバイスいただきました。そして、薦められたのが本書でした。
まさに、心が荒み始め、幸福感がよくわからなくなりつつあった今の自分に必要な本に出会えたと感じました。
読書感想文
引用ごとに感想を書き留めています。
では、どうぞ。
「シャーゲンはいつも無駄を省いて、効率よく生きようとしているけれど、無駄とか、しょうもないことの中に、幸せっていうものがあるのに、もったいないなあ」
「人はいかに無駄な時間を楽しむのかっていうテーマで生きているんだよ。お前の幸せはいったいどこに行ったんだ？」
この文章を読んでハッとさせられた、仕事で効率化を図るのはもちろんのこと、プライベートでも、「今のこの時間は無駄で、時間が勿体無い。自身のスキルアップや創作活動の時間がもっと欲しい」といった思考が、家族といる時でさえあることに悲しくなった。
この本を通して、「無駄」と思える時間こそ真に価値があると気づき、考え方が180°変わった。効率化ばかり追求していては、いつか自分が苦しくなる。楽しむことを大事にしていきたい。
「「幸せを感じる心」を取り戻せる」
2024年は心がどんどん荒んで幸せが何かよくわからなくなっていった感覚がある。この本を通して2025年は、「幸せを感じる心」を取り戻すぞ！
幸せの3か条
•ご飯が食べられることに、幸せを感じられるか、
•ただいまと言ったら、おかえりと言ってくれる人がいるか、
•抱きしめられたら、温かいと感じられる心があるか
全部当てはまっている。自分が幸せであると自覚しないとなあ
「言葉はね、相手をハグするように言うのよ。ショーゲンは、お母さんから抱きしめられたことがないの？」
仕事で相手を刺すような姿勢で臨むこともあったことを反省
「休む時間を削ってまで、仕事をしているところを誰かに見られたら恥ずかしいよ」
みんながそこまでして、15時半に仕事を終えるのには理由があります。ブンジュ村は日が暮れるのがとても早い。電気が乏しい村だから、日が明るいうちしか家族の顔を見ることができません。だから早く帰るのです。
どんなに仕事に誇りを持っていても、それ以上に大切なものが何かを知っています。
これは昨年、同じことを考えていた。しかし、残業は所属部署内でもトップクラスになってしまった…
自分の心を満たさない限り、本当の意味で誰かの力になれない
後輩の面倒を見てあげられなかった。自分のことで手一杯で心が満たされていなかったからか…
「自分が、自分の一番のファンでありなさい」
日本で言うなら「お箸をちゃんと持ちなさい」「寝る前に歯を磨きなさい」というくらいのレベルで小さい時から叩き込まれる
「愛が注がれたものからしか、愛は与えられないんだよ」自分自身を愛で満たしていれば、自分の行為のすべてに愛が宿る、というのです。
これは元々できてますね、自分大好き
「このキャンプで、どういったところに絆を感じた？」と聞いてきました。1人が「僕は一緒に立てたテントの中で、ショーゲンの寝顔を見て、寝息を聞いていた時に絆を感じたかな。今、一緒に生きているんだなって」と。すると、もう1人も「そうそう、オレもそう」と言うんです。
彼らは、まるで寝入った子どもを愛おしく見つめる親のように、友だちである僕のことを見つめていたのです。
血の繋がりは関係ない。友達のことも、まるで家族のように接する。これがこの村のスタンダードなんです。
「感謝の気持ちを伝えたいって思う時の心は、どういう状態だと思う？
心に余裕がある時なんだ。
心に余裕がないと、誰も感謝を伝えたいなんて、思えないよね」
昨年の前期はありがとうを会社のシステムを使って多くの人に送信していました。後期はパッタリやめていました。心に余裕が無くなっていたからでしょう。
前期に沢山の感謝を送信していたので、年末に表彰されたことを考えると、後期に心が荒んでいったのがよくわかるなあ
ある時、僕が落ち込んでいると、女の子がカシューナッツをくれました。すっかり凹んでいたので、その女の子の優しさが身に染みて嬉しかった！
だから翌日会った時、「昨日は本当にありがとう！あのカシューナッツで僕は心が満たされたんだよ、喜びをもらって元気になれたよ！」と言うと、女の子は「それそれ！感謝を伝えるって、そういうことよ！」
感謝を伝えるというのは、「ありがとう」を言えばいいとちうことではなく、思いを伝えること」
思いを伝える んですね！
「ショーゲンより、思いの強い人のところへダンボールは行ったんだね」
「ただほしいというだけじゃなくて、なぜほしいのか。そう言う思いをちゃんと伝えられたの？」
言っても無駄だと僕が言うと、
…
ダンボール一枚。これを手に入れるのに、4度もバスで往復して約1ヶ月かかりました。僕はそのダンボールを大切に持ち帰り、夜寝る前に枕元に起きました。ほしいものが手に入るって、こんなにも嬉しいものなんだ。
欲しいものが手に入ることで得られる嬉しさ。それほどの嬉しさは暫く感じてないなあ
「愛情をこめて収穫したフルーツだけど、あなたが運んでくれたから、さらに愛情が重なり合って特別なフルーツになったわ。あなたのおかげよ、ありがとう。」
特別なフルーツに！食べたーい
「食事が作業になった時に、生活そのものも作業になるから、気をつけた方がいいよ」
「ショーゲン、2日前のお昼は、うちの家族と一緒に食べてたんだよ。でも、ショーゲンはそこにいなかった」
そう言われて、一緒に食事をしたことを思い出しました。
つまり、僕にとって、その時間は「ない」に等しいことだったて気づいたのです。
うちの孫だって分かってたよ。ショーゲンがあの時、そこにいなかったってことは。おそらくショーゲンは、食べながら次の日のこと、一週間後のことを考えていたんだろうね」
その時、その場に、僕がいたかどうか。それは、一瞬一瞬、僕の心が今ここにあったか、ということです。
食事は作業になっちゃってたな。地球をいただく意識で、食べれることに喜びを感じながらいただくようにしよう。
「食事のとき、ショーゲンは作業の会話が多いね」
「明日どこに行く？、何を食べる？何をする？」こういう会話。
その対極にあるのが「心の会話」。
「それを食べてどう思った？」「心はどう変わった？」「どう感じた？」という心の会話。
これは、目の前の人と一瞬一瞬を分かち合う、心からのコミュニケーションであり、目の前の人を大事にしているということ。
作業の会話しがちだなあ
もはや会話してないことも
ブンジュ村に生きる人たちは、目の前のものに対しては “赤ちゃんを抱っこするように“ 扱いますし、目の前にいる人に対しては “抱きしめるように” 話します。そして、目の前のことに、しっかりすべての心を傾けて生きているのです。
こんな丁寧な暮らし、心がけたいね
僕がアフリカに行くと父に言った時、猛烈に反対されました。でも、思い返してみると、僕は父にいったいどれほど「僕の思い」を語ったのでしょうか。
ブンジュ村でダンボール1枚を手に入れるために、一生懸命に自分の思いを伝えたように、もし父に同じように自分の思いを伝えられていたら、状況は違っていたかもしれません。
思いを伝える前から「どうせわかってもらえない、無駄だ」とあきらめてはいけない
「聞いてくれた人みんなにわかってもらえなかてもいい。ただ、話し続けることが大事なんだ。話し続けることは自分も聞き続けていることだから、ショーゲン自身も変わっていくよ」
自己暗示だなあ、言霊とはこのこと。
まずは空を見上げて、一服しましょう。この空は、ブンジュ村に繋がっている。
この空は、アメリカに繋がっている。
「自己犠牲は、神さまが最も悲しむ生き方」
考えてみてください。もしら自分のかわいい子どもが「私さえ我慢すればうまくいく」とずっと我慢して一生を終えたとしたら…。絶対に嫌ですよね。
子どもにこそ、自由に幸せに生きてほしいと望むはずです。
自分の気持ちを大切にして、自分を満たそう
ブンジュ村では、外に干した洗濯物を家族じゃない誰かが着ていってしまっても「着てくれたんだ」と思うだけとありましたが、驚きませんでしたか？
自分を深く満たしていると、気にならなくなることが増えるんです。あなただって、その日に一億円の宝くじが当たったって心がハッピーであれば、怒らないはず笑
心の余裕を持とう
幸せはなるものではなく、気づくもの。
幸せの第1歩は、自分は幸福だったと知ることなんです。
幸せになるには、「幸せを感じる心」を手に入れるしかない。
願いを叶えるだけでは、永続的に幸せになれないことは、僕らは実証済みなはずです。
いつしか、幸せと思っていたことが当たり前に変わってしまっていた。慣れとは恐ろしい。当たり前は当たり前じゃない。その当たり前と思っていることこそ、巨大な幸せだったと気づいた
「ハッピー習慣」を身につけるワークアウト1
•ブンジュ村では「相手を抱きしめるように話す」という教えがありましたよね。毎日お風呂の中で、両手で優しく自分の体を抱きしめてあげてほしいのです。そしてら自分が言われたい言葉をかけてあげる。
「よく頑張っているね」
「幸せになっていいんだよ」
「大好きだよ」
幸せのベースは安心感です。安心感は幸せを増幅してくれる、幸せの土壌と言ってもいい。安心感という豊かな土壌に、“幸せの種”を植えていくのです。
やっていくぞ！
「ハッピー習慣」を身につけるワークアウト2
毎日寝る前に、ノートに「私は幸せです。なぜならば」と、あなたが幸せな理由を三つ書いてください。これが“幸せの種”となります。
書く際は、その幸せをもう一度味わうように「は〜、幸せだな」と声に出してつぶやくといいです。すると、幸せの言霊が細胞の隅々まで染み入ります。
まだ書き出してはないけど、寝る前に三つ考えてます。Noteに投稿していうかな
僕らが本当にほしいのは、思い出（愛の物語）なんです。
どれだけ心を込めて、分かち合ったのか、つまり、愛が目的なのです。そこが真の豊かさを決めるのです。
モノで得られる幸せは一時的なんだろうな
時間に追われると、心を亡くしてしまいます。
それが「忙しい」という字になります。
でも、時間はいつもやってきてくれるもの。そんなふうに受け取ることが、心のゆとりを生み出します。お金持ちより時間持ち。これが本当の豊かさなんです。
去年、一年まさに心を亡くしてたな。
自分の時間がないから、仕事もプライベートも効率を追い求め過ぎて帰って追い詰められてたかも。無駄を楽しもう
「ない」ものに目を向けて、それを得ようと、馬の鼻先にニンジンをぶら下げるかのように、必死に追いかけていくゲームの時代は終わったのです。
今は「ある」ものに目を向けて、丁寧に暮らしを味わい、今ここを楽しむ時代にゲームチェンジしているんです。
「ある」ものに目を向けよっと
無駄を楽しめるのは、心にゆとりがあるからであり、それは、今あるものの価値をしっかりわかっているということなんです。子どもの頃、砂場で夢中になってお山を作りましたよね。何の役にも立たない山を夢中で笑。あの子供の頃の感覚を思い出せばいいのです。
料理は地球を食べることであり、家にいながら大自然と直接繋がれる最高の方法。
食事は作業じゃない
ダメな自分を「かわいい」とゆるす（完璧であろうとしない）
「許せない、嫌な相手」を許すって話じゃないんです。「嫌な相手を許せない自分」を、「人間らしいね」「かわいいね」ってゆるすんです。
自分をゆるそう
人は長所で尊敬され、短所で愛されるのです。
同感
「ハッピー習慣」を身につけるワークアウト3
「中今」を生きるとは？
僕らは1日に6万回以上の考え事をしているそうです。毎日、過ぎ去ってしまった過去を後悔し、起こるかどうかもわからない未来の不安に、あれこれ頭を悩ませているんです。1ヶ月にすると180万回も…。どうりで大人になると疲れるわけです。
過去の後悔と未来の不安に、意識が行き過ぎているのです。だから「今ここ」に戻ってくることが大事なんですが、「今ここ」に意識を戻す方法って、実は簡単なんです。
体に意識を向けたとたんに、「今ここ」に戻れるんです。息に意識を向けてみましょう。すると、不思議とそれだけで息が深まっていきます。意識はすぐに呼吸から離れて、また考え事を始めると思いますが、それに気づいて、また呼吸に意識を向け直す。
「息」とは「自」らの「心」と書きます。息にそっと意識を向け続けているだけで、心が自然に整い、気持ちもスッキリしていきます。
これやってみたけど、すごくいい
「ハッピー習慣」を身につけるワークアウト3
食事の前に両手を合わせて目を閉じて、3秒ほど手と手の温もりを感じてから、「いただきます」と言いましょう。この所作こそ、太古の日本人の感性を呼び覚ますスイッチなのです。
食事は地球をいただくこと。何を食べるか認識して、感謝しながら食べますす
ゴミ収集車に描いた時は、自分の絵が描いてあるゴミ収集車を探しに行く子どもがいたり、ゴミの日に家族全員で、子どもの絵が描かれた収集車が来るのを待っていたりします。
壁画を描いた子どもは、後日、自分で描いた絵をながめながら、お弁当を食べたりしています。
何と素敵なんでしょう、自分で作品を作るというのは人生を豊かにしますね。クリエイターっていいな
京都には「鈴虫寺」という年中鈴虫が鳴いているお寺がありますが、海外では「ノイズ寺」と言われています。
西洋人は虫の音を、ノイズを処理する右脳の音楽脳（意味のあるものとしては受け取らない脳）で処理するのに対し、日本人は虫の音を左脳の言語脳で、会話のような「声」として受け止めると、実験で明らかになっています。
日本人の脳は、虫や動物の鳴き声、波、風、小川のせせらぎなどを、ノイズではなく「言語」として捉えることがわかったわけです。
日本人が虫と会話できるといわれているのは、こういうことなんだ
さいごに
薦めてくれた知人に感謝。皆さんにも是非読んでほしいです。