不思議な話し1
不思議な話1
今から5年くらい前の話しです。日時は9月1日
何曜日かは覚えていません。
私の勤めるお寺では毎年9月1日から7日までちいさなお堂にお祀りされています。日本最大級の役行者様の像を公開いたしております。
その時に経験したお話しです。
時間は9.30分頃、三人の方をお堂にご案内しました。2坪ぐらいの正方形に近いお堂です。
ですから私を含めて四人も入れば、そこそこ窮屈かな!
三人の方のお一人は50代の神社仏閣周りが好きな男性、後のお二人は70代の母親と40代の息子さんです。
お堂まで歩いて行く間世間話しをしていると、その男性は泉南方面にお住みで今日は和歌山に住む母親を朝早くから迎えに生きたまたま雑誌でお寺の役行者様のご開帳が今日からだと知り母親と一緒に来たとのことでした。
私はお堂で役行者様の像の説明をしました、役行者様の像の前にはごま祭壇があり定期的にごま炊きが行われてます。そのごま祭壇の前に座り見上げるように役行者を見ていただきます。三人の方はお一人ずつおすわりになり礼拝されました。
最後に礼拝されたのがそのお母さんです。そのお母さんが突然崩れるように泣き出しました。
息子さん私ももう一人の方もびっくりです。
息子さんが心配して、
「急にどうしたんや?」
と聞かれるとお母様は泣きながら
「私は信仰心もあまりなく今日も息子に連れられたままここに来ましたが、ここに座ってこの方を見た時に、よあー来てくれたな、という言葉が心に響きなんとも言えない懐かしさが込み上げてきて涙が止まりません」
とおっしゃってそのまま涙ぐんでいらっしゃいました。
この出来事は何なのでしょうか?
輪廻転生という言葉がありますが、その事を強く思う出来事でした。
魂は生まれ変わりはあるのでしょうか?
現代の世の中は物理の法則で動いていると思うのが普通ですし私もそう考えています。
日々95%はそう思うのですが、残りの5%が
その日に体験した出来事です。
ただ不思議に思うだけでございます。