【映画】ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

2017年1月27日 13:13

“ハリウッドの魔法使い”ティム・バートン監督が誘う新しいワンダーランド。それは時を超え、永遠のこどもたちが暮らす秘密の楽園がいよいよ2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開！

この映画の見所は、なんといっても、奇妙なこどもたちのきみょ可愛さです。とっても奇妙ではありますが、よくよく考えると、私たちの生活するこの社会でも、似たような違いというのは非常に多く見受けられます。

見た目がかわいいブロンウィンが一番の怪力の持ち主であったり、かわいいフィオナが植物を生長させる力を秘めていたり、かわいいクレアが後頭部の鋭い歯で食事をかみ砕くということは、現代人の見た目で判断することへの皮肉が込められています。

浮遊する力があるために普段浮かないように鉛の靴を履いて生活するエマや、指先から火を放つために普段手袋をはめて生活するオリーヴは、特殊能力が危険も孕んではいるものの、その危険を回避する道具を使い、一方でその力を開放して役に立つことも多分にあるということも、非常に我々の社会においても見受けられることです。

それぞれにそれぞれの個性があって、よく理解しその特性と付き合いながら、集団として生活する様は、我々の社会で暮らすことにおいても非常に学べることが多いのは、鬼才ティムバートンの妙技と言えるのではないでしょうか。

また、彼の作品の中では、比較的奇妙でドイツ軍との戦時中時代を背景としており、少し未就学児には難しいところもあるのかもしれません。しかし、だからこそ、何度観ても発見があり、その子供たちの奇妙でありながら愛くるしさは、じわじわくるものがあります。是非、鬼才ティム・バートン監督の新しい世界をご鑑賞してみてください！

●エマ

主人公のジェイクと心惹かれ合うブロンドの少女。空中浮遊力を持ち、普段は宙に浮かないように鉛の靴を履いている。

●オリーヴ

自由奔放な赤毛の女の子。指先から火を放ち、手でお湯を沸かすことが出来る。

●ブロンウィン

最年少の少女。小柄な外見からは想像出来ないほど、とてつもない怪力の持ち主。

●フィオナ

キュートなおさげ髪の少女。あらゆる植物を生長させる力を持っている。

●クレア

お人形のような女の子。後頭部にある鋭い歯で、ぱくりとごはんを食べる。

●ヒュー

体の中に無数のハチを飼う少年。いつも養蜂用の防具を身に着けている。