ねこがきた 猫草問題
猫草は必要?
猫草は、猫にとっての必需品ではない、と言われています。
肉食動物の猫は野菜を食べることを必要としないためです。
猫に必要な栄養素をすべて満たしている総合栄養食をきちんと食べていれば、他のものを食べなくても生きていけるので、猫関係の本にも猫草について触れてあるものは案外少なく、あっても書いてあることはまちまちです。
猫が草を食べたがる理由がいくつか推測してあって、どうして猫が猫草を食べたがるのか、結局本当のところはよくわからない、というようなことが書かれていることが多いです。
周りの猫飼い先輩方にお聞きしても、
猫草を与えたことはない、うちは与えないようにしている、
与えないほうがいいと獣医さんから言われた、という方もいらっしゃって、
常に絶やさずに猫草を与えているという人に、まだお目にかかったことがありません。
ということで、猫にとっては猫草はあくまでも嗜好品です。
猫さんによっては、与えることによって逆に体調を崩す場合もあるとのことです。
その猫さんの好みによって、必要に応じて、慎重に判断してくださるようにお願いいたします。
うちの猫は猫草好き
さてうちの猫、ビビさんですが、
猫草、というか、草が大好きです。
外にいた野良猫時代にも、よく草むらで一心不乱にムシャムシャ草を食べている姿を目撃しました。それを見て、猫は草を食べるんだなと思っていましたが、どこの猫もそうというわけではなかったということです。
家の中に住むようになってからは、ストレス起因の不調もあったため、少しでも環境が変わったストレスの緩和に役立てばと思い、猫草を与えています。
猫草栽培
絶やさずに育てている猫草の栽培。
まずこんな感じの専用の土を小さいプランターに入れます。
土は、その辺の庭や畑の土でもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、庭や畑の土にはいろいろな植物のタネや、虫などが当然入っています。
室内に置いた時に、予期しないものが生えてきたり、カビや虫などが発生するのは気分のいいものではないので、ここは専用の土を使用します。プランター用の土などでも良いと思います。肥料の入っているものだと大きく育ちすぎるかもしれません。
こんな感じの専用のタネを、かなりびっしり蒔きます。
このタネは、えん麦でした。
そして、タネが隠れるくらい土を上にもかぶせて水をまいておきます。
季節によっても違いますが、今の時期なら3日から5日ほどでこんな感じに芽が出ます。
そしてどんどん伸びます
この猫草を大喜びで猫が食べるかというと、実はそれほどでもないです。
嗜好の程度は、気が向けばという感じ。
安全な観葉植物としての猫草
この猫草に関しては、どちらかといえば、猫が食べても大丈夫な観葉植物のような気持ちで育てています。
私はもともと植物が好きで、いろいろな花や観葉植物を切り花や鉢植えで家の中にも置いていたのですが、それらの植物の中に猫に害のあるものが意外に多いのです。
ユリ科植物の、ユリ、チューリップ。ユリ科は特に猫には毒らしいです。
春の花、ヒヤシンス、水仙もダメ。
スズランには毒があるのは知っていました、もちろんこれもダメです。
その他にも、庭にあるアジサイ、ラベンダー、ツツジなども有害とのことです。
クリスマスの花、鉢植えの、ポインセチアやシクラメンもダメ。
観葉植物のポトスもとても危険。
このように、今までなんとなく家の中に飾っていた花のほとんどが危険だということが分かりました。
でも何かグリーンを置きたいので、猫にも安全な猫草を置くことにしました。
猫草の直線的な姿も、案外綺麗で、和風の雰囲気もあって、気に入っています。
外の猫草 イネ科植物
うちの猫が本当に好きなのは、外に生えている草です。
いわゆる雑草と言われているような草ですが、この中で、猫が食べても大丈夫なのは、先の尖った細い葉っぱのイネ科の植物の仲間です。
春から初夏にかけてはコバンソウ
夏から秋にかけてはエノコログサ
それより少し遅れてメヒシバ
主にこの3種類のイネ科植物を、私は与えています。
この3種類で、春の芽吹きの時期から晩秋まで、イネ科植物を与えることができます。
どれもイネ科植物の中では小型で柔らかく、特徴的な穂が出るので他の植物と間違えにくく、畑の隅で楽に管理できます。
これらの草は道端にも生えていますが、道路沿いは排気ガスなどの汚れも多く、定期的に除草剤が撒かれているところも案外多いので、育てているものだけを与えるようにしています。
雑草畑
他の方がご覧になったら、雑草だらけの畑です。
無農薬の自然農法で大切に雑草を栽培しているんだとは、どなたも思わないでしょう。除草剤を撒いてくださったりしないように、気をつけないといけません。私にとっては、素晴らしいエノコログサ畑です。
これを1日2、3本とって、サッと水で洗って与えています。
誤飲が危ないので、穂の部分や硬い茎は、口に入らないように注意が必要です。
うちの猫は葉っぱを一枚ずつ食べますが、猫さんによっては勢いよく茎まで食べてしまう場合もあると思いますので、あらかじめ危ない部分を取り除く方がいいと思います。
うちの猫がどれほどこの草が好きかというと、
私が朝ゴミを捨てに外に出たら、帰りに草を取ってくるのがわかっていて、
必ず玄関のドアに体をこすりつけるようにして待っています。
来客が苦手な猫なのに、この草だけは、お客様の手からも食べます。
こんな様子を見せるのは、草に対してだけなのです。
猫にとって、嬉しい草なので、
上手に与えていきたいと思っています。
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