映画って本当にいいものですね③:ゴッドファーザーⅢ(1990年)
【ネタバレなし】
※ジャケットに書かれているくらいの話は書いてあります。
映画史に燦然の輝く傑作であるゴッドファーザー、ゴッドファーザーⅡ。そして、それに比べて1段劣ると評価されがちなゴッドファーザーⅢ。
決してそんなことはない!
Ⅰ、Ⅱと違うのは、ゴッドファーザーⅢが「Ⅰ、Ⅱを観た人に向けた映画である」ということ。
ゴッドファーザー・マイケルのサーガを見てきたものへの帰結として、叙事詩の終わりとして観ると、
ゴッドファーザーⅢは、Ⅰ、Ⅱに並ぶ紛れもない傑作なのである・・・
絶対的なゴッドファーザーとして君臨してきたマイケルも初老に入った。時代の変化を捉えたマイケルは、愛する二人の子どものためにも、マフィアの事業から「表の事業」への転換を図ろうとする。
一方、マイケルがゴッドファーザーとして君臨するために為してきた様々な所業(ネタバレ防止のために具体には書きません)は、長年に渡って彼の精神を苛み続けてきた・・・
ゴッドファーザーとしての歩みが産み出した咎は、マイケルの苦しみは、そして一般人であったマイケルにマフィアの道を選ばせた動機でもある「家族への愛」は、一体彼にどのような結末をもたらすのであろうか・・・
あるシーンで流れるカヴァレリア・ルスティカーナ。映画を観た後は、そのシーンを思い浮かべずに聴くことはできなくなるでしょう・・・
(曲のオーケストラ動画です。コメント欄は見ないようにしてください笑)
最後に一言。