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サンフレッチェ広島対ジュビロ磐田 前向きだったからこそ見えてしまった課題
J1リーグ第17節サンフレッチェ広島対ジュビロ磐田が行われ2−0で広島が勝利、磐田の連勝とはなりませんでした。
浦和レッズと引き分け、湘南に逆転勝ちで作った流れはしっかりと受け継がれていて、5月以降では最高の入りをしたジュビロ磐田。
ブロックを作る守備は変わりませんが、その中でもしっかりと強く行けていましたし、攻撃面もペイショット頼みのロングフィードではなく、チーム全体でしっかりと押し上げ、失点するまでは互角以上の戦いができていました。
だからこそ見えてしまった課題。ジャメ選手が負傷した中でも戦い方の方向性が見えてきたからこそ突きつけられる課題。
この課題を解決するために、ジュビロ磐田は7月からオープンになる移籍市場で積極的な補強をすると考えられます。特に2列目からトップまでで2人くらい補強するのではないかと。
ジュビロ磐田の圧倒的な課題は何かというと、アスリートとしての能力が高い選手が少ないことです。
例えば、ネイマールは日本ではテクニックのある選手と評されていますが、ブラジルではネイマールは足の速い選手と評されているそうです。
ジュビロ磐田で身体的能力が優れている選手は、ペイショット選手、西久保選手、レオゴメス選手、ジャメ選手、森岡選手ですかね。
最大の課題は、ジャメ選手の負傷により2列目にスピードや強さで突破できる選手がいないことです。トップにジャメ選手とペイショット選手という身体能力の高い選手がいたことで、攻守のバランスが整えられていました。
ジャメ選手が負傷した後の数試合は、攻撃の起点が作れませんでしたが、ジュビロ磐田が昨季の戦いに回帰したことで、人数をかけながら攻められるようになりました。前節の逆転勝利で自信を深めたからこそ見えてしまった課題。
2列目の選手が個の力で抜けない+守備の時に少しだけ綻びになってしまう。ほんの少しのズレが失点につながってしまうカテゴリーがJ1です。
ジュビロ磐田の中盤はサッカーIQが高く、上手な選手が多いです。
上原選手、山田選手、松本選手、平川選手
皆さんとても安定していますし、上手なんですが、この4選手の身体能力が似ていることは否めません。
この選手たちにアスリート能力が高い選手を絡ませることで、相互に力を発揮します。
それがペイショット選手でありジャメ選手であるわけです。
つまり、ペイショット選手+ジャメ選手+レオゴメス選手(身体能力高い)の3人と上原選手、山田選手、平川選手、松本選手(上手い選手)の3人で中盤から前線が構築されることでよりバランスが整えられます。
ジャメ選手に限らず、スタメンからアスリート能力が高い選手が出られるようになれば、攻守のバランスがもっと取れるだろうなと。
ブルーノジョゼ選手、石田選手がもっとスタメンに絡んでこなければ、6月もかなり苦しい月になってしまうだろうなと。
広島戦を見ながら悲しいけれど思ってしまいました。
逆を言えば、もうワンピースを埋めるだけで、ジュビロ磐田のバランスは一気に改善されるということです。
誰がラストピースになるのか。期待しながら見守っていきます。
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