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ワンダフル!ブダペスト完
5ヶ月のハンガリー生活を終え、デンマークでの新生活がスタートしました。
今回は♯0ということでハンガリー生活を振り返りながら、次章でデンマークで何をするのかであったり、達成したいことなどについて書きたいと思います。今回は自分に喝をいれるためのnoteです。ハンガリーに引き続きデンマークも頑張るぞ!という思いを込めました。
ハンガリーでの5ヶ月間
ハンガリーで学んでいたこと
ハンガリーでは首都ブダペストにあるエトヴェシュ・ロラーンド大学(以下ELTE)人文学部に1セメスター交換留学をしていました。交換留学では、東欧の社会的・政治的歴史と都市計画の変遷について学んでいました。分野としては都市社会学かなと勝手に思っています。授業では、実際にブダペストの街を歩きながら、かつて城壁があった場所や再開発が進んでいる地域とそうでない地域の違いについてフィールドワークを通して学んだり、市民がブダペストの主要地域に抱くイメージをマインドマップとして可視化するワークも行い、都市景観が社会や人々に及ぼす影響について深く考える機会を得たなと感じています。ほかにも、中世から近代にかけて要塞都市として発展した背景や、オーストリア・ハンガリー帝国時代における都市計画、さらには戦後の社会主義体制による都市計画の変遷について学ぶことができました。
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なんでハンガリー?
留学前も留学中も留学後もすごくよく聞かれる質問でした。
私がハンガリーに留学したかったのは、いろいろ真面目な理由は置いておいて、誰も知らない誰も知り合いのいない場所で暮らしてみたいという思いがあったからです。知らない街に住むワクワクを追い求めてきたというのがしっくり来ます。その際(私の勝手なイメージで)東欧はゆったりしていて観光客も多くはなさそう、私の暮らした街として丸ごと好きになれるんじゃないかという思いでハンガリーに決めました。
結果的に好きになれたのかという話なのですが、好きとか嫌いとかはわからない(もちろん好きな部分も嫌いな部分もあるから)けど、地元、福岡に次ぐホームを感じる場所になったのは間違いないです。夏になったらまた公園の芝生の上で青りんご片手に寝っ転がりに帰りたいし、火曜日になったらKFCの安くなるチキンが食べたいし、月に1度は全品140円になる古着屋にも行きたいし、元気がなくなったら友達と麻辣担を食べに行ってビリヤードもしたい。ブダペストいいところです。
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パキスタン人のルームメイトと暮らしていた。
私の思うハンガリー留学の魅力
ハンガリー留学の魅力はたくさんあるのですが、私が個人的にハンガリー留学の面白いと思っている点は、ハンガリー政府奨学金という奨学制度があり世界中から留学生が集まっていることだと思います。名前しか聞いたことない日本人の感覚からしたら少しマイナーな国の超優秀な留学生が集まっているんだと思います。私の友達もざっと数えただけでも、キルギス共和国、イラン、モンゴル、ニカラグア、チリ、南アメリカ、アゼルバイジャンなどなど、世界の国名山手線ゲームでしか聞かないような国からたくさん来ています。もちろん韓国、カナダやアメリカからも来ていました。色々な国の社会情勢、教育における問題、就職における課題、もちろん恋愛事情なんかもたくさん知ることができました。
ここから4年間ハンガリーで学部生をする人、日本に帰国して社会人になる人、社会人から院生になって勉強している人、アメリカとハンガリーで壮大な遠距離恋愛をしている人、色んな人がいて、私も頑張ろうとたくさん背中を押してもらえました。彼らはとてもオープンマインドで、グローバルで、国境なんてスイスイ越えちゃう。だけど、目の前の人のことを思いやることは忘れない。そんな彼らから学んだ世界をしなやかに渡り歩く姿勢はハンガリー留学の賜物だなと感じています。
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木の枝に直接ソーセージを刺すストロングスタイル。
次の記事ではデンマーク留学について綴りたいと思います。
番外編 留学中に訪れた国
アルバニア (ティラナ・クルヤ)
チェコ留学中の友達の「物価が安くて、暖かくて、海鮮が食べれる国でバカンスがしたい」という一言で決まったアルバニア旅行。(チェコもハンガリーも内陸国なので海鮮があまりありません)日本人99パーセントがいかないと言われている国でヨーロッパの中でも知る人ぞ知る国です。1990年代まで社会主義国家で鎖国していたのでまだまだ開発途中で首都ティラナは建設ラッシュでした。建てられている建物もデザインが変わったものが多く、気になって調べてみると、現アルバニア首相が元建築家で社会主義時代の灰色の建物だと街に活気はもたらされないから派手な見た目の建物を建てようという都市計画の一環だそうです。個人的には東南アジアに行った時と同じ感覚になりました。首都ティラナから乗り合いバスで1時間ほど行ったところにある山間の町クルヤはバザールが有名で、至るところにアルバニア国旗の施されたお土産がありました。
アルバニアは鎖国していたという歴史的背景もあり、アジア人の観光客が珍しく街のなかでよくニイハオと声をかけられることが多かったです。他のヨーロッパでは一度もなかったので少し驚きました。また、日本人で珍しいから写真を撮ってと言われることもあり、日本の田舎に来る海外の方が物珍しそうに地元のおじちゃんにみられる気持ちはこんな感じかともなりました。
でもみんな親切で困っていたら助けてくれるし、ご飯も美味しいし、いいところでした!この先アルバニアがどんな発展を遂げるのか楽しみです。
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プラハ
個人的に行った国の中でマルタと同率でお気に入りの国です。ヨーロッパのぐちゃぐちゃの戦いのなかで戦火に一度も遭うことなく中世と同じ街並みを保っている場所です。みんなが想像する中世のヨーロッパがそのまま残っており、タイムスリップしたかのような感覚で街歩きができます。
私の好きなプラハのポイントは、プラハでは〇〇町や〇〇番地などの区画で家が区別されるのではなく、家主が自分の好きなモチーフを決めて、それを目印に家を区別していたそうです。そのため、家の扉の上にヴァイオリンや杯などのモチーフがあり、〇〇通りのヴァイオリンの家として郵便物が届いていたそうです。素敵すぎる。
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ウィーン ・ ミュンヘン
ウィーンは、オーストリア・ハンガリー帝国の首都だった場所で、普段ブダペストに住んでいた身からすると、王都に来た!という感じでした。建物はどれも大きく、派手な装飾があり、ずっと上を見上げて歩いてしまい田舎から東京に出てきたときのあの感じを思い出しました。
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ミュンヘンには行く予定ではなかったのですが、電車を降り忘れてしまい、アクシデントでミュンヘンに到着しました。日曜日だったのでスーパーもレストランもほとんど閉まっていたのですが、美術館が日曜日だけ1€で入れるということで、1€でゴッホのひまわりとモネの睡蓮を見て7時間かけてバスでウィーンに帰りました。
クロアチア
クロアチアでは世界遺産プリトヴィツェ湖群国立公園に訪れました。もともとバスが勝手にキャンセルされていけない予定だったのですが、ブダペストからのバスが奇跡の1時間巻きをしたので、急遽訪れることができました。
ベストシーズンは夏らしいのですが、冬も雪が積もっていて幻想的でした。湖の上にかかる木の橋を渡って滝を上から見ることができ、滝の勢いと音とともに私のこれまでの悪事が流れてくれればいいなと思いながら見ていました。
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マルタ
マルタはイタリアのさきにある地中海に浮かぶ小さな島で、戦時中は要塞都市だったそうです。マルタはとっても好きなのですが、その理由として街のどの通りを見渡しても奥に真っ青の海が見えるからです。そして気候も温暖で暖かく、レストランの外の椅子に座って昼からビールを楽しむ人々の様子が多く見られました。街並みもクリーム色をベースとした建物に、鮮やかな色で塗られた窓の冊子や扉などがアクセントになって、真っ青な空と海とともに綺麗な景観を作り出していました。
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