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『虚構の光、フォロワーの影』第三話

この作品はSNSに蔓延るお金配布に興味を持ち、
そこに群がるフォロワーに紛れて体験してみたことをヒントにAIに想像させて作りました。
フォロワー集めや、別のプラットフォームへの誘導を促し、アフィリエイトで稼ぐ仕組み
グレーだけど素晴らしいなぁと思ってネタにしました。
しかし、一つ間違えると恐いので気をつけてね。
そんなお話しです。



咲希(さき)と奈々(なな)は、誰かに監視されているという不安に囚われたまま、新たな「お金配布」動画を投稿し続けていた。

フォロワーは増え続け、表面的には以前と変わらぬ成功が続いているように見えた。
しかし、二人は恐怖に支配され、生活のすべてが次第に崩れていくのを感じていた。


そんな中、咲希のSNSに突如として一つのメッセージが届いた。そのメッセージには、
「あなたの行動をすべて公にする準備ができている。止めなければ、明日の夜にはすべてが露呈する」と書かれていた。

「明日の夜って…」

咲希はそのメッセージに愕然とした。
匿名の送り主は、彼女たちが行ってきた詐欺の全貌を暴露する準備を進めているようだった。
その「明日」という猶予が、もはや彼女たちの心を追い詰める最期通告に思えた。

恐怖に駆られた咲希は、奈々に連絡を取った。

「奈々、私たちの情報が漏れている。このままじゃ、もう隠し通せない。どうすればいいの?」

咲希の声は震えていた。

「落ち着いて、咲希。まずは、相手が誰なのかを突き止める必要があるわ」
奈々も冷静ではいられなかったが、なんとか咲希をなだめるように話した。

二人は急いで対策を練ることにした。
そこで思い付いたのは、自分たちの行動をチェックし、その痕跡を可能な限り消すことだった。
だが、すべての証拠を消すには時間が足りなかった。何より、彼女たちがターゲットにしてきたフォロワーの記録やメッセージ履歴は消すことができない。こうして、二人はより慎重に、より大胆に動くことを決意する。

次の日、二人は一層派手な「お金配布」の投稿を行った。
内容には、あえて「最後のチャンス!」という文言を加え、多くのフォロワーが参加してくるように誘導した。
だが、その裏では、メッセージが次々と寄せられる異様な状況が続いていた。

「お前たちの終わりは近い」

「このまま逃げ切れると思うな」

フォロワーたちの中に、誰が敵か分からぬまま、恐怖に怯える日々が続いた。

夜が訪れ、咲希は自宅でパソコンの前に座っていた。
心拍数が上がり、手のひらは汗で湿っている。
時間は午後11時50分。
メッセージに記されていた「明日の夜」という時間が刻一刻と近づいていた。

その時、咲希のパソコン画面に突然
「ウイルス感染」の警告が表示された。
驚いてクリックすると、次々に奇妙なウィンドウが立ち上がり、やがて画面が真っ暗になる。
そして、パソコンが再び動き始めたとき、そこには見知らぬ男性の顔が映し出されていた。

「ようやく気づいたかい、咲希さん」

男性は薄暗い部屋にいるようで、顔は見えないが、冷たい笑みがかすかに伺えた。
咲希は動揺し、必死に画面を閉じようとしたが、すべての操作が無効化されていた。
まるで、彼の意思が画面を支配しているかのようだった。


「君たちの罪を、みんなに知らせる時が来た。
明日の夜にすべてが暴かれると警告したのは本気だ。私たちの狙いは、ただ君たちに罰を与えることだ」


咲希は震えながら、「あなたは誰?なぜこんなことを…」と問いかけたが、男性は答えなかった。ただ、「君たちが人を欺き、稼いできた金。すべてを返してもらう」と言い残し、画面から姿を消した。


咲希はその後、奈々にすぐに連絡を取ったが、奈々の電話は繋がらなかった。
パニックに陥った咲希は、気づけば涙を流しながら、その夜を過ごした。

#Limitless Creations

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