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日本人鍼灸師がディズニークルーズに優先的に乗せられていた理由
どうもジョージアの鍼灸師、リョウタです。
最近YouTubeを大体週2回更新しているのがメインになっており、こちらの更新がおろそかになっていました。
YouTubeの台本を作っている時、
「この台本に少し手を加えればnoteも同時更新できるのでは?」
と前から思っていたので今回やってみました。もし文章を読むのが面倒な方は直接YouTubeをご覧ください。
僕は累計、一年半ほどディズニークルーズで働いていました。
豪華客船だけでも高いイメージなのに、ましてやディズニークルーズとなるとやはり普通のクルーズよりも高くなります。
もちろん部屋のグレード、そして行き先、シーズンによっての変動はありますが、どれだけ安くても大体一人、一泊2万円ほどします。
ですので、一週間クルーズだと二人で約14万円といった感じです。
そんなディズニークルーズの中にあった僕のトリートメントルームはこんな感じでした。
正直かなり良い治療部屋でした。
僕は元々海が好きで、将来開業するとなったらどこか海の近くで開業したいなーなんて漠然と考えていましたが、まさか海の上で治療することになるとは考えてもいませんでした。
このトリートメントルームから虹が見えたり、イルカが見えたり、夕焼けを見たり、毎日出勤するのが楽しみになるような、そんなトリートメントルームでした。しかも自分のキャビン(部屋)からたった46秒で出勤できてしまう。二時間近くかけて都内に出勤してる人とかからは考えられないほどの抜群のローケーションでした。
では今回のタイトルにもあるように、今回は何故日本人鍼灸師がディズニーに優先的に乗せられていたかということについてお話していきたいのですが、結論から言うとサービスの質にあります。
僕たち鍼灸師を始めとした、マッサージセラピスト、美容師、ネイリスト、パーソナルトレーナーなどのスパで働く人たちは船会社からの雇用ではなく、イギリスに本社を置くスパ会社からの派遣で船で働いています。
言ってしまえばイオンモールにあるてもみん(マッサージ店)みたいなものです。
イオンモール=豪華客船
てもみん=スパ会社
ディズニーが一番恐れているのはゲストからのクレームです。
しかし僕が働いていたスパ会社は、働かないニートの息子ばりに金(売上)を無心してきますので、それに応えようと頑張ってしまうと『プッシュセールスコメント』というクレームをもらいがちです。
僕は5年間豪華客船で働いてきましたが、一度もこのプッシュセールスコメントをもらったことがありません。そして他の日本人鍼灸師も僕と同じく英語のレベル等も関係するかもしれませんが、ガツガツ行く人は少ないと会社もわかっています。
例えば、他の国の鍼灸師の中には治療に来たゲストの家族のトリートメントを勝手にブッキングして、一週間のスケジュールを勝手に組んでしまう人までいます。
その人は一人で月600万円ほど売上げますが、やはりゲストからのクレームも多いです。
会社としては売り上げをあげてくれる人がいるのは嬉しいですが、やはりそこは諸刃の剣的な要素も含むのです。
会社としても鍼灸師やセラピストが頑張って売上を上げた結果、クレームをもらい数あるクルーズ会社のうち、トップクラスの売上を誇るディズニーとの業務提携が切れるくらいなら、そんなに売上を上げなくても良いからクレームの少ない鍼灸師を乗せたといた方が良いという感じでした。
そういった理由から一時期ほとんどのディズニークルーズで日本人鍼灸師が乗船“していました。”
しかしなぜ僕が“していました。”と過去形にしているかというと、実は一年ほど前からディズニークルーズで働く鍼灸師が提出しないといけない書類の一つに『犯罪経歴証明書』というものが加わりました、この書類のせいで日本人鍼灸師の乗船がかなり難しくなっています。
あとは他の国の鍼灸師たちもディズニークルーズがうまくやればかなりポテンシャルがある(売上を上げれる)船だと気付いたので、そもそも競争率が高くなっています。
僕の友人で
「死ぬまでに一度でいいからディズニークルーズで働いて見たい。」
とか
「ディズニークルーズで働きたいから鍼灸師になる。」
といって専門学校に行った人もいました。
今回のコロナの影響で“いつでも行ける。いつか行こう”がいかに儚いことなのかを思い知らされました。
世の中のあらゆる状況を一変させ、普遍というものが存在しないということを教えてくれたコロナの存在。
僕も“いつか”という言葉を捨てて、なるべく早く行きたい場所に行って、会いたい人に会い、やりたいことをやる。これからはそう胸に刻んで生きて行こうと思います。
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