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廣田神社 巫女体験①緋色の袴
2023年7月。
本当に暑い日が続きますね。
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1年が折り返し夏越の大祓いも過ぎたころ。
あちらこちらからお祭りの便りが届きます。
突然始まる蝉時雨に、もったりした空気があっさり風味に変わる今日このごろ。梅雨明け宣言は夏へのテープカットでしょうか。
そんな真夏日の先日、兵庫県にある廣田神社さんで開催されている巫女の体験講座に参加させて頂きました。
廣田神社
兵庫県西宮市にある1800年以上の歴史がある神社さん。御祭神は天照大御神の荒魂。
日本書紀によると、天照大御神のお告げにより第14代・仲哀天皇のお后であられる神功皇后は、新羅国へ出兵し平定されました。その凱旋の帰途、“御霊を廣田国に祀るように”と神勅を受け、お祀りしたのが廣田神社の始まりだそうです。
兼ねてよりの願いが叶い、こちらの神社さんで初めて緋袴を着る機会を頂きました。今回は巫女の初級編。あまり眠れず迎えた朝は、あまりにも爽やかで。夏の小旅行のような気持ちで出発です。
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JRを乗り継いで西宮へ。
少し早めに到着し、
朝のお参りをさせて頂きました。
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なんと清々しい^^
本殿に到着すると、ちょうど朝の神事が始まるところでした。
お賽銭をするのもためらうほどの静けさの中、たくさんの蝉の声と一緒に流れてくる耳心地の良い大祓い祝詞。あぁ夏ならではの体験だなぁと目に耳に保存します。
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時間になり集合場所へ向かうと、巫女さん達が迎えて下さいました。
内心どきどきしながら受付を済ませ案内された部屋に入ると、机には各々の名札とお着物が。お手伝いを頂きながら粛々と巫女服に着替えます。
襦袢を着て足袋を履いて。
赤い袴を履き着々と仕上がっていく自分の姿に、歓喜なのに泣きだしたいような支離滅裂な感情が沸き上がりました。
人は皆それぞれに、郷愁を感じるものの奥にはいつしかの自分がいます。やりきった自分。未消化な自分。過去世というものです。
名残の深い場所やものとの接触は、過去の自分と今の自分を重ねる行い。生きる中で惹かれるものに出会い触れ合うことで、よりパワフルにいつしかの自分たちからエールをもらい、テーマを継ぐ。
そこから生じる体感は、千差万別で人それぞれなんだろうと思います。
私にとっての支離滅裂。
郷愁はこの巫女服。
畏れ多いこの着物を、その複雑な感情と重ねるように着付けます。概ね幸せな気持ちで。いささかの悲しさと一緒に。
最後の帯をぎゅっときつく結ばれた瞬間、自然と背筋が伸び、それらすべてが一処にまとめられ自分の腹に集約された気がしました。
よしっ。
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準備万端。
次回に続きます^^