全豪50万部突破!危うさと目映さが織りまざる少年期を色彩豊かに描いた、2019年オーストラリアで一番売れた小説『少年は世界をのみこむ』 (トレント・ダルトン[著])が遂に日本上陸!
株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンは2月17日、全豪50万部突破し、本国で名だたる賞を総なめにした長編文芸『少年は世界をのみこむ』(原題:“BOY SWALLOWS UNIVERSE”)を刊行いたします。
『少年は世界をのみこむ』は1980年代オーストラリア東部クイーンズランド州の広大な都市ブリスベンの郊外にある労働者階級が暮らす町を舞台に繰り広げられる青春物語。
12歳の主人公、イーライ・ベルは、ある時を境に口をきかなくなった兄、ヘロインの売人である母とその恋人、元脱獄犯の老いた親友と共に日々を過ごしています。
〝普通〟とは言えない環境でも、持ち前の想像力で前向きに生きるイーライですが、ある日町にはびこる悪の手が、彼から大事な人を奪っていき……。突然終わりを告げた少年期、顔すら覚えていなかった実父との再会、母親救出のために計画した刑務所への侵入、そして彼の世界を引き裂いた者との対決――さまざまな冒険を通して少年は成長し、人生を見いだしていくことに。
全豪で50万部を突破し、インディ・ブック・アワード2019ブック・オブ・ザ・イヤー受賞、MUD Literary Prize 2019金賞受賞、NSW PREMIER’S Literary Awards 2019読者投票部門と新人部門受賞を果たすなどオーストラリアの名だたる賞を獲得した本作は34カ国で翻訳されるなど、国際的な出版現象にもなっています。
おおよそ半分は実話だという本作。兄弟愛・家族愛、恋、そして友情の物語でもある『少年は世界をのみこむ』は主人公が繰り広げる不思議で魅惑的な世界に読者を誘い、心を揺さぶる小説です。
公式noteでは、試し読みも公開しています。この機会に是非ご一読ください。
【著者】トレント・ダルトン Trent Dalton
『ザ・ウィークエンド・オーストラリアン・マガジン』の記者で、『クーリエ・メール』の元アシスタント・エディター。優れたジャーナリストに贈られるオーストラリアのWalkley Awardを2度、KennedyAwardを3度受賞。本作Boy Swallows Universeで小説家デビューを果たす。
Photo: 🄫Lyndon Mechielsen
イーライの人生の出来事は、しばしば悲劇的であるが、イーライの驚くほど詩的な声と、彼の驚くほど開かれた心があるから運命や悲劇が物語を圧倒することはない。
――The Washington Post
世界が持つ明るさ、笑い、美しさ、赦し、贖罪、そして愛の可能性に迫る物語。
――The Australian
10年に1度の超大作。 哲学、ウィット、真実、そしてパトスに富んだ、楽しい旅である。
—Sydney Morning Herald
叙情的な散文で埋め尽くされた驚異的なプロット。
――Booklist (starred review)
傑出したデビュー作。
――Publishers Weekly
ブラボー、トレント・ダルトン。
ワイルドで美しく、 胸が張り裂けるような旅をありがとう。
――――エリザベス・ギルバート(『食べて、祈って、恋をして』著者)
【書誌情報】
『少年は世界をのみこむ』
トレント・ダルトン[著]
池田真紀子[訳]
ISBN978-4-596-55213-6
ページ数:584
判型:四六並製
価格:2,600(+税)