近いうちに必ずやってくる観光地弊害を考察
カミさんの出身地が京都ということもあり、盆と彼岸には必ず京都に訪れ、墓参りに行くことが習わしになっている。京都といえば日本を代表する観光地、カミさんの実家のお墓は伏見区にあり、おおよそ外国人観光客とは無縁の場所と思いきや、少しだけ事情が変わってきているようで、伏見区のハズレにもホテルや簡易宿泊所が立ち並び始めている。
フリーライターという職業を始めてはや2年が経った。京都の町中へ取材として歩いて訪れたのは2度ほど。カミさんの実家の墓参りついでに北野天満宮と伏見稲荷、飼っている秋田犬つながりで嵐山を散策した。北野天満宮も伏見稲荷も人で溢れかえっていた。運良く車を停める駐車場に困らなかったことからほぼすべての観光客はバスか電車。タクシーは捕まらないと聞いていた。
嵐山は京都屈指の高級リゾートホテルがある。河原を和船で遊覧できるアクティビティーが人気で、平日にも関わらず多くの人で並んでいた。1時間1200円の観覧料は手頃で季節を感じることができる川面をゆったり登っていく様がなんとも風情だった。
たしかどこかで「京都は日本の心です」というツーリズムの看板を見たことがある。しかし観光の有名所に人がごった返して歩くスキもないような観光地となった今、わざわざ足を向けようとは思わない、伏見稲荷なんかは観光客に対して休憩所が足りてないものだから、どこでも地べたに座って休む観光客を多数見かける。悪いわけではないが、その姿を見てるだけで「なんだかな~」と思ってしまうのだ。
観光の弊害というよりも急激に増えてきた外国人観光客をどう迎え入れるのか?観光立国と称して海外からの観光客を迎えた結果、京都が京都でなくなる日もそう遠くないのではなかろうか?もしこの観光客から飽きられたら…考えただけでも恐ろしい。
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