ねこがきた ⑩ 朝の挨拶
2020年12月4日と12月8日の記録。
ビビと名前をつけた、時々庭に現れる猫。
この頃、徐々に私の庭の滞在時間が長くなっているようでした。
特に朝は、私が庭に出るのをいかにも待っていたように駆け寄ってくる様子は、嬉しい驚きでもあり、
戸惑う気持ちもありました。
具体的に猫を保護することは、その時の私はまだ考えておらず、
自分が猫を飼うことができるとも思っていませんでした。
前にも書きましたように、その頃のビビが、痩せても汚れてもいなかったこともあって、どこかの猫が遊びにきているのでは?というくらいの気持ちだったのは、反省しなくてはならないことです。
最近では猫は完全室内飼いが推奨されていて、昔のように外を歩き回っている飼い猫はほとんどいないということも、この時は知りませんでした。
当地に引っ越して来たばかりの30年ほど前には、近所の猫がよく我が家の玄関先で日向ぼっこをしていたりしたもので、その頃と同じような気持ちで猫を見ていたのです。
もし、この時点で私に充分な知識があったら、ビビを保護して一緒に暮らす決心ができたかどうか?と考えると、諦めてしまった可能性もあると思います。
そう思うと、出会いというものは不思議なものです。
一方、ビビの方には、この頃私のところに来るようになった切実な理由があったことが後でわかりました。
お互いの事情は知らなくても、朝の挨拶は日課となり、
季節は、厳しい北国の冬がすぐそこまで近付いていました。
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