ライティングの本質

ライティングは理屈である。
光は直進するし、光源の距離と大きさによってその質は変化する。
ここで間違ってはならないのは、硬さと強さをごちゃまぜにしないことである。
被写体に対して光は相対的に存在するものであり、絶対的な存在ではない。
光を回すのか回さないのか、そもそも回すとはどういうことなのか。
立体感を出すのか出さないのか、前後、左右、上下にその陰影の相対値を設定するのか。被写体をどう見せるのかによって、どういう光を使用するのかを決める。
しかし、撮影場所によって出来ないこともあるし、手持ちの機材では難しいこともある。
足りなければ考える。
パターンだけでライティングを覚えてしまうと応用が効かなくなるし、
経験値だけが頼りだと対応力を得るまで時間がかかりすぎる。
ライティングは理屈である。普段から光の通る道を見ていればカメラで撮らなくてもライティングへの理解は深まる。
しかし、ライティングだけで完成しないこともある。
完璧なライティングにはコストが掛かりすぎることもある。
そういう時にデジタルの良さが活きてくる。
フィルムからデジタルへの変化の早さにはコスト削減という大きな要素があったはずだ。

model : KT
SONY DSLR-A900
SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM

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