30歳データサイエンティストが思い描くミライノート
30歳を節目にして、これからのことについて色々考えてみたので、つらつらとポエムを書いてみる。
旅を通した人生の振り返り
去年、30歳の節目を迎えたことを機に、これからの10年で何を成し遂げるかを考えるために1年間旅をしました。元々、偏見の激しいのめり込み気質の性格であるため、方向性を間違えた場合、そのまま誤った方向に進んでしまうことをリスクに感じていました。そこで、サブスク型の宿泊サービスを利用し、他の人たちがどのように人生を生きているかを聞きつつ、自分自身の考えを整理することにしました。実際に話を聞いて思ったことは、自分の考えを言語化できる人は非常に少ないことでした。逆に言えば、明確な考え方を持って行動できる人はそれだけで価値があると感じました。そういった人になるために、今の自分が考えていることを拙いながらも少しずつ言語化することで、第一歩を踏み出そうと思い、このNoteを書いています。そして、30歳の自分が起業するにあたる初心表明であり、この先10年の行動のコンパスにするために、考えをつらつらと書いていきます。毎年振り返りができるとさらに良いな〜。そして、序盤だけど敬語はめんどいのでやめる。
昔から原理を知ることが好き
学生の時の得意科目は数学と物理。その他の分野はまるっきしダメな学生だった。興味の無いものは頭に入れる気もなかったから、そりゃ暗記ゲーの分野は得意になるはずないよね。数学と物理は原理・法則を知ることで現実世界を解明できるめっちゃ素晴らしい分野だった!でも暗記ゲーは嫌いなので数学や物理の公式や法則の名前は全く覚えてないんだよね。そんな性格だったから、高校センター試験では、物理は満点で、数学も満点近い得点は取れてたけど、他の分野が足を引っ張る結果になるのは必然だった。その他にも、高校ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)ってゆう制度の指定校だったから、研究が必須だったんだけど、そこでは雲の上で発生する雷のスプライト研究をしてて、それも結構興味を持てた。今思えば、そこでデータを使って物理現象を解明していくって過程を知れたのがデータサイエンティストになるための一歩だったんだと思う。2012年当時はそもそもデータサイエンティストって言葉自体がなかったから、大学の進路選びは大変だったけどね。当時1番近い分野がコンピューターサイエンスだったから、その学部がある大学をたまたま見つけられたのは幸運だった。
社会に触れた時の絶望
大学では、プログラミング・統計・機械学習の知識を最終的には入れてたんだけど、当時というか今もだろうけど、自分が本当に知りたい範囲までは学校じゃ教えてくれないんよね。だって、上の知識を使えばあらゆる仕事の自動化ができちゃえるし、新しい原理の解明にも役立つと思ってたのに、学校でするのは単位を取るための基礎学習ばっかり。だから、大学を卒業する頃にはまだまだ何の知識もついてないやん!と思い修士課程にも行くことにした。ただ、学校で学べることにその時点で限界を感じてたから、もう自分で外に出て実践しながら知識付けたろ!と思ってインターンをしまくっていた。当然普通のインターンだと業務をサッと体験して終わりって内容になるのはわかってたので、実際の機械学習やコンサルティング業務の一部あるいは根幹を担えるようなインターンシップを選んで経験してた。2016年の当時は第三次AIブームが企業にも波及して始めている時代だったから、いろんな企業の部門の人たちのAIに対する期待の話を聞いたんだけど、そもそもそんなのにAI使う必要ないじゃん?って依頼が8割だった。社会ってもっと合理的に判断されるキラキラした世界を想像してたのに、流行や上からの指示で考えなしに動くような人で回ってるんだとその時に気づいてしまった。
フリーランスデータサイエンティストとして開業
就活をする時期になり、データ分析をする会社にも内定をもらった。でも、このまま社会に取り込まれて、自分がインターン時代に感じた疑問を疑問とも思わないように社会に染まっていってしまうのは嫌だった。それに、実際に業務を経験して実績もあったから、1人でもいける!という自信はあった。だから、フリーランスのデータサイエンティストとして働くことを選択した。2018年当時はフリーランスとしてデータ分析をしてる人なんていたとしても日本に数人とかの時代だったと思う。周りに新卒でフリーランスになるような無謀な人はいなかったけど、インターン以外でも学外の人との関わりがあったから、そこで相談に乗ってもらいながらその選択をするに至った。あと単純にその方が稼げるってゆう勝算があったってのも大きい。そこからは、並行して博士課程に行ったり、退学したり、不当な待遇にあって裁判もしようとしたりと色々あったけど(苦労話は今回の本質じゃないから割愛)、最終的に何とか周りに恵まれて5年間毎年売上増でフリーランスデータサイエンティストをこなすことができた。
合理的に回らない社会への苛立ち
社会が合理的に回ってないのって何でだろうと考えるようになった。例えばSIerと呼ばれる業態は階層型になっていて、上流になるほど給料も高いけど、最近のSIerが考えていることはいかに顧客からお金を取り続けるかってことだったりする。本来システムって業務負荷を減らすためなのに、金儲けを考えてる業者が入ると一気にその単価が跳ね上がってしまって、単価の低い業務は効率化されない社会になる。そんなことを考えてると、結局は人間が金儲けしたい!って意思と合理的に考える頭がない人の業務から社会が合理的じゃない方向に進んでいるんだと考えた。もうそういう人たちには働いてもらわない方が、合理的な社会になって幸せになる人って増えるんじゃないか?って考えるようになった。でも、それを実現するためにはそんな人たちが働かなくなっても社会が回るようなインフラが必要になる。それってどうやったらいいんだろう?って考え続けてたのがこの5年間だった。
目指すはトニー・スターク
合理的な社会になるためのインフラを考えてた時の1個の目指すべき形が、アイアンマンのトニー・スタークの働き方なんじゃないかと思う。アイアンマン1ではトニーは自分でアイアンマンを作ってたけど、2以降はもう自分ではアイアンマンを作らず、AIのジャービスに設計を指示するだけでアイアンマンスーツを作るようになった。トニーが元々できる開発って業務をAIにプログラミングして代替することで、頭を使う設計に時間を使えてアイアンマン開発のPDCAが爆速に上がった。
この形がAIを使用する上での目指すべき姿だと思った。ただ、歴史を見てみると、人間が開発してきたイノベーションのほとんどはこの型に当てはめることができる。スマホも人間が今まで目で見て耳で聴いてのみ得られた情報を今や片手で取得できるようになった。つまり、イノベーションとは人間ができることの拡張なんだと考えた。世の多くの業務を代替していった先には、トニーのような優秀な個人ができる業務範囲が増えていく。そしたら、
労働集約の時代が終わり、合理的な社会を作っていけるんじゃないかと考えた。
マイクロサービスで構成される社会
優秀な個人ができる範囲を拡張するためのシステムの構成として、1番実現性があるのがマイクロサービス構成だと思う。個別の業務に特化した小さいサービスをいくつもリリースし、定型業務を肩代わりしていく。そして、マイクロサービス間で連携してより大きな業務をなしていく。それを優秀な人間が使うことで、より創造的なことに時間を割きながら新たなことの開発がなされていく。だから、今注力すべきは個別でのシステム開発よりも、多くの人が使え、他のマイクロサービスと連携できる、特定業務特化のマイクロサービスを作っていくことと確信してる。
30歳で起業
そんなこんなを考えながら、フリーランスを終えて2023年に法人化をした。元々はこんな社会を作りたいから!って大それた目標があったわけじゃなく、単純に節税したかったから。でも、せっかく会社って箱を作ったから、これからの人生で今まで感じてた社会への苛立ちを全部解放したろ!って一念発起。そして、30歳になる代の2022年は旅をしながら会う人会う人の話を聞いてたのだった。
働かないが選択肢にある社会
今までのがめちゃくちゃ長〜〜い前置きでした。これから、じゃあ結局どうしていくねんって話。目指すべきは「働かないが選択肢にある社会」。話の途中にも書いたけど、そもそも働かなきゃいけないって人が働いてる(あるいは養うべき人がいる)から社会は合理的じゃなくなる。そんな人らが無理に働かなくても社会が回るためのインフラを作っていく。それがこの10年でやっていくべきこと!そして、そのインフラってのはトップダウン型とボトムアップ型の2つの方向性からアプローチしていこうと考えてる。今までトニー・スタークの例とかで出したのはトップダウン型の開発だけど、そもそもいろんな便利なツールが出てきたとして、世の中って変わってきたか?と問われればNoだと思う。だって、今でも世に出てるいろんなサービスを組み合わせて使えば効率化できる業務なんて山ほどあるのに大して社会って進んでないやん?それを邪魔してるのが、思考停止してる人たちがいるからなんよね。だから、ボトムアップ型っていうのはそういう思考停止人間たちを強制的に思考させるような活動のこと。このトップダウンとボトムアップの二つのバンズで社会というハンバーグを挟み込んでハンバーガーにする!
個人拡張ツールと社会課題解決システム
具体的なことは、これからリリースしていくことになるだろうけど、トップダウンの仕組みが「個人拡張ツール」、ボトムアップが「社会課題解決システム」としてリリースしていく予定でいる。便利なものを出すだけじゃ人間って動かないってのは今までの経験で十分わかってるから、課題解決ってゆうチェックポイントを通過しながら、目指したい社会を実現していく。
ただこの構想ってどうやっても1人で実現できるものじゃないから、周りの人たちにはいろいろ力貸してもらいながらやっていくしかないと思ってる。今まで色んな偏見を持った意見を4000文字超えてずっと書いてきたけど、もし共感したなり、力を貸してくれるよって方がいたら連絡欲しいです。逆にアンチ意見も募集です。批判が無いところからは良いものは生まれないので、そうゆう意見もありがたい!冒頭で話した通り、コンパスが狂うと変な方向に走っちゃうので、みなさんお力添えよろしくお願いします。