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【ふつうのコラム】顔出し、こわい!の話
顔出し。それはZ世代の「当たり前」。
当たり前のことって、なかなか疑えないものです。いまやYoutubeでも、tiktokでも、波乱のつづくTwitterでも、顔が出ていない人なんていないんじゃないでしょうか。
そりゃあ、一度すれ違った人の顔なんてなかなか覚えちゃいませんけど、やっぱり、やっぱり……顔出しって怖くないですか!?
今回はそんな、タイトルどおりのおはなしです。
こんにちは!
DIY内装材ネットショップハロハロの中の人のひとり、Yといいます。
不定期にではありますが、ちょっとしたエッセイやコラムを書かせていただいています。
壁紙や床材に関係のないお話もありますが、箸休めくらいに眺めていただけるとうれしいです。
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ネット上に顔出しするのが…怖い!
いやじゃ!マスクしてても嫌じゃーッ!
この気持ち、わたしと同年代くらいの方たちならば、もしかしたら「わかるわかる」と思っていただけるかもしれません。
「顔出し」という言葉さえ適切かどうかわかりませんが、思考と知識が古いことにかまけて、そのまま「顔出し」という言葉を使おうと思います。
😂
いまや、ネット上に顔出しすることは当たり前の時代。
Z世代のみなさんが使うSNSではもちろんのこと、社員さんの顔がはっきり出ているコーポレートサイトも多いですし、個人・法人のSNS、Youtuber……
三歩歩けば、もとい、ちょっとnoteを見れば、顔を出している人のすがた…
「え?もうみんな顔出しとか全然気にしてないよ?あなたもやれば?」
「ていうか顔出ししてる人の顔見たって覚えてられないし大丈夫だろ!」
そんな声がどこからともなく聞こえてきそうで、戦々恐々としています。
🙃
「じゃあどうしてそんなに顔出しがいやなの?」
そうたずねられると…これがまた、単純な話です。
![](https://assets.st-note.com/img/1689300637385-rlcagkIcWK.jpg?width=1200)
そもそも特定がヤダとかもあるし、万が一にも炎上したときのデジタルタトゥーがどうとか、いまもネットのどっか片隅で「しめしめ…こいつの悪口書いたろ…」みたいなことがきっとあるに違いねえんだ……わたしは知っているんだ……
みたいな、ありそうでなさそうな、行き場のない不安があるのです。
で、こうした不安があると夜ねむれなくなっちゃう。もう部屋の天井やら壁紙と対話するしかない。
![](https://assets.st-note.com/img/1689301946183-pCTMbAQesa.jpg?width=1200)
こういう部屋に住んで、「今日も数えるか…お星さまを…」みたいな夜を過ごすしかありません。
いやそれはマジで気にし過ぎ、自意識過剰だとかなんだとか言われようが、怖いもんは怖いんです。
それくらい、インターネットやパソコンと、一緒に育ってきてしまいました。
筆者のパソコンにまつわる最古の記憶は、祖父宅にあったWin98。
いや、もしかしたら95だったかも。
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ガガーッギャギャギャ!という、起動音のやたらやかましいマシンでした。今となっては信じられないくらいの容量の小ささで、まだWordにも案内のイルカがいた時代です。
わたしはよくそのマシンで、サンリオキャラクターをクリックするだけの謎のゲームで遊んでいました。もちろん、ネット環境なんかありません。
当時のわたしにとってパソコンとは、なんかよくわかんないけど、トランプゲーム(ソリティア)が遊べる暇つぶしの箱にすぎませんでした。
それがわたしにとってのパソコンの原体験であり、「当たり前」でした。
あれから数十年の時がすぎて…
パソコンはタブレットになり、あらゆるものがインターネットにつながっていることが当たり前になって、世界中のひとの顔や考え方がわかるようになりました。
それにともなって良いことも悪いことも生まれたけれど、ここで言いたいのは、「マジで数十年後にはインターネットがどうなっているかさっぱりわからんなあ…」ということです。
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「ネット上に一度アップロードされたものは、後世まで残るのか」。
この議題についてはいろんな意見があると思います。いまやAIも発達し、国が動くまでになっていますけど、数年前まではこんな大騒ぎを考えもしなかった。
WebArchiveをたどれば過去の記事はいつか見つかるだろう、とか、きっと誰かがデータを残しておいてくれるだろう、とか、ぱっと思いつくだけでもいろんな可能性があります。
わたしたちの「顔出ししたくない」という気持ちの根っこをたどれば、もしかしたらこの議題に行き着くのかもしれません。
ですが、たとえば。
Yahoo!ジオシティーズの閉鎖にともなって、たくさんのデジタルデータが消えていってしまったことは、比較的記憶に新しいことだと思います。
わたしの黒歴史もいくつか消失し、安堵したようなしなかったような話は、またべつの機会に…。
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いつ、どこで、どんなふうに、サーバーやデータベースが不具合を起こしたり、クラウドに保存していたデータが吹き飛んでしまったりするかわかりません。
もちろんそれを防ぐために、日々メンテナンスが行われ、技術革新が進められています。いつの日にかは、AIでしっかり復元できるようになってしまうかも。
サンリオとソリティアしかやらなかった白い箱から、世界につながるポケット端末になったように。
今後の発展で、革新的な保存方法?みたいなものが見つかって、未来永劫、子孫の先の先の、その末代まで残るデータがたくさん生まれるのかもしれない…。
みたいなことを、ぼんやり考えます。
もしかしたらもしかすると、自分の顔の映った写真が、今後の技術進歩次第では、ずっとずっと残っちゃったり、復元されちゃうかもしれないな…!?
「じゃあどうしてそんなに顔出しがいやなの?」と聞かれたら。
今はまだよくわからないけど将来的な技術革新によって恒久的にデータが残るようになっちゃった結果、自分の知らないところで自分の顔面の画像が使われる可能性が残るのが不安で不安でしょうがなくて生活に支障をきたすからです!
と、言うよりは……
「単純に!恥ずかしいからです!!」
こんな感じで、さくっと言うほうが平和的でわかりやすいかもな…
なんて、どうでもいいようなことを深堀りする日々なのでした😉
あとがき
ハロハロのYです。このところの暑さでもうすべてのやる気が削がれています。早く髪の毛を切りにいきたい。