【緊急刊行】フェイスブックスキャンダルの告発本が出ます。
こんばんは。
最近、インターネットを使っていると、Cookie取得の許諾をやたら訊かれませんか?国内のウェブサイトサイト<海外のウェブサイトで問われる場面が多い印象です。世界では新たに法が制定されるなど、データ保護のための規制が強化されていますよね。
そもそも個人情報保護に対する意識が高まるきっかけとなった事件がありました。
それは、フェイスブックの個人情報流出事件。
イギリスの選挙コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカが5000万人以上の個人情報を不正利用し、2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプを支援していたことが発覚し、世界中が衝撃を受けました。
12月13日kindleで先行発売中、12月20日書店店頭発売の『告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル』の著者ブリタニー・カイザーはケンブリッジ・アナリティカの内部告発者です。
ケンブリッジ・アナリティカ内部告発者:ブリタニー・カイザー
©Julien Tse Photography
ケンブリッジ・アナリティカで事業開発担当を務めていた彼女は、個人情報がどのように収益化され、企業が個人情報を使ってどのように利益を得ているか、ドナルド・トランプを当選させるためにCAがこれらの弱点をどのように利用したのかを本書で暴いています。
同じ題材を取りあげたNetflixのオリジナル・ドキュメンタリー「グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル」も話題になっていますが、そこでも彼女はメインで登場しています。
私自身実際にこの世に起きていることとは思えないほどの衝撃を受けましたが、本書ではターゲティングの手法、トランプ陣営とのやりとり、極右ビジネス獲得のためのケンブリッジ・アナリティカのアクション、他国での支援活動など、より詳らかに描かれており、内容について深く知りたい方へは是非お勧めしたい一冊になります。
データ=“資産”として認識されつつある外国に比べ遅れをとっている日本。今後、データの取り扱いを考える上でも大変参考になると思います。
最近のニュースでいうとTwitterが政治的内容を含んだ広告を全面禁止すると発表する一方でFacebookは継続して出稿可能とし、さらには事実検証しないと表明しました。この2社の対極的な姿勢にはかなり驚きました。
個人的に特に政治においては正しい情報が均等に得られる機会はとても大切だと思います。
人々が嘘によって扇動され、思考も行動も簡単に180度変えさせられるその怖さ。
本書を通して、日本も他人事ではないということ、そして民主主義の根底を揺るがす事態に私たちは直面しているんだということを少しでも多くのみなさんに知って頂ければと思います。
『告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル』
kindle 先行発売中/ 紙書籍12月20日刊行!(予約できます。)
2019.12.18 RK